目次
■特集:統計でみるプラスチック産業の一年~2021年産業統計資料集~
本特集では主要樹脂および製品の2021年の動きをまとめて頂きました。2021年の国内原材料、製品生産量ともにコロナ禍前のレベルまでほぼ回復したとみられます。
○JPIF2021年統計資料集/概況/日本プラスチック工業連盟/加藤英仁
プラスチックの国内消費量は、原材料では前年比 8.8%増の8,736千トンと大幅増加、製品の消費量は13,977千トンと微増に留まりどちらも2019年のレベルまでは回復していない。原材料の輸入品比率は2016年以降5年連続で記録を更新していたが、2021年は減少に転じた。本稿では国内外のプラスチック産業の動きを概観する。
○ポリエチレン/石油化学工業協会/飛田利雄
ポリエチレンは包装分野、工業部品等多岐にわたる需要の底上げから生産、出荷の増加が見られた。低密度ポリエチレンでは、需要の半数程度を占めるフィルム分野の出荷で伸びが見られたのをはじめ、フィルム分野に続いて出荷数量が多いラミネートと呼ばれる加工紙向けの出荷でも増加した。高密度ポリエチレンは、フィルム用途に代わり、工業部品向けの出荷比率の高まりが続いており、各種容器類や自動車ガソリンタンク等で利用される中空成形分野や射出成形分野の出荷が増加することとなった。
○ポリプロピレン/石油化学工業協会/飛田利雄
ポリエチレンは射出成形分野では秋口から世界的な車載搭載用半導体不足問題や新型コロナウィルスの感染拡大に伴う海外拠点からの部品供給の滞りからの減産影響が見られたほか、家電分野では白物家電等の耐久消費財の出荷においても年後半から減速の影響が見られた。フィルム分野では、食品用で減少がみられるも工業用の出荷増加やフィルム製品自体の輸出も寄与し増加となった。また、押出成形分野では、宅配、テイクアウト機会増加など、食品購買様式の変化もあり出荷の増加に繋がったものと見られる。
○ポリスチレン樹脂/日本スチレン工業会/後藤英明
ポリスチレン樹脂は、2021年の生産、出荷とも前年を上回り、コロナ禍前に戻った。引き続き国内外の景気動向を注視している。PS樹脂メーカーよりPSリサイクル(原料スチレンに戻す)について実証への取り組みが発表され、以降サプライチェーン全体で連携し使用済みPSの資源循環に向けて進んでおり、今後の成果を期待している。
○ABS樹脂/編集部
2021年ABS樹脂出荷は通期で32万6,234トン、前年比110.4%であった。このうち国内用途が67%を占める。また、2021年国内用途別出荷実績は各分野とも10%前後の伸びを示している。
○塩化ビニル樹脂/塩ビ工業・環境協会/城田英之
2021年の塩ビ生産量は157.2万トンで対前年比99.1%、総出荷量は156.6万トンと対前年比97.3%であった。国内出荷量99.6万トンで対前年比105.7%、輸出57万トンで対前年比85.5%。国内出荷量の内訳は、硬質用51.9万トン、軟質用23.7万トン、電線・その他用は24万トン。
○メタクリル樹脂/石油化学工業協会/飛田利雄
MMAポリマー分野では、板関係は前年に飛沫感染防止の観点からの仕切り板需要の増加があったが、2021年はこの需要も一巡し、出荷は減少することとなった。成形材料分野では、特に自動車生産の動向に左右され、前年の落ち込みに対して、秋口からの自動車減産の影響を受けることとなったが、供給量の増加も相俟って国内出荷は増加することとなった。一方、輸出は海外の現地調達も進んでおり、減少することとなった。
○バイオプラスチック/環境・バイオ・プラスチックリサーチ/位地正年
バイオプラスチックとは、植物原料を使ったバイオマスプラスチックと、環境中での微生物による分解が可能な生分解性のプラスチックの総称とされる。現在、廃プラスチックによる海洋汚染などの環境への影響が顕著で、この関心が高まっていることを背景にして、バイオプラスチックの生産は世界で増加しており、2021年は最高の生産量となった。世界では、生分解性があるバイオプラスチックの利用率の方が、生分解性のないものよりも高い(全体の60%以上)のに対して、日本では後者の利用率がかなり低い(全体の20%程度)。ここでは、バイオプラスチックの市場・技術動向、トピックス、価値と課題、および今後の展開について述べる。
○ふっ素樹脂/編集部
