[巻頭言]
言葉の謎と精神療法 福田正人
[特集]
精神療法における治癒とは 北西憲二
それぞれの学派から
森田療法の立場から 北西憲二
精神分析にとっての「治癒」 妙木浩之
ユング派心理療法と治癒のイメージ 豊田園子
家族療法における治癒像 岩井昌也・中村伸一
集団精神療法の終結と「治癒」――「治った」は自分で決める 田辺 等
行動療法での治療の終わり方 芝田寿美男
認知行動療法におけるリカバリー 片山奈理子・藤澤大介
精神療法における治癒とは――表現療法から 山中康裕内
観療法における“治癒”を巡って 真栄城輝明
精神療法における治癒の意味――ソリューションの視点で考える 阿部幸弘
臨床の現場から
児童臨床における治癒とは何か 齊藤万比古
思春期臨床における治癒とは――トラウマという視点から見えてくるもの 鷲田健二・青木省三治癒と終結 岩壁 茂
ソーシャルワークにおける「治癒」とは何か? 福山和女
[エッセイ]
「治癒」をめぐる断想 成田善弘
「楽になる」ことと「立ち直る」こと 飛鳥井 望
腑に落ちることば 内村英幸
老年期の精神療法 繁田雅弘
[投稿論文]
[研究報告]
虐待再発防止プログラムにトラウマの心理教育を組み込む――その工夫と留意点 佐々木大樹
[症例研究]
転移の多面的コンステレーションに関する一考察――乳幼児同伴面接から 太田百合子
[資料]
コロナ禍の遠隔心理支援における心理臨床家の工夫に関する探索的研究 木村悠人・狐塚貴博・渡邉素子・中西和紀
[シリーズ/ケースの見方・考え方46-2]
会社でうまくいかないことを主訴に来談した女性との面接過程――共感的承認の難しさ 西村 馨・宮澤順子
[連載]
古典症例に学ぶ 第14回 自閉症の「第一例」ドナルド・トリプレットをめぐって 丹治和世
精神科診療の見立てと精神療法を,改めて考えてみよう 第10回 19世紀末における外傷性ヒステリー概念の展開―ジャネとフロイト④ 原田誠一・神田橋條治・中尾智博・高木俊介・岸本寛史・滝上紘之・八木剛平
こころのフューチャー・デザイン――「未来人」からみた現代の精神医学 第5回 パストデザインで「心脳問題」を再考する――精神疾患は心の病気か? 脳の病気か? 加藤隆弘
[書評]
塚本千秋 文,尾上太一 写真『思春期』 滝川一廣
芦高勇気,安藤史江,伊東昌子,渡辺めぐみ著『職場がうまくいかないときの心理学100―チームリーダーにおくるマネジメント・ガイド』 米村高穂
髙橋靖恵,西見奈子編『心理臨床に生きるスーパーヴィジョン―その発展と実践』 若佐美奈子
増野 肇,増野由美子著『サイコドラマをはじめよう―人生を豊かにする増野式サイコドラマ』 高橋美紀
古荘純一著『境界知能―教室からも福祉からも見落とされる知的ボーダーの人たち』 北 洋輔
岩壁 茂監修,工藤由佳著『愛着トラウマケアガイド―共感と承認を超えて』 山口貴史
ハンナ・ルイーズ・ベルチャー著『ASDとカモフラージュ―CAT-Qからわかること』 神尾陽子
黒木俊秀著『微視的精神医学私記―黒木俊秀著作選集』 内海 健
ドナ M. スダック,R. トレント・コッド Ⅲ,ジョン・ラドゲイト,レスリー・スコドル,マーシー G. フォックス,ロバート・ライザー,ディレック L. ミルン著『認知行動療法の教育とスーパービジョン』 松岡 潤
C・G・ユング著『パーソナリティの発達』 山中康裕
青木真理著『スクールカウンセラーのための仕事術―はじめて学校で働くための手引き』 増田温子
下平美智代著『協働するメンタルヘルス―“会う・聴く・共に動く”多職種連携/チーム支援』 福山和女
大前 晋編『笠原嘉の「小精神療法」小史―「苦悩する者への愛ないしは畏敬」から「病後の生活史」へ』 江口重幸
〈映画評〉
『TAR』 山中康裕
[患者から学ぶ]
臨床を支えるもの 朝枝清子
[Review of Books Abroad]Farhad Dalal:Taking the Group Seriously:Towards a post-Foulkesian group analytic theory 柴田応介
[てらぺいあ]
広島における精神分析の歴史 皆川英明
[かたるしす]