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美ST(美スト)の編集長インタビュー

編集長プロフィール

光文社
「美STORY」編集長 山本由樹さん

やまもとゆき 1962年生まれ。女性自身編集部に16年間在籍して、2002年よりSTORYの創刊チームに参加。2005年6月より同誌編集長に。2009年11月に美STORY創刊。両誌の編集長を兼任。2011年4月にはデジタルマガジン「セレSTORY」創刊。通販事業に乗り出す。

編集長写真

第56回 美STORY 編集長 山本由樹さん

「STORY」が昼の顔ならこちらは“夜の顔”です。

―この雑誌を出された経緯を簡単に教えてください。

端的に言うと、僕は「STORY」というファッション雑誌を長くやってきていまして、そんななかで、ファッションだけでは女性の美しさは語れないなということに気づいたということなんです。やはりファッションとビューティの両方をうまく扱うことで、若く美しい女性の姿がみえてくる。そういうことを表現していこうというところから始まったんです。

―でも山本さんは「STORY」の編集長でもあるわけで、2冊やるのは大変ですよね。

よく2冊もやってて大変でしょうと言われるんですが、「STORY」と「美STORY」って僕のなかでは2冊で1冊なんですよ。
つまり「STORY」は女性の昼の顔、「美STORY」は夜の顔なんです。同じ女性でも、この2つの面があってひとつだと思うんです。昼は装う時間、コンサバで建前に近いですが、夜は洋服脱いでスキンケアしたり化粧おとしたりして自分に返ります。自分の欲望に近い時間です。「美STORY」が面白いとすれば、その欲望に近いところをすくってるからでしょうね。

―この雑誌から生まれた「美魔女」ってどういう人のことをいうんですか。

美魔女が勢ぞろい
美魔女が勢ぞろい
「美魔女コンテスト」が始まった
「美魔女コンテスト」が始まった

「何々ちゃんのお母さんって50超えてるけど若くって綺麗だよね」って言われるような人っていますよね。そんな、年齢を超えて美しい人を総称して美魔女っていってます。
もともと「STORY」で、魔女美容という企画やってたのですが、そこには本当にきれいな人たちが登場してきて、これはもはや魔女だよね~って話をしてるところから、生まれた言葉なんです(笑)。

―いろんな美魔女がいますね。「おっぱい美魔女」とか気になる(笑)

美魔女って便利な言葉で、何でも上に言葉をくっつけると使えちゃうんです。サッカー美魔女とか、餃子が好きなら餃子美魔女とか(笑)。パーツの美しい人ってそれなりの努力をしてるんです。そのパーツの美しさのひとついうことで「おっぱい美魔女」って出てきた。
美しいものを持っている人は必ずどこかでその美しさを自覚してそれを磨く努力をしているんですよ。そんな話をみんなが聞くとためになるんでとりあげます。上から降りてくる情報よりも自分と同じ目線のものがやはり喜ばれます。

―読者のターゲットは何歳くらいですか。

メインは40代ですが、読者は20代から60代と広いです。美容って年齢であまりくぎれないところがあって、40代はやはり経験美と知性美のピークだと思ってつくっています。でも30代の人が読んでくれてもまったく問題ないですよ。

―今回の美魔女コンテストでは、ブログやtwitterでみなさんメッセージを発信されているようですね。

今回は美魔女コンテストの最終選考会ということもあって、そういうことを皆さん発信されたのかもしれませんが、でも今回はじめてPC買って、やり方もわからなくて泣きそうになりながらって人もいました。
全員がそういうタイプの人ではないでしょうが、おのおのメッセージを発信してくれることで、この美魔女イベントがひろまっていったことは事実でしょうね。

―美しさの定義ってよくわかりませんが、たとえば大物女優で自分のシワをあえて化粧で隠そうとしない方もおられます。

たとえばシワひとつとっても、幸せなシワと不幸せなシワってあるかと思うのです。幸せなシワが美しいのはずっとそういう生き方ををしてきた証拠。長いこと幸せなシワを積み重ねる努力をしてきた方でしょうね。それは化粧しなくてもおそらく別格美魔女ですよ(笑)。
でも、綺麗になるためにできる努力はすべきですよ。美しくなるためにできる努力を否定するとそれはダメだと思う。

