判例タイムズ
  • 雑誌:判例タイムズ
  • 出版社:判例タイムズ社
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月25日
  • サイズ:B5
  • 参考価格:[紙版]3,000円 [デジタル版]3,000円
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判例タイムズ 1342号 5/1号 (発売日2011年04月25日)

判例タイムズ社
●記事紹介

東京地裁破産再生部における近時の免責に関する判断の実情/原 雅基

支払不能前の債権差押えと執行行為の否認について/中尾 彰

企業間取引訴訟の現代的展開3[現代企業法研究会]
企業間取...

判例タイムズ 1342号 5/1号 (発売日2011年04月25日)

判例タイムズ社
●記事紹介

東京地裁破産再生部における近時の免責に関する判断の実情/原 雅基

支払不能前の債権差押えと執行行為の否認について/中尾 彰

企業間取引訴訟の現代的展開3[現代企業法研究会]
企業間取...

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判例タイムズ 1342号 5/1号 (発売日2011年04月25日) の目次

●記事紹介

東京地裁破産再生部における近時の免責に関する判断の実情/原 雅基

支払不能前の債権差押えと執行行為の否認について/中尾 彰

企業間取引訴訟の現代的展開3[現代企業法研究会]
企業間取引における複合契約の解除(下)ー主として二当事者間の場合/奈良輝久

刑事裁判ノートー裁判員裁判への架け橋として(10)/門野 博

ブック・レビュー
研究者の視点から読み解く/山本和彦
ブック・レビュー
裁判官の頭の中を覗く44の窓/二宮照興


●判例紹介

特 報
[民 法]
1諫早湾干拓地潮受堤防撤去等請求事件控訴審判決(福岡高裁平22.12.6判決)
漁業行使権に基づく妨害予防請求権及び妨害排除請求権により,判決確定後3年までに以後5年間にわたって潮受堤防の排水門の開放を継続することの請求が認められた事例

最高裁判例
[民 法]
1(最高裁第二小法廷平23.1.21判決)
抵当権設定登記後に賃借権の時効取得に必要な期間不動産を用益した者が賃借権の時効取得を当該不動産の競売又は公売による買受人に対抗することの可否

[知的財産]
2(最高裁第一小法廷平23.1.20判決)
放送番組等の複製物を取得することを可能にするサービスの提供者が複製の主体と解される場合

3(最高裁第三小法廷平23.1.18判決)
1 公衆の用に供されている電気通信回線に接続することにより,当該装置に入力される情報を受信者からの求めに応じ自動的に送信する機能を有する装置が単一の機器宛てに送信する機能しか有しない場合に,当該装置は自動公衆送信装置に当たるか
2 公衆の用に供されている電気通信回線に接続することにより,当該装置に入力される情報を受信者からの求めに応じ自動的に送信する機能を有する装置が,公衆の用に供されている電気通信回線に接続しており,これに継続的に情報が入力されている場合における送信の主体

行政裁判例
[行政法一般]
1(名古屋地裁平21.11.5判決)
児童福祉施設最低基準(昭和23年厚生省令第63号)11条1項の規制の特例措置として,保育所における入所児童に対する食事の提供を給食センターで調理して搬入する外部搬入方式により行うことなどを内容とする構造改革特別区域計画について,内閣総理大臣が構造改革特別区域法4条8項に基づいてした認定は,抗告訴訟の対象となる行政処分には当たらないとされた事例

[国家補償法]
2(大阪地裁平22.9.15判決)
1 暴行による自白強要があったと認定することはできないとされた事例
2 被疑者が取調べに当たった警察官から暴行を受けたとして弁護人の接見を希望し,弁護人から接見申出がされた場合において,接見申出があったとの連絡を受けてからも,接見指定のための手続を行うこともなく,約10分間取調べを続けた後に接見をさせた行為は,即時の接見をさせたものということはできず,違法であるとされた事例

3(福岡高裁平22.2.4判決)
県立高校陸上部の生徒が競技大会に出場し,棒高跳び競技中に負傷した事故につき,顧問教諭の注意義務違反を認めて,県の賠償責任を肯定した事例

