目次
■ 2010年ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏の思想と行動。
私には敵はいない 【私の最終弁論】 / 劉 暁波 (横澤泰夫 訳)
私の自己弁護 / 劉 暁波 (横澤泰夫 訳)
劉暁波氏との最後の会見 / 麻生晴一郎
劉暁波のノーベル平和賞受賞に関する声明 / (及川淳子 訳)
受賞は中国の民主化を促すか 【北京の現場から】 / 峯村健司
2010年ノーベル平和賞に関する思考 / 徐 友漁 (及川淳子 訳)
劉暁波氏ノーベル賞受賞と中国市民社会の行方 / 麻生晴一郎
【『未来の自由な中国は民間にあり』 の 「民間」 の可能性】
希望は 「民間」 にあり / 劉 燕子
【人間として生きつづけるためには代償を払わねばならない】
壁の中の劉暁波と村上春樹の砕ける卵 / 藤井省三
劉暁波の二つのあり方 【バーバラ・ゴールドスミス賞受賞の挨拶】 / 劉 霞 (劉燕子 訳)
劉暁波の詩と 「生存の美学」 / 劉 燕子
共産党老幹部による全国人民代表大会宛公開書簡 / 李 鋭 ほか(及川淳子 訳)
「私には敵はいない」 という思想と行動 / 及川淳子
【「体制外」は「反体制」ではない】
劉暁波と中国政治体制改革 / 清水美和
劉暁波と趙紫陽 【近似する政治改革論】 / 横澤泰夫
分化する中国 【「党の天下」は崩れるか】 / 藤野 彰
中国民主化への日本政府の対応 / 林 望
【民主化運動を支持した国費留学生の受難】
「官と民のせめぎ合い」 と中国の今後 / 城山英巳
【和諧モデル崩壊後に何が来るのか】
天安門広場空白の3時間と劉暁波 / 加藤青延
歴史に対し責任を負う劉暁波 / 矢吹 晋
「天安門の母たち」 と劉暁波 / 丁 子霖・蒋 培坤(劉 燕子 訳)
劉暁波 ――われわれの問題としての / 子安宣邦
【『天安門事件から「08憲章」へ』を再読する】
文章の力が民主化を実現する / 余 杰 (横澤泰夫 訳)
【『大国の零落 ――中国に与えるメモランダム』解題】
未来の自由な中国は民間にあり 【近代中国の過去と未来】 / 劉 暁波 (及川淳子 訳)
〈詩〉 暁波へ 風 / 独り夜に待つ / 暗い陰 / 幾重にも重なる危機 / 劉 霞 (劉燕子 訳)
劉暁波 著作・関連資料一覧 / 作 成=及川淳子
【小特集】 横井小楠
「公共」の先駆者、 横井小楠 (1809 ― 69)
――その思想的到達点に迫る百枚論文、一挙掲載!
「参与」としての横井小楠の9カ月 【「政体論」と天皇観をめぐって】 / 源 了圓
小楠の後継者、 立花壱岐 / 河村哲夫
横井小楠の「公」と「託古改制」 / 石津達也
● 緊急寄稿
北朝鮮による 「韓国」 延坪島砲撃事件の真相 / 朴 一
・北朝鮮はなぜあのような軍事行動に踏み切ったのか。 北朝鮮側の論理と、
国際社会がとるべき方策とは?
● 特別寄稿
日本銀行という病 ――失われた20年をもたらした政治経済学 / 田中秀臣
・デフレの淵に沈む日本経済、その回復を妨げる日銀の「機能不全」とは?
第6回 河上肇賞 結果発表
● 連 載
■ 新リレー連載
歴史家チャールズ・ビーアドと日本 1 「忘れられたアメリカ人」 / 丸茂恭子
――稀代の政治家後藤新平と肝胆相照らし、勃興しつつある日本の都市社会に、
大正期、「自治」を根付かせるための提言を重ねた歴史家の真実。――
■ 新連載
詩獣たち 1 悪霊的な夜より黒い光のうたを / 河津聖恵
――現代という言葉の闇のなかで、 詩人は何に耳を澄ませ、何をうたおうとし
ているのか。 気鋭の詩人が「詩」という希望を問いかける。――
風のまにま 陽ざしのまにま 【旅の空から】 1 佐 賀 名護屋城跡 / 朴 才暎
――雪深い津軽に生まれ、古都・奈良に嫁いだ在日二世が、さまざまな土地を
訪ね、何を感じてきたか。ありのままに綴る。――
■ 金子兜太の句 日常茶飯 / 石牟礼道子の句 土竜と蓮の花
■ 易とはなにか 2 易経のなりたち 【易のしくみは、どのようなものか】 / 黒岩重人
■ 天に在り ――小説・横井小楠 4 「英気満々の章」 / 小島英記
■ 竹山道雄と昭和の時代 5 「立原道造と若い世代」 / 平川祐弘
■ 近代日本のアジア外交の軌跡 12 韓国保護国化と日本外交 (その1) / 小倉和夫
■ 伝承学素描 20 ツラン主義の運命 / 能澤壽彦
● 〈書物の時空〉
■ 名著探訪
『河上肇詩集 旅人』 / 一海知義
『明石海人全歌集』 (内田守人 編) / 佐佐木幸綱
『近世の在村文化と書物出版』 (杉 仁 著) / 速水 融
■ 書 評
『田中正造と民衆思想の継承』 (花崎皋平 著) / 中野佳裕
【その思想形成を内在的に理解する異色の書】
『俺 俺』 (星野智幸 著) / 高 榮蘭
【想定不可能な敵との戦争】
『長安の都市計画』 (妹尾達彦 著) / 杉山清彦
【 「宇宙の都」 長安から照らしだす世界史】
■ 連 載
明治メディア史散策 7 / 粕谷一希
【〝内藤湖南への旅〟 結】
読者の声 / 執筆者紹介
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商品情報・内容
- 出版社:藤原書店
- 発行間隔:季刊
■ 新しい時代に向けてトータルな知の総合を企図する学芸総合誌! 多くの読者の皆様方からのご支持をいただき、創刊10周年!
われわれはいったいどこに立っているのか、どこへ行こうとしているのか。われわれは先の見えない混沌の中にいる。今こそ、世界史のダイナミズムのうちに、みずからが存在していることを自覚しなければならない。学問の真の目的は、現実をどう認識するか、にある。しかし現実は、諸学の狭隘な視野を越えるトータルな知と、大地に立って物事の本質を掴む歴史意識において、はじめて姿を現すものなのである。今われわれが混沌の中にいるとすれば、それは、歴史に向かいあう主体のあり方を顕示する学の不在を示している。必要なのは、学の総合と、学における歴史意識の回復である。そして、それは作り手と読み手の問題意識、現実認識、すなわち歴史認識が、より直接的に反映されうる総合誌においてこそ、試みられるにふさわしい企図であろう。現実を、歴史を、「全体」として捉えるようなトータルな知をこの雑誌で提示していきたい。
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