特集:東北のローカル私鉄
近年、毎年のようにどこかの会社・路線が廃止されて行く地方のローカル私鉄ですが、この3月31日には青森県の十和田観光電鉄が鉄道営業を終えます。最近の地方私鉄の例に漏れず、大手私鉄からの譲受車で近代化を図り、しかも地方私鉄としては初となるVVVFインバータ制御車を導入した同社は、既存の旧形車両を資産として活かし、ファン向けの運転会やイベント列車、撮影や乗車用の貸切運転など意欲的な施策を次々実施し、首都圏をはじめファンが訪れる路線として知名度が上がりつつある存在でしたが、東北新幹線開業による旅客流動の変化、さらに東日本大震災による観光客の減少などで致命的な打撃を被り、会社創立90周年を目前にして無念の廃止に追い込まれました。もちろん、東北のローカル私鉄といっても、一様に廃線の危機に瀕しているわけではありません。人口30万人を擁する県庁所在地の通勤輸送が比較的堅調な福島交通(飯坂線)、十和田観光電鉄とは逆の正統派アプローチとも言える、新形観光車両を続々と投入し、一般観光客の誘致を積極的に行っている会津鉄道など、経営は安泰とはいえないながらも健闘している路線もあり、さらには一般公募の車両によるユニークな施策が折に触れマスコミに取り上げられるようになってきた山形鉄道、もはや青森を代表する観光資源に成長した「ストーブ列車」の津軽鉄道など、都市形は奇をてらわず、閑散路線は観光資源を活かしてとそれぞれが努力して鉄路を維持してます。
今回の特集では、そんななか各社とも大なり小なり東日本大震災の影響を受け、従前からの極端なマイカー社会、少子高齢化の中で経営を続ける東北のローカル私鉄各社(並行在来線第三セクター・臨海・公営・専用鉄道は除く)についてその近況を、またかつて私鉄も採用した東北地方独自の番号体系「仙鉄式附番」の研究、十和田観光電鉄のあゆみ、各社の現有気動車写真解説などで、 東北ローカル私鉄の過去・現在の姿を紹介します。
一般記事:
ロンドン・オーバーグラウンド 地下鉄ライクな一般鉄道
東京地下鉄1000系
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