特集 平面型スイッチバック
スイッチバック―列車が、駅や信号場で向きを変えて、今まで走ってきた方向とは逆の方向に走って行く構造の配線や運転形態を指しますが、乗務員の編成前後の移動、かつては機関車の機回し・付け替えなどの手間が生じ、効率的な運転を阻害する大きな要因です。
ではなぜそのような設備があるかといえば、本質的に勾配に弱い鉄道が、日本では地形的に避けられない山岳線において駅や交換設備を設ける時、停止する区間だけでも水平にするべく本線から逸れた部分に行き止まり式の線路を敷設したり、さらに急勾配の路線では山肌をジグザグに登って行くために完全に折り返し型の線形を連ねたというのが理由です。
しかし、山岳線でなくても、平地や都市の真ん中にも、なぜか線路が折り返す駅が存在します。
多くは一度その駅が終端駅となり、さらに延長しようとする時にすでに市街地が発展し、まっすぐの線路敷設が困難となった事例ですが、その他にも私鉄線が先に建設された国有鉄道の拠点駅に接続するため、本来その延長上に路線を建設する予定があったのが立ち消えとなった、逆にもともとその先に路線が延びていたのが廃止されて、と、個別に見ていくと各駅さまざまな事情が存在します。
今回の特集ではそんな、山岳線の「本来の意味」でのスイッチバックではなく、都市型ともいえる平地でのスイッチバックについて、その形態を採っている各駅の概要を紹介、さらに佐世保線早岐のような、線形上は分岐駅ですがメインルート・列車が折り返す形態の駅について、大規模な駅の移設を行って東京方からのスイッチバック形態を解消、2方向への分岐駅とした千葉駅の歴史、古今の代表的な進行方向が変わる優等列車の紹介などで、運転上のネックながらファンには興味深い「進行方向が変わる駅」の全体像を考察します。
一般記事:
ミャンマーへ行った日本型気動車2012
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