特集 101系電車
戦後、外国から導入されたカルダン駆動や軽量車体、電気ブレーキなど新機軸を採用し、「高性能車」と銘打った私鉄の新鋭車両が登場したのは1954(昭和29)年のことになります。まさに「高性能」の名のとおり高加減速、軽量のため軌道に与える影響も少なく、近代的なアコモデーションで旅客サービスも劇的に向上した車両が全国の私鉄に競うように誕生しましたが、国鉄においては昭和30年代に入っても旧態依然としたモハ72系を依然として製作し続け、そこには大きな格差が生じていました。もちろん、国鉄もいつまでも手をこまねいていたわけではありません。1958(昭和33)年に製作されたモハ72系全金車(920番代)では車体に相応の改良が加えられましたが、それを基にカルダン駆動,鋼製軽量車体、両開き扉、MMユニット方式など国鉄流の高性能車―「新」性能車として同年に誕生したのが101系です。同系につきましては長々とした説明は必要ないでしょう、その後の151系・153系へと発展することにより中・長距離の列車に本格的に電車が進出するきっかけを作り、後の新幹線に至るまで―現在の電車隆盛のきっかけを作った形式になります。自身は経済性や地上設備などの問題で当初構想のオールM車での運用はならず、次第に良くも悪くも後に登場した世代の「国電」の中に同化して行きましたが、独特な仕様の試作車、またMT編成化する上での組み替えなど、趣味的に興味深い点も多数見受けられます。今回の特集では、101系の詳細な形式解説はもちろん、登場から終焉までを過ごした中央快速でのあゆみ、103系に編入された101系電車・サハ103形750番代、クハ103形2000・2050番代についての解説,また現存する101系である秩父鉄道1000系の現況についての現車取材レポートなどで構成、新性能電車の始祖をいま一度振り返る特集としてまとめております。
一般記事:
惜別 京阪3000系特急車―あんな出来事,こんな思い出―2
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