目次
めんどうくさがりやの きつね
植垣歩子
めんどうくさがりやのきつねは草むしりが大きらい。ある日、迷子のこひつじ5頭を引き取って、庭の草むしりをさせようと企てました。
ところが、こひつじたちはいくら草を与えても、たちまちぺろりとたいらげて、きつねにおかわりを要求するのです。
食べ盛りのこひつじたちに翻弄されるきつねをユーモアたっぷりに描きます。
■編集部より
本作は「母の友」2015年9月号「読んであげるお話のページ」に掲載された同名のお話をもとに、加筆修正したものです。「母の友」に掲載された当時、編集担当はこのお話を読んで「このゆかいなお話を絵本で読めたらいいな」と思っていました。11年の時を経て、本当に絵本として届けられることをうれしく思います。
めんどうくさがりでだらしのないきつねさん。きつねさんに呆れながらもあたたかく見守るご近所さんたち。そして食べ盛りで元気いっぱいのこひつじたち。きつねさんを取りまく環境はあたたかくおだやかです。植垣さんは絵本にするにあたり、登場する動物たちを遊び心たっぷりに生き生きと描いてくださいました。どうぞ絵のすみずみまでお楽しみください。
■作者のことば
「きつねさん 今日も いそがしそうです」 植垣歩子
学生時代の春休み、私はプランターで野菜を育てることにしました。小松菜やラディッシュ、リーフレタスの苗を植えて喜んでいると、いつの間にかアブラムシが葉っぱにびっしり。手で取ってもきりがなく、牛乳を吹き掛ければ良いと聞いてやってみましたが、アブラムシはどんどん増えるばかり。野菜たちも迷惑そうです。
そこで私は、テントウムシを数匹捕まえてきて、プランターに放しました。予想通り、テントウムシはアブラムシをよく食べたのですが、事態は思いもよらぬ方向に。テントウムシが卵を産み、孵化した幼虫もアブラムシを食べるので、今度はアブラムシが足りなくなってきたのです。その日からテントウムシのために、アブラムシのついた草を取りに行くことが日課になりました。
春休み中、ダラダラしていた私が頻繁に外に出ていくので、家族は不思議そうでしたが、私自身は楽しく充実した日々を過ごしていました。やがて、幼虫は蛹になり、立派なナナホシテントウになって飛んで行きました。
2015年「母の友」に掲載するお話を依頼された時、なぜか鮮やかに思い出されたのがこの出来事でした。私は当時、子育て真っ最中。必死に子どもを育てる自分と、かつてテントウムシにせっせとアブラムシを運んでいた学生時代の自分が重なってきたのでした。
お話にするにあたって、登場人物を「きつね」と「こひつじ」にしました。それからさらに10年余りが経ち、今度はこのお話を絵本にする機会に恵まれました。
今日もきつねさんは、こひつじたちに草を取ってきたり、野菜を収穫したりして忙しそうですが、楽しい毎日を過ごしていることでしょう。
■著者情報
植垣歩子(うえがきあゆこ)
1978年、神奈川県生まれ。絵本に、『にんじん だいこん ごぼう』『どろん ばあ』(小野寺悦子・文)『あずきの あんちゃん ずんちゃん きんちゃん』(とみながまい・文)『ことばのずかん こうえん いこう』(以上、福音館書店)、『うたこさん』(佼成出版社)、『アリゲール デパートではたらく』(ブロンズ新社)、『かめのカメリさん おうちをなおす』(理論社)、『ようかいおふろ』(ほるぷ出版)、『おもちのおふろ 新装版』(苅田澄子・文、Gakken)などがある。神奈川県在住。
植垣歩子
めんどうくさがりやのきつねは草むしりが大きらい。ある日、迷子のこひつじ5頭を引き取って、庭の草むしりをさせようと企てました。
ところが、こひつじたちはいくら草を与えても、たちまちぺろりとたいらげて、きつねにおかわりを要求するのです。
食べ盛りのこひつじたちに翻弄されるきつねをユーモアたっぷりに描きます。
■編集部より
本作は「母の友」2015年9月号「読んであげるお話のページ」に掲載された同名のお話をもとに、加筆修正したものです。「母の友」に掲載された当時、編集担当はこのお話を読んで「このゆかいなお話を絵本で読めたらいいな」と思っていました。11年の時を経て、本当に絵本として届けられることをうれしく思います。
めんどうくさがりでだらしのないきつねさん。きつねさんに呆れながらもあたたかく見守るご近所さんたち。そして食べ盛りで元気いっぱいのこひつじたち。きつねさんを取りまく環境はあたたかくおだやかです。植垣さんは絵本にするにあたり、登場する動物たちを遊び心たっぷりに生き生きと描いてくださいました。どうぞ絵のすみずみまでお楽しみください。
■作者のことば
「きつねさん 今日も いそがしそうです」 植垣歩子
学生時代の春休み、私はプランターで野菜を育てることにしました。小松菜やラディッシュ、リーフレタスの苗を植えて喜んでいると、いつの間にかアブラムシが葉っぱにびっしり。手で取ってもきりがなく、牛乳を吹き掛ければ良いと聞いてやってみましたが、アブラムシはどんどん増えるばかり。野菜たちも迷惑そうです。
そこで私は、テントウムシを数匹捕まえてきて、プランターに放しました。予想通り、テントウムシはアブラムシをよく食べたのですが、事態は思いもよらぬ方向に。テントウムシが卵を産み、孵化した幼虫もアブラムシを食べるので、今度はアブラムシが足りなくなってきたのです。その日からテントウムシのために、アブラムシのついた草を取りに行くことが日課になりました。
春休み中、ダラダラしていた私が頻繁に外に出ていくので、家族は不思議そうでしたが、私自身は楽しく充実した日々を過ごしていました。やがて、幼虫は蛹になり、立派なナナホシテントウになって飛んで行きました。
2015年「母の友」に掲載するお話を依頼された時、なぜか鮮やかに思い出されたのがこの出来事でした。私は当時、子育て真っ最中。必死に子どもを育てる自分と、かつてテントウムシにせっせとアブラムシを運んでいた学生時代の自分が重なってきたのでした。
お話にするにあたって、登場人物を「きつね」と「こひつじ」にしました。それからさらに10年余りが経ち、今度はこのお話を絵本にする機会に恵まれました。
今日もきつねさんは、こひつじたちに草を取ってきたり、野菜を収穫したりして忙しそうですが、楽しい毎日を過ごしていることでしょう。
■著者情報
植垣歩子(うえがきあゆこ)
1978年、神奈川県生まれ。絵本に、『にんじん だいこん ごぼう』『どろん ばあ』(小野寺悦子・文)『あずきの あんちゃん ずんちゃん きんちゃん』(とみながまい・文)『ことばのずかん こうえん いこう』(以上、福音館書店)、『うたこさん』(佼成出版社)、『アリゲール デパートではたらく』(ブロンズ新社)、『かめのカメリさん おうちをなおす』(理論社)、『ようかいおふろ』(ほるぷ出版)、『おもちのおふろ 新装版』(苅田澄子・文、Gakken)などがある。神奈川県在住。
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