原料ふっ素樹脂の2021年国内生産量は3万3,032トンと前年比131.8%となった。ふっ素樹脂製品の品目別出荷額は120,192百万円で、ふっ素樹脂100%の加工品Aが30,817百万円、50%未満の複合品である加工品Cが22,433百万円。産業別で見ると電気機械器具が44%を占めており、一般機械器具、輸送機械器具がそれに続く。
○軟質塩化ビニル樹脂製品/日本ビニル工業会/長草一人
2021年の軟質軟質塩ビは、農業用フィルムが96%と対前年比を下回ったものの、ビニルレザーが123%、一般用フィルムが111%、コンパウンドが109%、ビニル建装(壁紙)が106%、ストレッチフィルムが102%と、六つの用途で、五つの用途が対前年を上回る出荷量となった。本年2022年は、コロナ感染症の継続、ウクライナ紛争やサイバー攻撃による生産停止など大きな逆風も増強され、急激な原料高騰が進むなど、先行き不透明な予断を許さない厳しい状況が続いている。
○プラスチック板/編集部
2021年のポリカーボネート平板・波板および硬質塩化ビニル平板・波板の生産出荷動向を紹介する。ポリカーボネート波板においては32波が生産の94%を占め残りが特派となった。ポリカーボネート平板はほぼ全量が国内向けに出荷されている。硬質塩化ビニル平板においては工業用途が64%を占める。輸出は3%程度である。硬質塩化ビニル波板は全量国内消費されている。
○塩化ビニル管・継手/塩化ビニル管・継手協会/山口秀美
2021年度の硬質塩化ビニル管の生産累計は21万2,025トン、硬質塩化ビニル継手の生産累計は、2万434トンである。2021年度の硬質塩化ビニル管の出荷累計は、21万1,947トン、硬質塩化ビニル継手の出荷累計は、2万720トンとなっており、2021年度の出荷量は前年度と同様に新型コロナウイルスの影響もありほとんど変化はなかった。
○ポリオレフィンフィルム/日本ポリオレフィンフィルム工業組合/中村好伸
2021年におけるポリオレフィン(PO)フィルムの出荷状況は日本ポリオレフィンフィルム工業組合の組合統計によると、低密度ポリエチレンフィルム(LDPE,LLDPE)が31万730トン(対前年比102.5%)、高密度ポリエチレンフィルム(HDPE)が12万931トン(対前年比90.0%)、ポリプロピレンフィルム(IPP)が3,560トン(対前年比88.0%)、合計では43万5,221トン(対前年比98.5%)になっている。
○ポリプロピレンフィルム/編集部
2021年は、延伸ポリプロピレンフィルムは内需が22万2,177トンで前年比1%増。輸出は3,872トンで同7%増。合計22万6,049トンで前年比100.9%であった。一方、無延伸ポリプロピレンフィルムは内需が15万5,738トンで前年比101.8%。輸出5,699トンで同102%。合計16万1,437トンで前年比101.8%であった。
○ポリウレタンフォーム/ウレタンフォーム工業会/平松利夫
ポリウレタンフォームは、軟質ポリウレタンフォーム(軟質フォーム)と硬質ポリウレタンフォーム(硬質フォーム)に大別される。本稿では2021年のポリウレタンフォームの生産・出荷実績統計を示す。また、ポリウレタンフォーム業界として抱える課題と対応について紹介する。
○発泡ポリスチレンシート/発泡スチレンシート工業会/草西 稔
発泡スチレンシートの2021年暦年の出荷量は106.7千トンで前年比99.9%となった。90%以上が空気(10%以下の材料)でリデュースとリサイクル(30年以上)が最も進んだ素材であるが、今後も更なる環境負荷低減を図る必要がある。
○PETボトル/PETボトルリサイクル推進協議会/浅野正彦
PETボトル用の樹脂需要は、2020年(暦年)70.9万トンで対前年比6.4%減。これは、コロナ禍、清涼飲料等(6.4%減)の不調によるものであった。2020年度のPETボトルリサイクル率は88.5%と目標値の「85%以上の維持」を達成、世界トップレベルのリサイクル率を維持している。
○発泡スチロール/発泡スチロール協会/鈴木高徳
2021年の発泡スチロール(EPS:ビーズ法発泡ポリスチレン)の出荷実績は、127,700t(国産原料119,625t、輸入原料8,075t)で前年比104.2%。その他部門の拡大と弱電部門の回復により、新型コロナ感染拡大前の出荷実績レベルに戻った。長期使用製品(1年以上)の出荷比率は28.1%であった。2020年、使用済みEPSの資源としての有効利用率は90.8%であった。
○不織布/日本不織布協会/松下正樹
