●特集『日本の海鳥研究最前線』
四方を海で囲まれた日本では,海を生活の場とする海鳥は身近な存在であるはずだが,その詳細を知る人は少ない。
たしかに私たちの生活において,たとえばカモメ類はよく目にするが,そのほかは生息域が孤島であるものや,夜行性のもの,索餌中はずうっと海上にいるものなど,種はもとよりその生態は多岐にわたり,ひと言でまとめることのできないほどの多様性をもつ。
日本において,これら海鳥を対象にどのような研究がどういった視点で行われているのだろうか,現状をまじえながら最新情報を伝える。
・日本でなぜ今海鳥を研究するのか(綿貫 豊)
・海洋環境変化と天売島に繁殖するウトウの採食生態(伊藤元裕)
・新潟県粟島におけるオオミズナギドリの現状と生態(山本麻希)
・東海地方におけるカワウの現状と研究(藤井英紀・新妻靖章)
・小笠原諸島の海鳥相に対する侵略的外来哺乳類の影響と,その駆除による影響(川上和人・青山夕貴子)
・八重山諸島における海鳥類の現状(水谷 晃・河野裕美)
・宮崎県枇榔島におけるカンムリウミスズメの生態◇主に渡りについて(中村 豊)
●連載
「バイカル湖学」入門【12】:プランクトン(2)(グリゴーリー イヴァノヴィチ ガラジー・長縄 秀俊)
日本産等脚目甲殻類の分類【9】:ヘラムシ亜目ヘラムシ科(5)-ミスジヘラムシ属・ミナミヘラムシ属(布村 昇・下村通誉)
有害有毒赤潮の生物学【15】:殺藻細菌による赤潮プランクトンの殺藻機構-1
(今井 一郎)
●Research Article
海洋環境放射能と生物影響(及川真司・渡部輝久・日下部正志・中原元和・御園生淳)
●コラム
魚影逍遥-魚に発信機をつけて:ノルウェーの行進(三田村啓理)
山から海へ-水と命の回廊をめぐる:アラスカ再び(洲澤育範)
海でひろった万華鏡:文系の不思議(飯島明子)
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