地理学評論
Vol. 99, No. 3
2026年5月
GEOGRAPHICAL REVIEW OF JAPAN SERIES A
●――論説
「平成の大合併」は新市町村内の格差や衰退に影響を与えたか?
――旧市町村単位での事業所数・従業者数の分析を通して――
中尾太一・織田 弦・関根良平・中谷友樹・149-166
マルチスケールの視点にみるサブ・エスニック境界の再構築
――横浜関帝廟の再建を例に―― 楮 宸・167-194
●――短報
国勢調査における外国人人口の過少計上の時空間パターンとその背景
野村侑平・195-210
●――書評
佐川美加:凸凹で読みとくパリ
――水に翻弄されてきた街の舞台裏(小野映介)・211-212
小口 高 著,山本美希 絵:地理学者シリアへ行く(松山 洋)・213-214
学界消息・215-216
会 告・表紙2および 217-222
2026年日本地理学会秋季学術大会のお知らせ(第2報)・表紙2および 217-218
地理学評論
GEOGRAPHICAL REVIEW OF JAPAN SERIES A
Vol. 99, No. 2
2026年3月
●――論 説
営農型太陽光発電施設の立地プロセスと地理的スケール
――宮崎県一関市藤沢町の事例―― 金子 元・砂一 梓
東京大都市圏における墓地供給の課題と民間部門の役割
――立地動向と行動原理に注目して―― 鈴木勇人・88-109
●――書 評
東京学芸大学地理学分野編:地図力を育む
――東京学芸大学地理学会シリーズII 第5巻(粟津正嗣)・110-111
水野一晴:カラー図解改訂版 自然のしくみがわかる地理学入門(松山 洋)・112-113
2026年日本地理学会春季学術大会プログラム・114-(40)
学界消息・141-143
会 告・表紙2, 3および 144-147
2026年日本地理学会秋季学術大会のお知らせ(第1報)・145
地理学評論 Vol. 99, No. 1 2026年1月
GEOGRAPHICAL REVIEW OF JAPAN SERIES A
●――論 説
交易圏からみた近世武蔵国飯能六斎市の存立基盤 渡邊英明 ・ 1-21
ローカルな食を用いた学校給食の存立要因
――関係主体の実践と社会関係・制度の役割―― 堀川 泉 ・ 22-45
●――資 料
野外調査活動が避難所と避難経路を決める学習に与える影響
――白馬村の小学校における事例―― 榊原保志・小林 隆・廣内大助 ・ 46-54
●――書 評
吉田 剛・永田成文・阪上弘彬編著:幼小中高一貫地理教育カリキュラムスタンダード
――近未来社会をつくる市民性の育成(竹内裕一) ・ 55-56
平井幸弘:湖の地形学
――海跡湖の起源とヒューマンインパクト(久保純子) ・ 57-58
仁平尊明・菊地俊夫編:シリーズ 世界を知るための地誌学 日本(松山 洋) ・ 59-60
●――フォーラム
経済地理学における歴史的アプローチへの提言 小木田敏彦 ・ 61-62
学界消息 ・ 63-64
2025年日本地理学会秋季学術大会および秋季代議員会記録 ・ 65-66
会 告 ・ 表紙2, 3および 67-68
2026年日本地理学会春季学術大会のお知らせ(第3報) ・ 表紙2, 3
●――論 説
Summersモデルに代わる新たな都市境界層熱収支モデルの構築とその正弦型加熱強制に対する応答
──都市ヒートアイランドは共振か?──
中川清隆・渡来 靖・273-293
●――書 評
稲垣 稜・牛垣雄矢・小原丈明・駒木伸比古・西山弘泰・山口 晋:
日本の都市百選 第2集 (武者忠彦)・294-295
田邉 裕:地理・地誌・地理学の論理構造.(高木彰彦)・296-297
石川 徹: 都市空間のエクスペリエンス──経験と認識から空間を知る(伊藤 悟)・298‒299
中村 努: 地方のローカル・ガバナンス──多元的アクターの協働空間(佐藤正志)・300‒301
地理教育システムアプローチ研究会・宮崎沙織・泉 貴久・阪上弘彬・中村洋介・山本隆太編:
社会問題の解決を目指す地理教育──システム思考からさらにその先へ(秋本弘章)・302‒303
桐村 喬・上杉昌也・米島万有子・相 尚寿・鈴木重雄:
基礎から学ぶGIS・地理空間情報(小泉 諒)・304‒305
神山 翼: Python による気象・気候データ解析I
── Python の基礎・気候値と偏差・回帰相関分析
神山 翼: Python による気象・気候データ解析II
──スペクトル解析・EOF とSVD・統計検定と推定(松山 洋)・306‒307
2025 年日本地理学会秋季学術大会プログラム・308-328
学界消息・329-330
日本地理学会創立百周年記念行事の報告・331
2025 年度公益社団法人日本地理学会定時総会記事・332-335
会 告・表紙2 および336-338
2026 年日本地理学会春季学術大会のお知らせ(第1 報)・表紙2
総説
Summersモデルに代わる新たな都市境界層熱収支モデルの構築とその正弦型加熱強制に対する応答
──都市ヒートアイランドは共振か?──
中川清隆*, **・渡来 靖***
*立正大学名誉教授,**上越教育大学名誉教授,***立正大学地球環境科学部環境システム学科
都市気候学分野におけるパラダイムシフトと評されるSummersモデルは,風上側市街地端からのフェッチの増加に伴う都市境界層高度の漸増をうまく表現するが,都心を通過した後も都市境界層高度がけっして減少しないという問題点を有する.本稿は,その主因が冷熱源の欠如にあると判断し,水平熱拡散項および鉛直長波放射冷却を付加した新たな都市境界層熱収支モデルを提唱した.その結果,Summersモデルでこれまでよく議論された無限水平一様熱源分布では,風上側郊外の定常状態から市街地の新たな定常状態へのいわゆるステップ応答が発生するだけで,ドーム状の都市境界層やそれに伴う都市ヒートアイランドは形成されないが,非均一な水平熱源分布に起因する加熱に対する過渡現象と顕熱強制加熱応答が同時に発生すると,特定の気象条件や都市スケールの際に共振が発生して顕著な都市ヒートアイランドが形成されその位相が決定されることが明らかになった.