COVID-19の影響、SDGsによる環境変化で変動する不織布市場に関して、日本、アジア及び世界の市場変動、不織布に求められる製品特性と製造技術、そして今後の展開に関してレビューする。
○炭素繊維/編集部
品質、出荷量ともに世界をリードしている国内炭素繊維業界。2020年の炭素繊維出荷量は前年比17%減の2万645トンと4年ぶりに減少した。期中では上下半期とも減少という結果である。2020年は国内出荷、輸出用ともに航空宇宙用が減少し、国内出荷が全体で前年比22.8%減、輸出が15.6%減となった。輸出比率は81.5%と前年から1.4ポイント上昇した。
○可塑剤/可塑剤工業会/山口慎吾
可塑剤とは、ある材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加する物質である。本稿では可塑剤の動向を紹介する。2021年はDINPの生産・出荷数量が大幅に増加しDEHPを上回った。
○廃プラスチックの処理/プラスチック循環利用協会/半場雅志
廃プラスチック処理の現況を紹介する。2020年の廃プラ総排出量は822万トンで、そのうち有効に利用された廃プラ量は710万トンであった。廃プラの有効利用率は前年に比べ1ポイント増の86%となった。
○プラスチック加工機械/日本プラスチック機械工業会/柴田 稔
2021年の成形機(射出、押出、ブロー)の生産等の統計をまとめる。昨年のプラスチック加工機械の受注は、国内、中国、北米の3大マーケートの需要が堅調だった。国内の生産額(日本メーカーによる海外での生産は含まない)は、前年比12.6%増加した。
■一般記事
○〈展示会レポート〉コンバーテイングテクノロジー総合展2022における加飾関係情報/MTO技術研究所 桝井捷平/D plus F Lab/伊藤達朗
■連載
○大自然を科楽する 第74回/青野哲士
○世界のバイオプラスチックは今 第53回/ITIコンサルタント事務所/猪股 勲
○繊維強化プラスチック短信 第9回/FRP Consultant㈱/吉田州一郎
○これ、プラスチックで作りました 第45回/㈱オルコア/糸山秀史・辻 勇輔
○助っ人工業デザイナーの独り言 第80回/㈱H&Adesigners/鈴木英夫
本特集では主要樹脂および製品の2021年の動きをまとめて頂きました。2021年の国内原材料、製品生産量ともにコロナ禍前のレベルまでほぼ回復したとみられます。
○JPIF2021年統計資料集/概況/日本プラスチック工業連盟/加藤英仁
プラスチックの国内消費量は、原材料では前年比 8.8%増の8,736千トンと大幅増加、製品の消費量は13,977千トンと微増に留まりどちらも2019年のレベルまでは回復していない。原材料の輸入品比率は2016年以降5年連続で記録を更新していたが、2021年は減少に転じた。本稿では国内外のプラスチック産業の動きを概観する。
○ポリエチレン/石油化学工業協会/飛田利雄
ポリエチレンは包装分野、工業部品等多岐にわたる需要の底上げから生産、出荷の増加が見られた。低密度ポリエチレンでは、需要の半数程度を占めるフィルム分野の出荷で伸びが見られたのをはじめ、フィルム分野に続いて出荷数量が多いラミネートと呼ばれる加工紙向けの出荷でも増加した。高密度ポリエチレンは、フィルム用途に代わり、工業部品向けの出荷比率の高まりが続いており、各種容器類や自動車ガソリンタンク等で利用される中空成形分野や射出成形分野の出荷が増加することとなった。
○ポリプロピレン/石油化学工業協会/飛田利雄
ポリエチレンは射出成形分野では秋口から世界的な車載搭載用半導体不足問題や新型コロナウィルスの感染拡大に伴う海外拠点からの部品供給の滞りからの減産影響が見られたほか、家電分野では白物家電等の耐久消費財の出荷においても年後半から減速の影響が見られた。フィルム分野では、食品用で減少がみられるも工業用の出荷増加やフィルム製品自体の輸出も寄与し増加となった。また、押出成形分野では、宅配、テイクアウト機会増加など、食品購買様式の変化もあり出荷の増加に繋がったものと見られる。
○ポリスチレン樹脂/日本スチレン工業会/後藤英明
ポリスチレン樹脂は、2021年の生産、出荷とも前年を上回り、コロナ禍前に戻った。引き続き国内外の景気動向を注視している。PS樹脂メーカーよりPSリサイクル(原料スチレンに戻す)について実証への取り組みが発表され、以降サプライチェーン全体で連携し使用済みPSの資源循環に向けて進んでおり、今後の成果を期待している。
