●特集『有用水産生物の種苗をつくる(1)』
編集:井上潔・本西晃((一社)全国水産技術者協会)
わが国では,昭和30年代後半から海産魚の養殖が急速に発展し,そこで利用される魚介類の人工種苗生産技術開発が盛んに研究され,多くの海産魚介類の養殖が可能となりました。その数は80種にも及びます。そして今では,その技術は希少海洋生物の保護にも応用されています。
しかしながら,クロマグロ・ニホンウナギ・ブリ・カンパチなどの養殖では,いまだ種苗の多く(またはすべて)を天然のものに依存しているため,天然資源の保全の観点からも,さらなる人工種苗生産技術の開発・実用化が喫緊の課題とされています。
現在までにどのような技術が開発され,またどのような問題が残されているのか。人工種苗生産技術開発の最先端の取り組みを,実際に研究に携わる研究者に解説してもらいます。全2回シリーズ。
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・第1回目(216号)で取り上げる種:アカアマダイ・アカムツ・ニホンウナギ・マダコ・イセエビ・タイラギ・マナマコ・タイマイ
・第2回目で取り上げる種:カンパチ・キジハタ・クエ・スジアラ・ブリ(夏ブリ)・クロマグロ・ヤイトハタ・スケトウダラ・ガザミ・クルマエビ
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★水産生物の種苗生産に関わる方はもちろん,養殖業者,餌料・飼育装置・設備機器等の関連会社,水産学を専攻する学生,また,一歩進んだアクアリストにもお薦めの特集です。
【特集目次】
・海洋生物の種苗(タネ)をつくる◇食料資源としての魚介藻類の持続的利用をめざして(井上潔/(一社)全国水産技術者協会)
・アカアマダイの人工種苗生産(竹内宏行/(独)水産総合研究センター日本海区水産研究所)
・アカムツの人工稚魚生産に成功(山田達哉・八木佑太/(独)水産総合研究センター日本海区水産研究所,飯田直樹/富山県農林水産総合技術センター,新田誠/新潟市水族館マリンピア日本海)
・進展するウナギの種苗生産技術(増田賢嗣/(独)水産総合研究センター増養殖研究所)
・わが国のマダコの種苗生産技術の現状(山崎英樹・片山貴士・山本義久/(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所)
・イセエビ幼生の飼育技術の歴史と現状および今後の展開(村上恵祐/(独)水産総合研究センター研究推進部)
・タイラギの種苗生産(大橋智志/長崎県島原振興局県南水産業普及指導センター)
・マナマコの種苗生産を取り巻く状況(山野恵祐/(独)水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所)
・べっ甲細工の原材料の安定確保を目指したタイマイ養殖技術の開発(小林真人/(独)水産総合研究センター西海区水産研究所)
※目次は予告なく変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。
●連載
・海藻標本採集者列伝(北山太樹/国立科学博物館)
【13】牧野富太郎(1862-1957)
・小さな離島の暮らしと漁業(乾政秀/(株)水土舎)
【11】宮城県・出島
・日本産十脚甲殻類の幼生(小西光一/(独)水産総合研究センター)
【15】アナエビ下目 アナジャコ下目/コラム:図書館力
・日本産等脚目甲殻類の分類(下村通誉/北九州市立自然史・歴史博物館,布村昇(金沢大学環日本海域環境研究センター)
【31】ミズムシ亜目 ヒメミズムシ科(6)ムネトゲヒメミズムシ属(2)
・日本産南方系ホンダワラ属(島袋寛盛/(独)水産総合研究センター)
【14】ヒイラギモクとなった日本産Sargassum ilicifolium
●コラム
・海でひろった万華鏡(飯島明子/神田外語大学)
・魚影逍遥 - 魚に発信機をつけて(三田村啓理/京都大学)
●なまものけん通信
・黒潮いるか通信ー御蔵島からの便り/ELNA(エバーラスティング・ネイチャー)ほか
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