―いまの女性は一昔前にくらべてより美しくなった気がします。

弊社編集長(右)とUst番組に出演
弊社編集長(右)とUst番組に出演

意識の持ち方で大きく変わるんでしょうね。40代でも美しさで評価される、もう自分は第一線をしりぞいたと思ってた人でも、友だちが美魔女で出るとか言うと、私も可能性があるかもと、意識のスイッチが入る。その違いって大きいと思います。

―写真がインパクトあります。表紙が強いし。

万人受けするような可愛い写真は使わない(笑)。強さ、セクシーさを積極的にだすようなつくりをやってます。

―家庭生活はいかがですか。

ふつうに暮らしてますよ(笑)。忙しいですけど、さわやかにマラソンとかしてます。
娘が小さいので、お父さんクサイとかいわれたくないですから(笑)。
僕のつくった言葉なのですがSSTって知ってますか?

―いえ・・・

いろいろと注文をつける編集長
いろいろと注文をつける編集長

しみ、しわ、たるみ、のことなんですが・・・これ女の三大悩みなんですよ。SST。これに対抗して男はHDK。
はげ、でぶ、くさい(笑)でHDK。これまずいですよね。
女性がどんどん美しく進化するなかで男が取り残されていてはダメですよね。
ですから、私もたしなみとして、努力しています。

―同世代いけてますか?

あきらめてない人はいけてますよ。 本当に本人の意識の問題なんです。年齢は何もしないと下りのエスカレーターみたいに自動的に降りていくんですよ、それを意識して逆方向に駆け上がっていくと、現状維持より若くいられる。そんな努力をしている人たちが読者だと思っているんです。
エスカレーターを逆方向に駆け上がる努力をして欲しい。

―読者からどういう声が多いですか。

アンケートなどを見ていると具体的な悩みの解決を求めるのが多いです。ダイエットだったり、髪が薄くなったり・・・夢も希望もない話なんですが、それをエンタテインメント仕立てにして楽しく読んでもらうってのがこの雑誌のテーマですね。

―そのワザは「女性自身」時代に獲得されたのですか。

そうですね。顕在化してない欲望って誰にでもあって、それらは週刊誌時代にけっこう扱ったんです。でも欲望のあるところにこそ消費が生まれる。それをどう掴んでどう表現するかということだと思うんです。

編集長の愛読誌

  • 1.BE -PAL(小学館)

    実践の伴わない、憧れアウトドア族なんです。カヌーイスト野田知佑さんの連載が楽しみで毎号読んでます。

  • 2.footballista(ソル・メディア)

    サッカー好きなんです。セビージャ在住の編集長・木村浩嗣さんは、読者として憧れてます。

  • 3.芸術新潮(新潮社)

    高校時代から読んでいて、一時読まない時期もあったんだけど、また最近読んでます。岡本太郎特集はよかった。1500円はちょっと高いけど。

  • 4.寅さんDVDマガジン(講談社)

    定期購読してます。寅さんを観る時間が、最高の癒やしになってます。俺も寅さんみたいな雲になりたい。

  • 5.深川(クリオ・プロジェクト)

    地元のタウン誌です。枝川公一さんの連載を目当てに購入してます。今年は3年に一度の本祭りなので、盛り上がってます。

(2010年11月 USTREAM STUDIO 恵比寿にて取材)

取材後記
美魔女のコンテストがUSTREAM STUDIO恵比寿で行われていて、そこで山本さんにインタビューするという話になり、美しい40代の魔女たちが集った残り香のなかで、「おじさん2人が妙ですね~」とお互い照れ笑いしながら、お話をきかせていただきました。そうか、「美STORY」は「STORY」の夜バージョンなんですね。
山本さんは雑誌づくりでは定評のある光文社の「女性自身」で長年活躍された後、「STORY」「美STORY」と強烈な個性の雑誌を創刊されました。2誌とも女性の美しさと努力を側面からサポートし、高い評価を受けています。欲望を時にはコミカルに表現して、まだまだ大丈夫だよ、と言ってくれる心優しい女性誌編集長。
難しいとされる女性の気持ちをぎゅっと捉えるテクニックは、いまでも奥様と毎日ハグする関係といわれるほどの愛妻家だからこそできるワザなのでしょうか。

インタビュアー:小西克博

大学卒業後に渡欧し編集と広告を学ぶ。共同通信社を経て中央公論社で「GQ」日本版の創刊に参画。 「リクウ」、「カイラス」創刊編集長などを歴任し、富士山マガジンサービス顧問・編集長。著書に「遊覧の極地」など。

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