○ABS樹脂/編集部
2021年ABS樹脂出荷は通期で32万6,234トン、前年比110.4%であった。このうち国内用途が67%を占める。また、2021年国内用途別出荷実績は各分野とも10%前後の伸びを示している。
○塩化ビニル樹脂/塩ビ工業・環境協会/城田英之
2021年の塩ビ生産量は157.2万トンで対前年比99.1%、総出荷量は156.6万トンと対前年比97.3%であった。国内出荷量99.6万トンで対前年比105.7%、輸出57万トンで対前年比85.5%。国内出荷量の内訳は、硬質用51.9万トン、軟質用23.7万トン、電線・その他用は24万トン。
○メタクリル樹脂/石油化学工業協会/飛田利雄
MMAポリマー分野では、板関係は前年に飛沫感染防止の観点からの仕切り板需要の増加があったが、2021年はこの需要も一巡し、出荷は減少することとなった。成形材料分野では、特に自動車生産の動向に左右され、前年の落ち込みに対して、秋口からの自動車減産の影響を受けることとなったが、供給量の増加も相俟って国内出荷は増加することとなった。一方、輸出は海外の現地調達も進んでおり、減少することとなった。
○バイオプラスチック/環境・バイオ・プラスチックリサーチ/位地正年
バイオプラスチックとは、植物原料を使ったバイオマスプラスチックと、環境中での微生物による分解が可能な生分解性のプラスチックの総称とされる。現在、廃プラスチックによる海洋汚染などの環境への影響が顕著で、この関心が高まっていることを背景にして、バイオプラスチックの生産は世界で増加しており、2021年は最高の生産量となった。世界では、生分解性があるバイオプラスチックの利用率の方が、生分解性のないものよりも高い(全体の60%以上)のに対して、日本では後者の利用率がかなり低い(全体の20%程度)。ここでは、バイオプラスチックの市場・技術動向、トピックス、価値と課題、および今後の展開について述べる。
○ふっ素樹脂/編集部
原料ふっ素樹脂の2021年国内生産量は3万3,032トンと前年比131.8%となった。ふっ素樹脂製品の品目別出荷額は120,192百万円で、ふっ素樹脂100%の加工品Aが30,817百万円、50%未満の複合品である加工品Cが22,433百万円。産業別で見ると電気機械器具が44%を占めており、一般機械器具、輸送機械器具がそれに続く。
○軟質塩化ビニル樹脂製品/日本ビニル工業会/長草一人
2021年の軟質軟質塩ビは、農業用フィルムが96%と対前年比を下回ったものの、ビニルレザーが123%、一般用フィルムが111%、コンパウンドが109%、ビニル建装(壁紙)が106%、ストレッチフィルムが102%と、六つの用途で、五つの用途が対前年を上回る出荷量となった。本年2022年は、コロナ感染症の継続、ウクライナ紛争やサイバー攻撃による生産停止など大きな逆風も増強され、急激な原料高騰が進むなど、先行き不透明な予断を許さない厳しい状況が続いている。
○プラスチック板/編集部
2021年のポリカーボネート平板・波板および硬質塩化ビニル平板・波板の生産出荷動向を紹介する。ポリカーボネート波板においては32波が生産の94%を占め残りが特派となった。ポリカーボネート平板はほぼ全量が国内向けに出荷されている。硬質塩化ビニル平板においては工業用途が64%を占める。輸出は3%程度である。硬質塩化ビニル波板は全量国内消費されている。
○塩化ビニル管・継手/塩化ビニル管・継手協会/山口秀美
2021年度の硬質塩化ビニル管の生産累計は21万2,025トン、硬質塩化ビニル継手の生産累計は、2万434トンである。2021年度の硬質塩化ビニル管の出荷累計は、21万1,947トン、硬質塩化ビニル継手の出荷累計は、2万720トンとなっており、2021年度の出荷量は前年度と同様に新型コロナウイルスの影響もありほとんど変化はなかった。
○ポリオレフィンフィルム/日本ポリオレフィンフィルム工業組合/中村好伸
2021年におけるポリオレフィン(PO)フィルムの出荷状況は日本ポリオレフィンフィルム工業組合の組合統計によると、低密度ポリエチレンフィルム(LDPE,LLDPE)が31万730トン(対前年比102.5%)、高密度ポリエチレンフィルム(HDPE)が12万931トン(対前年比90.0%)、ポリプロピレンフィルム(IPP)が3,560トン(対前年比88.0%)、合計では43万5,221トン(対前年比98.5%)になっている。
