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デイリー・マネタリー・アフェアーズ 2011.04.28
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本日のフィナンシャル・モニター
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<国内モニター>
**S&Pが日本格付け見通し引き下げ
1月にAA-へ格下げしたのに続き見通しをネガティブに。東日本大震災関連
での負担増。
**ソニーで大量個人情報流出か
ネット配信サービス。世界で7700万人分との報道。発覚から発表まで1週間。
**ソニーがシャープとの合弁への追加出資先送り
液晶パネル価格下落継続で再検討。
**パナソニックが4万人削減へ
海外中心に重複事業再編。最大級のリストラ。
**三井住友銀行が株式評価損1025億円計上へ
減損処理。連結純利益予想を下方修正。
**東北銀行・北日本銀行は3月期赤字転落へ
震災が影響、貸倒引当金積み増しでそれぞれ33億円・45億円の赤字に。公的
資金は検討せず。
**シャープ3月期純利益は4.4倍に
中小型液晶が好調。今期販売先行きは不透明。
**ガソリン店頭価格が2年半ぶり高値に
全国平均は152.7円。在庫増だが原油高で石油元売りは卸値引き上げ。
**iPad2は本日日本で販売開始
44,800円から。
**4月上旬の輸出は前年同期比19.4%減
貿易統計。震災で自動車や自動車部品の輸出減少続く。輸入は0.2%増。
**3月小売業販売額は前年同月比8.5%減
経済省の商業販売統計速報。百貨店は15.0%減、スーパーは3.3%減。
一方でコンビには9.1%増と明暗も。
**1次補正案は実質GDP0.6%押し上げ
内閣府試算。雇用創出・下支え効果は合計175万人。
**日銀は2011年度成長率0.8%軸に調整
日銀展望リポート。秋以降には生産回復や復興需要増の見通し。
**枝野官房長官「東電の原発賠償上限設定は許されない」
社債発行を懸念する金融機関からの要請を一蹴。
<海外モニター>
**FOMC「QE2は6月で終了」
今後も緩和的な金融政策を継続。金が急騰、1520ドル突破。
**バーナンキ議長「2011年GDP予想を下方修正」
インフレ予想も上方修正。但し政策変更にはまだ数回のFOCを経る必要あり
との認識。
**クレディ・スイス第1四半期純利益は前年同期比45%減
債務評価損。投資銀行部門も頭打ち。
**サルコジ大統領がドラーギ氏のECB総裁就任支持
メルケル首相の支持も時間の問題に。
**中国人が日本ツアー再開
震災後初のビザ100人申請。九州・関西方面へ。
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(2)最近のボヤキ FRBの行く手には
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FOMCは予想通り6月で「QE2」を終了、一方で本年のGDP見通しも3.4-3.9%を
3.1-3.3%へと引き下げ、緩和策を継続する姿勢を示した。筆者外出の都合で先
ほどのバーナンキ議長記者会見の全容は確認していないが、FOMCと平仄を合わ
せたものであると見られ、特にサプライズは無さそうだ。その影響は金市場に
顕著である。金先物は日本時間の4時半現在で1,525ドルまで跳ね上がっている。
ダウも緩和継続を歓迎している。
資源高を背景にインフレ警戒を強めるかもしれないとの警戒感もあったが、
FOMC、議長会見ともに従来の主流派路線の確認を行ったということで、市場
のストーリーには変化はない。コアインフレの予想は1.0-1.3%から1.3-1.6%
へと上方修正されているが、ECBほどの警戒感はない。利上げは早くても2012
年半ばあたりになるだろう。その前に、もう一段の景気見通し引き下げなどの
状態になれば、いよいよ出口の見えない「FRBの日銀化」となる可能性もまだ
あると見ておく。
ある研究会の発表で、今後金融危機が再発するシナリオを列挙した作業結果
を報告して来た。地域別、市場だけでなく、原発事故を契機に「ありそうもな
いがあるかもしれない金融現象」を考える重要性を指摘してきた。詳細は省略
するが、経済刺激の為に緩和を続ける延長に何が有り得るのか、インフレだけ
でなくもっと突っ込んで考えることも必要だ。「信用通貨」から「信用」が外
れてしまうと「通貨」ではなく「紙切れ」になってしまうのである。「QE1」
「QE2」とマネーを増刷し続けてきたFRBは、信用を維持しつつ成果を挙げたと
自負するかもしれないが、それは理論的帰結というよりも単なる幸運なのかも
しれない。市場は幸運な風に乗って暫く浮遊するかもしれないが、筆者にはど
うしてもそれが「原発華の時代」の幻想に重なって見えて仕方無い。
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