◆量刑に関する諸問題〔大阪刑事実務研究会〕◆
9 被告人の属性と量刑/米山正明
(コメント)米山正明「被告人の属性と量刑」について/安田拓人
◆計算鑑定人制度活用の実情について/高部眞規子
◆外国判決の承認における公序要件
―外国人代理母が出産した子につき,代理出産を依頼した日本人夫婦が
実子としての出生届をすることは認められるか―
東京高決平18.9.29〔判例評釈〕/早川眞一郎
◆国民の憲法意識―日本とアメリカ/藤田泰弘
イギリスの民事手続における弁護士費用の敗訴者負担実務の最近の動向
〔世界の司法~その実像を見つめて92〕/三宅知三郎
判例紹介 全21件 (最高裁判例8件) 細目次は本号冒頭頁
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◆特 報
[憲 法]
1 学生無年金障害者訴訟(大阪地裁平18.1.20判決)
平成元年法律第86号による改正前の国民年金法が定めていた学生等を被保険者から除外する規定が憲法25条,14条1項等に違反しないとされた事例
[行政法一般]
2(最高裁第一小法廷平18.9.14判決)
外国法人から賃借建物の明渡しに関する交渉を依頼された弁護士が相手方から受領した解決金について依頼者に虚偽の報告をしたことなどを懲戒事由としてされた同弁護士に対する所属弁護士会による業務停止3月の懲戒処分が裁量権の逸脱又は濫用に当たらないとされた事例
[租 税 法]
3(大阪地裁平18.10.25判決)
破産管財人の源泉徴収義務の有無
[民 法]
4(最高裁第二小法廷平18.10.20判決)
譲渡担保権者の債権者が被担保債権の弁済期後に目的不動産を差し押さえた場合において設定者が第三者異議の訴えにより強制執行の不許を求めることの可否
[知的財産]
5(最高裁第三小法廷平18.10.17判決)
1 外国の特許を受ける権利の譲渡の対価に関する問題の準拠法
2 従業者等が特許法(平成16年法律第79号による改正前のもの)35条にいう職務発明に係る外国の特許を受ける権利を使用者等に譲渡した場合における対価請求と同条3項及び4項の類推適用
[民事執行法]
6(最高裁第二小法廷平18.9.11決定)
強制執行を受けた債務者がその請求債権につき強制執行を行う権利の放棄又は不執行の合意があったことを主張して裁判所に強制執行の排除を求める場合に執るべき手続
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◆最 高 裁
[地方自治法]
1(最高裁第一小法廷平18.10.26判決)
村の発注する公共工事の指名競争入札に長年指名を受けて継続的に参加していた建設業者を特定年度以降全く指名せず入札に参加させなかった村の措置につき上記業者が村外業者に当たることを理由に違法とはいえないとした原審の判断に違法があるとされた事例
[民 法]
2(最高裁第二小法廷平18.10.27判決)
未破裂脳動脈りゅうの存在が確認された患者がコイルそく栓術を受けたところ術中にコイルがりゅう外に逸脱するなどして脳こうそくが生じ死亡した場合において担当医師に説明義務違反がないとした原審の判断に違法があるとされた事例
[特別刑法]
3(最高裁第二小法廷平17.11.25決定)
ストーカー行為等の規制等に関する法律2条2項にいう「つきまとい等を反復してすること」の意義
[刑事訴訟法]
4(最高裁第一小法廷平18.10.12判決)
当時3歳の孫に対する未成年者誘拐事件について,祖父母をいずれも実刑に処した第1審判決を維持した控訴審判決の刑の量定が甚だしく不当であるとして破棄された事例
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◆行政裁判例
[行政法一般]
1(大阪地裁平17.5.27判決)
指定確認検査機関である法人において確認検査員が実地に行うべき検査業務を補助員に単独で行わせていたなどとして,国土交通省近畿地方整備局長がした建築基準法77条の35第2項の規定に基づく1か月の業務停止処分及び同法77条の30の規定に基づく監督命令処分が適法とされた事例 [地方自治法]
2(名古屋地裁平16.2.26判決)
市が住民訴訟に勝訴した元市長らに対し弁護士報酬の一部を支払ったことにつき,違法な公金支出には当たらないと判断した事例
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◆労働裁判例
[個別的労働関係]
1(福岡高裁平18.5.18判決)
1 知的障害者福祉法の改正に伴って経営環境が変化する状況下で実施された社会福祉法人における就業規則(給与規程)の不利益変更の効力が争われた事例
2 上記不利益変更につき,内容面及び手続面において合理性・相当性を認めがたいとして,これに同意しない労働者との関係では無効とされた事例
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◆民・商事裁判例
[民 法]
1(大阪高裁平18.9.13判決)
洗面台を取り付けることなどを内容とする契約の特定商取引に関する法律2条1項にいう訪問販売該当性
2 キャッチボール訴訟(仙台地裁平17.2.17判決)
公園でキャッチボールをしていた小学生の誤った投球が付近で遊んでいた他の小学生に当たって死亡した事案で,死因として心臓振盪を認定し,親の監督者責任を肯定した事例
3(東京地裁平18.4.20判決)
1 入浴介助に際し,看護師が,患者の永久気管ろうに誤ってサージカルドレープ(通気性がないフィルム)をはり付けて呼吸を停止させ,無酸素脳症による遷延性意識障害の後遺障害を負わせたことに注意義務違反があるとして,原告らの損害賠償請求を認めた事例
2 事故前から疾患を有する被害者についての慰謝料の額が問題になった事例
[商 法]
4(大阪高裁平18.8.31判決)
盗難防止装置(イモビライザー等)を装着した車両が盗難にあったことを理由とする保険金請求につき,被害発生は被害車両専用の鍵の管理者の故意によるとして保険金支払義務が免責された事例
[知的財産]
5(東京地裁平18.1.31判決)
具体的な実験をすることによって初めて一定の有用性を有する組合せを特定することができる発明について,着想を示したとしても発明者とはいえないとされた事例
[民事訴訟法]
6(名古屋地裁平18.7.14決定)
手形の不渡異議申立預託金の返還請求権の義務履行地を手形の支払場所であるとした事例
[倒産処理法]
7(東京地裁平18.1.30判決)
会社分割により被担保債務が分割会社に,担保目的物が新設会社にそれぞれ別個に帰属するようになった後,分割会社について民事再生手続が開始された場合には,当該担保権が別除権として取り扱われることはないとされた事例
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◆刑事裁判例
[特別刑法]
1(東京地裁平17.12.22判決)
いわゆる差額関税を免れて輸入された豚肉を有償で取得した食肉加工会社に対し,求刑の3倍に相当する罰金刑が言い渡された事例
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