○ポリプロピレンフィルム/編集部
2021年は、延伸ポリプロピレンフィルムは内需が22万2,177トンで前年比1%増。輸出は3,872トンで同7%増。合計22万6,049トンで前年比100.9%であった。一方、無延伸ポリプロピレンフィルムは内需が15万5,738トンで前年比101.8%。輸出5,699トンで同102%。合計16万1,437トンで前年比101.8%であった。
○ポリウレタンフォーム/ウレタンフォーム工業会/平松利夫
ポリウレタンフォームは、軟質ポリウレタンフォーム(軟質フォーム)と硬質ポリウレタンフォーム(硬質フォーム)に大別される。本稿では2021年のポリウレタンフォームの生産・出荷実績統計を示す。また、ポリウレタンフォーム業界として抱える課題と対応について紹介する。
○発泡ポリスチレンシート/発泡スチレンシート工業会/草西 稔
発泡スチレンシートの2021年暦年の出荷量は106.7千トンで前年比99.9%となった。90%以上が空気(10%以下の材料)でリデュースとリサイクル(30年以上)が最も進んだ素材であるが、今後も更なる環境負荷低減を図る必要がある。
○PETボトル/PETボトルリサイクル推進協議会/浅野正彦
PETボトル用の樹脂需要は、2020年(暦年)70.9万トンで対前年比6.4%減。これは、コロナ禍、清涼飲料等(6.4%減)の不調によるものであった。2020年度のPETボトルリサイクル率は88.5%と目標値の「85%以上の維持」を達成、世界トップレベルのリサイクル率を維持している。
○発泡スチロール/発泡スチロール協会/鈴木高徳
2021年の発泡スチロール(EPS:ビーズ法発泡ポリスチレン)の出荷実績は、127,700t(国産原料119,625t、輸入原料8,075t)で前年比104.2%。その他部門の拡大と弱電部門の回復により、新型コロナ感染拡大前の出荷実績レベルに戻った。長期使用製品(1年以上)の出荷比率は28.1%であった。2020年、使用済みEPSの資源としての有効利用率は90.8%であった。
○不織布/日本不織布協会/松下正樹
COVID-19の影響、SDGsによる環境変化で変動する不織布市場に関して、日本、アジア及び世界の市場変動、不織布に求められる製品特性と製造技術、そして今後の展開に関してレビューする。
○炭素繊維/編集部
品質、出荷量ともに世界をリードしている国内炭素繊維業界。2020年の炭素繊維出荷量は前年比17%減の2万645トンと4年ぶりに減少した。期中では上下半期とも減少という結果である。2020年は国内出荷、輸出用ともに航空宇宙用が減少し、国内出荷が全体で前年比22.8%減、輸出が15.6%減となった。輸出比率は81.5%と前年から1.4ポイント上昇した。
○可塑剤/可塑剤工業会/山口慎吾
可塑剤とは、ある材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加する物質である。本稿では可塑剤の動向を紹介する。2021年はDINPの生産・出荷数量が大幅に増加しDEHPを上回った。
○廃プラスチックの処理/プラスチック循環利用協会/半場雅志
廃プラスチック処理の現況を紹介する。2020年の廃プラ総排出量は822万トンで、そのうち有効に利用された廃プラ量は710万トンであった。廃プラの有効利用率は前年に比べ1ポイント増の86%となった。
○プラスチック加工機械/日本プラスチック機械工業会/柴田 稔
2021年の成形機(射出、押出、ブロー)の生産等の統計をまとめる。昨年のプラスチック加工機械の受注は、国内、中国、北米の3大マーケートの需要が堅調だった。国内の生産額(日本メーカーによる海外での生産は含まない)は、前年比12.6%増加した。
■一般記事
○〈展示会レポート〉コンバーテイングテクノロジー総合展2022における加飾関係情報/MTO技術研究所 桝井捷平/D plus F Lab/伊藤達朗
■連載
○大自然を科楽する 第74回/青野哲士
○世界のバイオプラスチックは今 第53回/ITIコンサルタント事務所/猪股 勲
○繊維強化プラスチック短信 第9回/FRP Consultant㈱/吉田州一郎
○これ、プラスチックで作りました 第45回/㈱オルコア/糸山秀史・辻 勇輔
○助っ人工業デザイナーの独り言 第80回/㈱H&Adesigners/鈴木英夫
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