■■ 特集:3・11と私――東日本大震災で考えたこと ■■
青木新門 「東日本大震災で考えたこと」
青山佾 「科学技術の未熟・未発達と理科知識の欠如」
赤坂憲雄 「なぜ、青森の雪は拒まれたのか」
秋山豊寛 「『怒りの苦さ』について」
石牟礼道子 「花を奉る」
伊勢﨑賢治 「反原発運動が『ファシズム』にならないうちに」
一海知義 「地震と漢詩」
稲泉連 「町と町を結ぶ道」
稲賀繁美 「生き残るということ」
猪口孝 「悲しみと絶望にうちひしがれた若者に力をつける機会を与えよう」
今福龍太 「深井の面の影で」
岩崎敬 「3・11で確認できたこと!」
岩下明裕 「滅び行く国のなかで」
上田正昭 「コミュニティの再建と文化の創生」
宇根豊 「情愛を生産する農業をすてるな」
宇野重規 「危機を見る内外のまなざしのずれ」
王柯 「欲望と科学」
大石芳野 「『動くガレキ』!?」
大川弥生 「新しい課題・『防げたはずの生活機能低下』」
大田堯 「戦後の初心に帰る」
小倉和夫 「災害」
小倉紀蔵 「思考停止とは何か」
小沢信男 「非暴力の潮」
笠井賢一 「芸能から問う現代の危機」
片山善博 「震災復興とそのミッション」
勝俣誠 「3・11以降の世界」
加藤出 「海外からみた震災後の日本」
加藤登紀子 「嵐のような革命の季節を生きている」
金森修 「システムの信用失墜と機能不全」
鎌田慧 「核抜きエネルギー政策へ」
川勝平太 「『命の道』をつくる
河瀨直美 「一歩一歩」
鬼頭宏 「被災地の人口減少と地域再生」
木下晋 「3・11が残した物」
窪島誠一郎 「私の『3月11日』」
熊谷達也 「海の見え方が変わった日」
倉田稔 「未来に負担を残す原発」
黒田杏子 「永六輔さんとの一日」
高銀 「ある隣人の衷心」
小林登 「科学・技術と原発災害」
子安宣邦 「私はツイッターを始めた」
島薗進 「震災を通して死生観を問い直す」
陣内秀信 「〈地域〉主体の発想への転換」
新保祐司 「地震の後に我々が聞いた『声』」
鈴木一策 「生活のあり方の総体が問われている」
鈴木博之 「不可視の都市に」
鈴木文樹 「農業を語り直す」
高成田享 「メロウドと復興」
高良勉 「琉球・沖縄と東日本大震災」
武田徹 「『公』と『私』をいかに繋ぐか」
立川昭二 「災害史へのまなざし」
田中克彦 「究極の浪費は軍備」
田中優子 「変えられるものを変えよう」
中馬清福 「原発がある限り自然災害が自然災害だけでは終わらない」
鄭喜成 「フクシマ」
塚原史 「3・11以後と『デペイズマン』の発想」
津島佑子 「どうしてこんなことに」
辻井喬 「魯迅にとっての近代人」
角山榮 「人類史の大転換を促す大震災」
鶴田静 「今生き残っている私たちへの問い」
富山太佳夫 「冷たい床の上で」
中川志郎 「被災動物救出活動から見えてきたこと」
中嶋鬼谷 「要請される新しい詩」
中野利子 「首都圏の夜の異様な明るさ」
中村桂子 「今ここを充実して生きる」
中村尚司 「石巻の大津波と縄文時代の海進」
中山茂 「外から日本はどう見えるか」
西垣通 「知の裂け目からリアルが覗く」
西川潤 「近現代史の新しいページを告げる3・11」
西川長夫 「二つの廃墟について」
西澤泰彦 「不都合なことを考える必要性」
西舘好子 「劣化したマスコミ」
野村大成 「安全の哲学」
朴一 「それでも原発を輸出するのか」
橋爪紳也 「震災の記憶をいかに伝えるのか」
橋本五郎 「大震災が突きつけたもの」
服部英二 「未来世代の権利」
チャオ埴原三鈴 「国際発信を考え直すために」
早川和男 「『居住福祉』が防災につながる」
原剛 「銀河鉄道は消えたのか」
原田泰 「誤った震災復興策を止めさせなければならない」
星寛治 「価値観を変えなければ」
堀口敏宏 「生きとし生けるものが全て汚染された」
堀田力 「露出した日本の課題」
増田寛也 「東日本大震災と市民社会」
町田康 「地震によって」
松井孝典 「文明の岐路」
松岡正剛 「大津波死ぬも生きるも朧かな」
松島泰勝 「東北自治政府の樹立を望む」
