[巻頭言]
状況論的・生涯縦断的視点を打ち出すICD-11 加藤 敏
[特集]
先生はえらいのか 内田 樹
「先生」のメンタルヘルス
教師のメンタルヘルス 真金薫子
教師のこころが折れるとき――教師の三つのクライシス 松浪克文
特別な支援が必要な子どもを支える親や教師たちのメンタルヘルス 根來秀樹
「先生」の仕事に戻るとき
教師の復職支援 井上麻紀
教師への心理療法的アプローチ 松浦宏明
教師のメンタルヘルス――校長との関係から見えてくること 草海由香里
日本語臨床における「先生転移」――治療者が「先生逆転移」を自覚し取り扱うために 加藤隆弘
[エッセイ]
セラピストの「先生」たちから見た「先生らしさ」父親崩壊以後、先生たちの行方 妙木浩之
治療関係における分断――当事者性と偶然性,根源的罪悪感 富樫公一
先生が生身の人間として交流すること――あるいはできないこと 筒井亮太
デイケアの「先生」とセラピストの「先生」 作井浩美
学校の「先生」がセラピストになるとき 山中康裕
森田のなかでの「先生」 北西憲二
多職種支援のなかでの「先生たち」 東 啓悟
セラピストの専門性と「自由である」こと 長川歩美
桂枝雀の「親子茶屋」における役の話 小林 陵
指導教育関係がハラスメントになってしまうとき 涌井美和子
「先生って何だろう」――先生と呼び合う共同性の特徴 苅谷剛彦
[投稿論文]
[研究報告]
精神科デイケアにおける集団活動と個別面接とをつなぐ試み――社交不安症患者の回復過程を通して 谷 英俊・津川秀夫
[資料]
統合失調症患者の就学支援の適用と有効例の条件 武田隆綱
[紹介]
ローウェンフェルドのプライマリーシステム・プロトシステム,セカンダリーシステム,Eの理論について 宮崎健祐
[文献紹介]
新しいFreud英訳テクスト『改訂スタンダード・エディション(RSE)』の紹介 佐渡忠洋
[シリーズ/ケースの見方・考え方46-3]
不登校の女子中学生のスクールカウンセリング――メンタライジングを目指して 西村 馨・木村能成
[連載]
古典症例に学ぶ 第15回 「エス」誕生の瞬間――グロデックの症例G嬢 野間俊一
精神科診療の見立てと精神療法を、改めて考えてみよう 第11回 啓蒙思想,ロマン主義とドイツ精神医学①――啓蒙思想と科学革命の関連 原田誠一・神田橋條治・中尾智博・高木俊介・岸本寛史・滝上紘之・八木剛平
こころのフューチャー・デザイン――「未来人」からみた現代の精神医学 第6回 フューチャー・デザインの方法③「今を疑う」逆説的思考――脳の中の火付け細胞ミクログリアと「死の欲動」 加藤隆弘
[書評]
エレイン・N・アーロン著『HSPと心理療法―繊細なクライエントとの治療効果を向上させるために』 平野真理
大森哲郎著『本人・家族のための精神医学ハンドブック―こころの病気のやさしい教科書』 原田誠一
辻井正次監修,髙柳伸哉責任編集,西牧謙吾,笹森洋樹,岡田 俊,日詰正文編『発達障害支援者のための標準テキスト―幼児期から成人のアセスメントと支援のポイント』 吉川 徹
北山 修,荻本 快編『「川の字」文化の深層心理学―親子の添い寝と「見るなの禁止」』 山中康裕
神田橋條治著『精神科治療のコツ』 黒木俊秀
吉田敬子著『[新訂増補]母子と家族への援助―妊産婦のストレスケアと子どもの育ち』 日下紀子
クリストファー・K・ガーマー著『マインドフルネスそしてセルフ・コンパッションへ―苦しい思考や感情から自由になる』 中野美奈
タマル・ブラック著『子どものためのACT実践ガイド』 松丸未来
トゥルーディ・ロソー,マリア・ウィーヴェ,イオアナ・ヴルーヴァ編『メンタライジングによる青年への支援―MBT-Aの実践ガイド』 東 啓悟
横道 誠,斎藤 環,小川公代,頭木弘樹,村上靖彦著『ケアする対話―この世界を自由にするポリフォニック・ダイアローグ』 高木俊介
〈映画評〉
『オッペンハイマー』 山中康裕
[患者から学ぶ]
希死念慮の臨床心理面接においてクライエントから学ぶこと 秋田恭子
[Review of Books Abroad]
The Revised Standard Edition of the Complete Psychological Works of Sigmund Freud 岸本寛史
[海外文献抄録]
小川豊昭,他
[学会の印象]
日本精神分析協会第42回学術大会 加茂聡子
第120回日本精神神経学会学術総会 玉田 有
日本不安症学会/日本認知療法・認知行動療法学会(合同開催) 佐渡充洋
第21回日本うつ病学会総会 山内常生
[てらぺいあ]
「心のせいにされる」こと 北村婦美
[かたるしす]