【巻頭言】
明治の精神〔鎌田純一〕
【論文】
Ⅰ
式年遷宮と「永遠」の観念―西洋哲學との對比の下に―〔小堀桂一郎〕
伊勢神宮と持統天皇―遷宮についての伝承分析学(日本民俗学)からの一小論―〔新谷尚紀〕
大宮司大中臣精長の時代と遷宮―近世前期の神宮における古儀復興の精神―〔音羽悟〕
近代の神宮式年遷宮〔中西正幸〕
神宮式年遷宮の建築的意義について〔黒田龍二〕
中・近世の神宮式年遷宮における建築工匠の活動形態について〔浜島一成〕
神宝の成立―組成の意味と背景―〔笹生衛〕
古代の社殿作りと神宝奉献の意義―奈良時代末期から平安時代前期を射程として―〔加瀬直弥〕
近代の伊勢参宮と宇治山田の旅館業〔谷口裕信〕
明治維新前後の神宮神職家のイエ儀礼〔濱千代早由美〕
幕末の出雲大社における朝廷守護の思想―富永芳久『寶剣攻證』をめぐつて―〔中澤伸弘〕
明治神宮・日本近代を象徴する空間―独自性と普遍性の共存―〔藤岡洋保〕
Ⅱ
「昭憲皇太后実録」の編修について〔堀口修〕
宮中の西欧化と昭憲皇太后〔小田部雄次〕
昭憲皇太后の教育奨励に関する再検討〔真辺美佐〕
昭憲皇太后が東京女子高等師範学校に遺したもの〔奥田環〕
宮中出仕後の税所敦子―明治天皇・昭憲皇太后との関連に着目して―〔長福香菜〕
実践躬行―下田歌子 女子教育への道―〔大関啓子〕
下田歌子の宮中出仕と〝歌子〟名下賜前後の考察〔小林修〕
昭憲皇太后の事績と今日的意義―昭憲皇太后基金を中心に―〔吹浦忠正〕
明治期の赤十字看護教育〔吉川龍子〕
昭憲皇太后と洋装〔植木淑子〕
明治宮廷奥向攷―賜りの人形を通して―〔宍戸忠男〕
Ⅲ
堀秀成と宣教使〔小林威朗〕
貞明皇后への御進講における筧克彦の神道論―「神ながらの道」の理解と先行研究における問題点の指摘―〔中道豪一〕
「皇族ノ降下ニ関スル施行準則」について〔阿部寛〕
【シンポジウム】
神社の造営と祭祀―伊勢と出雲―〔櫻井治男・中西正幸・西岡和彦・加瀬直弥・錦田剛志・茂木貞純〕
【講演】
若き日の明治天皇 ―人君の学としての論語―〔坂本一登〕
第六十二囘式年遷宮を迎へて〔小堀桂一郎〕
【研究ノート】
遷宮神宝使をめぐって〔藤森馨〕
神宮教の教説に関する一考察―藤井稜威の著作を中心に―〔武田幸也〕
昭憲皇太后と津田梅子―華族女学校での接点を中心に―〔高橋裕子〕
明治期における皇室の福祉事業―日本赤十字社の災害救助との関わりから―〔宮城洋一郎〕
【資料】
神宮遷宮「常若」論抄〔牟禮仁〕
【随想】
地域神社で行われる造替遷宮〔櫻井治男〕
遷宮の御用材を育てる神宮宮域林―御杣山の復活を目指して―〔金田憲明〕
御装束神宝の調製〔釆野武朗〕
神宮式年遷宮の我国の伝統文化の原点としての意義―ブルーノ・タウトの視点からの考察―〔中村光彦〕
昭憲皇太后と華族女学校〔米窪明美〕
税所敦子の歌の淵源〔佐伯裕子〕
【翻刻】
繫暉日記(香川敬三著)〔高野裕基〕
【あとがき】〔阪本是丸〕
明治聖徳記念学会紀要の内容
- 出版社:錦正社
- 発行間隔:年刊
- 発売日:11月の3日
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明治聖徳記念学会は明治の精神、神道、日本文化等について、学際的な研究・活動を行っている学会です。同学会が年1回発行する『明治聖徳記念学会紀要』は毎号テーマを設定し、各界で活躍する研究者による「論文」の他、「書評」「随想」「史料翻刻」「シンポジウム」「書籍紹介」など多彩な内容を収録。
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