松原隆一郎 「公共財としての景観や人のつながり」
三浦展 「震災が教えた市民の成長」
三神万里子 「被災地とメディア」
三砂ちづる 「つかのまの忘却」
水野和夫 「『近代』の終焉」
武者小路公秀 「優しいけれども怒ると怖い日本列島の自然との共生」
村上陽一郎 「原子力災害を巡って」
室田武 「三号機プール核爆発の可能性」
森崎和江 「わが日常をかえりみつつ」
安丸良夫 「原発災害としあわせ共同体」
山下一仁 「土地利用計画による新生農業の建設」
山田國廣 「汚染ガレキ処理をどう考えるのか」
結城幸司 「3・11という めざめ」
吉川勇一 「『ラッキー・ドラゴン』と福島」
頼富本宏 「ただ祈るのみ」
渡辺京二 「かよわき葦」
渡辺利夫 「東日本大地震が露わにしたもの」
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□講演□
遅れた祈式〔済州四・三事件と私〕 金時鐘
□寄稿□
私の中の朝鮮人像 川満信一
□講演□
わが詩を語る〔『鄭喜成詩選集 詩を探し求めて』出版を記念して〕 鄭喜成(訳=牧瀨暁子)
□寄稿□
植民地主義の歴史と〈記憶〉闘争〔世界史の中に日本を据え直すために〕
アルノ・ナンタ
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■■ 連載 ■■
●金子兜太の句 日常
●石牟礼道子の句 草の径
●携帯電話基地局の電磁波汚染 1(短期集中連載)
学校の近くに基地局ができた 古庄弘枝
●詩獣たち6
詩という空虚を抱え込んで〔ガルシア・ロルカ〕 河津聖恵
●孤独――作家 林芙美子5
ペン部隊漢口一番乗り 尾形明子
●易とはなにか7(最終回)
図表を読む その三 〔「乾坤六子」とはどういうものか〕 黒岩重人
●天に在り――小説・横井小楠9
昇竜の章 小島英記
●近代日本のアジア外交の軌跡17
上海・南京両事件への日本の対応
〔「列国との協調」という対中外交の裏にあっ たもの〕 小倉和夫
●伝承学素描25
伝道古老・高田集蔵 能澤壽彦
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■■ 書物の時空 ■■
●名著探訪
岡田英弘『ヒストリアイ』(ヘーロドトス著)
星 寛治『美しい農の時代』(木村尚三郎著)
角山 榮『リオリエント』(A・G・フランク著)
原田正純『苦海浄土』(石牟礼道子著)
●書評
上品和馬『文化と外交』(渡辺靖著) 「『心と精神を勝ち取る』営為への問い」
小川万海子『終わりと始まり』(W・シンボルスカ著)
「私はここにいて、見ている それがめぐりあわせ」
西脇千瀬『東北魂』(山川徹著) 「新たな故郷のはじまりに」
●連載 明治メディア史散策12
西郷隆盛と西南戦役〔最後の叛乱から自由民権へ〕 粕谷一希
環の内容
- 出版社:藤原書店
- 発行間隔:季刊
新しい時代に向けてトータルな知の総合を企図する学芸総合誌! 多くの読者の皆様方からのご支持をいただき、創刊10周年!
われわれはいったいどこに立っているのか、どこへ行こうとしているのか。われわれは先の見えない混沌の中にいる。今こそ、世界史のダイナミズムのうちに、みずからが存在していることを自覚しなければならない。学問の真の目的は、現実をどう認識するか、にある。しかし現実は、諸学の狭隘な視野を越えるトータルな知と、大地に立って物事の本質を掴む歴史意識において、はじめて姿を現すものなのである。今われわれが混沌の中にいるとすれば、それは、歴史に向かいあう主体のあり方を顕示する学の不在を示している。必要なのは、学の総合と、学における歴史意識の回復である。そして、それは作り手と読み手の問題意識、現実認識、すなわち歴史認識が、より直接的に反映されうる総合誌においてこそ、試みられるにふさわしい企図であろう。現実を、歴史を、「全体」として捉えるようなトータルな知をこの雑誌で提示していきたい。
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