.特集 東北・上越新幹線30年
本年2012年は東北新幹線大宮─盛岡間が1982(昭和57)年6月23日に開業して、また上越新幹線大宮─新潟間が11月15日に開業して30周年となります。今でこそ東北・上越、さらに新在直通の山形・秋田、そして長野新幹線と、多数の列車と多彩な系列で賑わう大動脈ですが、当初の東北開業時は盛岡までの「やまびこ」4往復,仙台までの「あおば」6往復と最小限の本数で、上野から大宮までは在来線の「リレー号」に乗り継ぎと、真に中途半端な体制でのスタートでありました。1964(昭和39)年に開業した東海道新幹線は、逼迫する東海道本線の輸送力を救済するというある種「守り」の側面がある路線でしたが、東北・上越は、時の権力者田中角栄の持論である「日本列島改造論」の主軸を占める国土開発の血流として、全国に新幹線網を張り巡らせる構想の尖兵となった「攻め」の性格を持つ路線となりました。時代はまさに高度成長期、1971(昭和46)年11月に着工し、その後も全国新幹線鉄道整備法に基づいて続々と各路線が着工される計画でしたが、1973(昭和48)年に起こったオイルショックですべての歯車が狂ってしまいます。他にも、折から社会問題となっていた新幹線の騒音問題に対する風当たり、首都圏での強硬な反対運動、そして上越新幹線での難工事、なかでも中山トンネルでの2度にわたる出水事故など、あらゆる方面からの障害を乗り越え実に当初予定のほぼ倍、10年半の歳月をかけて完成したのです。日本の高度成長がまさに終わりを告げる時、壮大な夢を乗せ起工されながらも時代の波に翻弄され、そして現代、北日本の背骨を支えるネットワークとして東海道・山陽新幹線と異なる発展を遂げた東北・上越新幹線の歴史を、時代との連関から読み解く巻頭記事、ダイヤ改正や車両の変遷などをからめた沿革史などで紹介します。
一般記事:
平成24年度JR事業計画と設備投資
国鉄新性能1M電車の系譜 2 121系近郊形直流電車
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