環 Vol.36 (発売日2009年01月25日) の目次
金時鐘の詩 影は伸びて ―― 002/石牟礼道子の句 棚 田 ―― 332
●連続座談「自治」とは何か Part 3 金融危機を変革の契機に
塩川正十郎+片山善博+増田寛也
来日特別対談
言葉が生まれる瞬間
オルハン・パムク+石牟礼道子(訳=谷真澄)
特別インタビュー
歴史を問う歴史家――『「歴史」の体制』をめぐって
フランソワ・アルトーグ(聞き手=編集長)
第四回 河上肇賞 受賞作決定
(本賞)片岡剛士氏 (奨励賞)平山亜佐子氏/和田みき子氏
【特集】 世界大恐慌か?
〈インタビュー〉アメリカ覇権という信仰の崩壊――自由貿易主義からの脱却
エマニュエル・トッド(聞き手=I・フランドロワ/訳・解説=石崎晴己)
この「危機」は誰にとっての危機なのか?
アラン・バディウ(訳=藤本一勇)
〈インタビュー〉金融資本主義の崩壊――いかなる転換が必要か?
榊原英資(聞き手=編集長)
金融危機と急速に膨張するFRBの資産【いま何が起きているか?】
加藤 出
ドルの一極支配は何処へ【金融危機とドル信認問題】倉都康行
金融危機とFRBの歴史【アメリカは大恐慌から何を学んだか?】
須藤 功
世界大恐慌の教訓
若田部昌澄
一九二九年株価大暴落のメカニズム
安達誠司
アメリカは何を失いつつあるか【金融機関救済とアメリカの「自由」】
原田 泰
世界同時不況をめぐる「危機的状況」
田中秀臣
〈対談〉金融資本主義の歴史分析 【「危機」の宿命論を超えて】
ロベール・ボワイエ+井上泰夫
〈インタビュー〉信用という経済の主観的次元【経済の工学的処理では見えないもの】
松原隆一郎(聞き手=編集部)
グローバリゼーションと金融危機の意味【長期の歴史から捉える】
水野和夫
〈インタビュー〉金融の糾弾では見えない問題の本質【十年は続く長いトンネル】
辻井喬(聞き手=木村知義)
金融危機の次に来るもの【資本主義は終焉するのか】
浜 矩子
金融恐慌をマルクス恐慌論から読み解く【すべては現状分析から始まる】
的場昭弘
ケインズの未来予測【成長至上主義から「ポスト成長社会」へ】
佐伯啓思
〈虚業〉のもたらしたもの
黒田壽郎
〈書物の時空〉
●名著探訪
粕谷一希 『メディア論』(M・マクルーハン著)
猪木武徳 『道徳情操論』(A・スミス著)
中村桂子 『暗黙知の次元』(M・ポラニー著)
渡辺京二 『アルハンブラ物語』(W・アーヴィング著)
●書 評
中村良夫 『日本文化の空間学』(桑子敏雄編
王智新 『吉野作造と中国』(尾崎護著)
大中一彌 『帝国日本の植民地法制』(浅野豊美著)
●連載
●近代日本のアジア外交の軌跡 4
小倉和夫 黄禍論と日本外交
●日中関係の現在・過去・未来 5
王 柯 戦争に収斂した「回教徒」への思い 下 【幻の対中「回教工作」】
●水の都市論――大阪からの思考 5
橋爪紳也 桟 橋
●科学から空想へ――フーリエとその精神的系譜 12(最終回)
石井洋二郎 快楽の言語 【フーリエとバルト】
●伝承学素描 12
能澤壽彦 ワザヲギの原像
〈報告〉『一海知義著作集』発刊記念シンポジウム
頑固さとユーモア――一海知義の世界
鶴見俊輔+一海知義 〈対談〉陶淵明そして吉川幸次郎 017
一海知義 〈講演〉三題噺――陶淵明・陸放翁・河上肇 026
●「日本近代化の父」の事績を再評価!
〈小特集〉榎本武揚没後百周年をふりかえる
榎本隆充 榎本武揚没後百周年記念事業を回顧して
合田一道 古文書から見た榎本武揚
黒瀧秀久 わが国産業近代化における榎本武揚の位相【箱館戦争後の榎本武揚の新たな評価】
環の内容
- 出版社:藤原書店
- 発行間隔:季刊
新しい時代に向けてトータルな知の総合を企図する学芸総合誌! 多くの読者の皆様方からのご支持をいただき、創刊10周年!
われわれはいったいどこに立っているのか、どこへ行こうとしているのか。われわれは先の見えない混沌の中にいる。今こそ、世界史のダイナミズムのうちに、みずからが存在していることを自覚しなければならない。学問の真の目的は、現実をどう認識するか、にある。しかし現実は、諸学の狭隘な視野を越えるトータルな知と、大地に立って物事の本質を掴む歴史意識において、はじめて姿を現すものなのである。今われわれが混沌の中にいるとすれば、それは、歴史に向かいあう主体のあり方を顕示する学の不在を示している。必要なのは、学の総合と、学における歴史意識の回復である。そして、それは作り手と読み手の問題意識、現実認識、すなわち歴史認識が、より直接的に反映されうる総合誌においてこそ、試みられるにふさわしい企図であろう。現実を、歴史を、「全体」として捉えるようなトータルな知をこの雑誌で提示していきたい。
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