キーワード:都市境界層高度,熱収支モデル,正弦型加熱強制,都市ヒートアイランド,共振
●――論 説
大分県国東半島沿岸におけるラドン・塩分曳航観測による海底地下水湧出域の推定
齋藤 圭・大沢信二・三島壮智・網田和宏・195-208
北海道東川町における地下水管理の取組みと住民の地下水利用 河村 光・209-225
●――短 報
過疎山村における無居住寺院の維持とその限界──山梨県早川町を事例として──
中條暁仁・226-240
●――書 評
林 紀代美:ローカルな伝統食の消費,認識,その変容
──北陸・魚食の「見える化」事例から(前田竜孝)・241-242
橋本雄一:新版 東南アジアの経済発展と世界金融危機
——アジア通貨危機からコロナショックまで(小野塚仁海)・243-244
地理教育研究会編:地理で読み解く現代世界──授業のための世界地理
(香川貴志)・245-246
永田玲奈:みんなで学ぶ! 地球科学の教科書(松山 洋)・247-248
牛垣雄矢編:身近な地域の地理学──地誌の見方・考え方(矢ケ﨑典隆)・249-250
髙橋昂輝:多文化都市トロントにおける移民街の揺動
──ジェントリフィケーション・私的政府BIA・ローカル政治(山下清海)・251-252
山本正三先生のご逝去を悼む・253-254
地理学関係博士論文要旨(2024年度)・255-257
学界消息・258-259
日本地理学会春季学術大会および臨時総会・春季代議員会記録・260-267
会 告・表紙2 および268-271
2025年日本地理学会秋季学術大会のお知らせ(第3報)・表紙2および268-269
●――論 説
超郊外における管理的職業を中心とするテレワーク就業世帯による移住とその意味
──長野県軽井沢町およびその隣接地域の調査から── 綱川雄大・103-128
●――短 報
東日本大震災における避難者数の時間的・空間的変動
──データサイエンス手法による全国避難者数の解析──
藏田典子・伊勢武史・129-145
津軽平野中部における完新世の堆積環境の変化と地形変遷
小野映介・小岩直人・柴 正敏・髙橋未央・佐藤善輝・146-161
現役世代のライフステージからみた超郊外への居住地移動
──長野県御代田町を事例に── 本多一貴・162-177
●――書 評
安成哲三:モンスーンの世界
──日本,アジア,地球の風土の未来可能性(松本 淳)・178-179
伊藤徹哉:転換期におけるヨーロッパの都市再生
──持続可能な都市空間(松山 洋)・180-181
原 隆一・南里浩子編:大野盛雄 フィールドワークの軌跡I
──50年の研究成果と背景.
原 隆一・南里浩子編:大野盛雄 フィールドワークの軌跡II
──1960年代~1970年代のイランとアフガニスタン農村調査から
原 隆一・南里浩子編:大野盛雄 フィールドワークの軌跡III
──イラン革命のフィールドワーク1975~1987年
原 隆一・南里浩子編:大野盛雄 フィールドワークの軌跡IV
──乾燥地域の「米の道」稲作から米の料理まで1988~1993年
原 隆一・南里浩子編:大野盛雄 フィールドワークの軌跡V
──トルコ・アナトリア高原の地方町カマン日誌1992~2000年(溝口常俊)・182-183
式 正英先生のご逝去を悼む・184-185
学界消息・186-187
会 告・表紙2 および188-194
2025年日本地理学会秋季学術大会のお知らせ(第2報)・表紙2, および188-189
●――論 説
超集約的な食料生産システムの生成
──屋内型エビ生産システムの開発と運用をめぐるアクターのネットワーク── 伊賀聖屋・39-63
●――書 評
小野映介・佐藤善輝: 地形環境史研究
──地理学と考古学・歴史学の接点(高橋尚志)・64‒65
W. ノートン・M. ウォルトン= ロバーツ著,山本正三・菅野峰明・田林 明・菊地俊夫訳:
文化地理学──環境,景観,アイデンティティ,不平等(矢ケ﨑典隆)・66‒67
東京大学 気候と社会連携研究機構編: 気候変動と社会
──基礎から学ぶ地球温暖化問題(松山 洋)・68‒69
2025 年日本地理学会春季学術大会プログラム・70-97
学界消息・98-99
会 告・表紙2, 3 および100-101
2025 年日本地理学会秋季学術大会のお知らせ(第1 報)・表紙2
- 出版社:古今書院
- 発行間隔:隔月刊
- 発売日:奇数月3日
- サイズ:B5
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