[地方自治法]
4(大津地裁平22.7.1判決)
1 建設業者が,町が発注した下水道工事について実施された指名競争入札で談合を行ったことで,町が損害を被ったとして,建設業者,役員,談合に便宜を図った助役に対する損害賠償を求める住民訴訟が一部認められた事例
2 町が被った損害の額を落札価格の18パーセントと認定した事例

労働裁判例
[集団的労働関係]
1(東京地裁平22.2.10判決)
労働組合が高年齢者雇用安定法9条1項2号に規定する継続雇用制度に関してした団体交渉申入れに対し,事業主が,当該労働組合に同条2項の協定締結資格がないことを理由として拒否した行為が,労働組合法7条2号の不当労働行為に当たるとされた事例

民・商事裁判例
[民 法]
1(東京地裁平22.9.30判決)
1 ファンドによる出資のために利用された特別目的会社につき,法人格の濫用又は形がい化が認められなかった事例
2 株券が引渡債務の履行遅滞後に引き渡された場合において遅滞による損害賠償請求が認められなかった事例

2(東京地裁平22.3.9判決)
1 土地の売買契約において,土地の現況と公図の記載とが異なっており,売買契約当時,将来土地所有権をめぐる紛争が生じる可能性があったとして,当該土地につき民法570条の瑕疵があると認められた事例
2 土地の売買契約を仲介した不動産業者が,売買契約当時,土地の現況求積図の地形と公図の地形とが異なり,登記簿上の面積と現況の面積とに違いがあることを認識していたにもかかわらず,買主に対し,このような土地の性状により生じ得る問題について何らの説明もしなかったとして,買主との間の仲介契約に基づく説明義務等を怠ったと認められた事例

3(福岡高裁那覇支部平22.7.27判決)
台船を係留していたアンカーワイヤが破断した原因が,台風によって漂流した他の台船との摩擦にあったとして,当該台船の管理上の過失が否定された事例

4(東京地裁平21.8.26判決)
いわゆるモデル小説に記載された内容が原告の記者としての信用性を疑わせる印象を与えるなどとして名誉毀損に基づく損害賠償請求が一部認容された事例

[商 法]
5(盛岡地裁平22.6.11判決)
1 団体信用生命保険契約について告知義務違反による解除が認められなかった事例
2 保険者が団体信用生命保険契約に基づく保険金を支払わない場合に,被保険者の相続人が金融機関を被告として訴えを提起するに当たり定立すべき請求の内容

[知的財産]
6(知的財産高裁平22.10.20判決)
最初の拒絶理由通知に対してされた特許請求の範囲等の補正が,新規事項追加の禁止の要件を満たしていないときは,出願の拒絶理由となるのであって,拒絶の理由を通知しなければならない場合に当たるが,決定をもって補正を却下しなければならない場合には当たらないから,補正を却下することなく当該補正に係る発明を審理の対象とすることに誤りはない

7I-Lux事件(知的財産高裁平21.9.15判決)
本願商標(「I-Lux」の文字を図案化したもの。別紙参照)と引用商標(「Eye Lux」の欧文字を横書きして成る。)は称呼を共通にする類似の商標であり,両商標の指定商品も同一又は類似であるから,本願商標は商標法4条1項11号に該当するとして,本願商標に係る拒絶査定不服審判請求を成り立たないとした審決が維持された事例

8(知的財産高裁平22.8.4判決)
1 翻訳権侵害による二次的著作物の購入者がこれを貸与することは原著作者の氏名表示権の侵害とはならない
2 著作権侵害の幇助者にすぎない者の行為について著作権法112条に基づく差止請求を求めることはできない

[民事執行法]
9(東京高裁平22.10.8決定)
訴訟上の救助の決定がされた民事訴訟において,請求を全部認容し,訴訟費用を相手方の負担とする判決を得た者が,当該判決に基づき執行費用を含む請求債権について得た債権差押命令により第三債務者から債権を取り立てた場合には,救助決定は当然に効力を失い,救助決定の取消決定をすることなく執行費用の支払を命じることができるなどとされた事例

刑事裁判例
[特別刑法]
1(東京高裁平22.8.3判決)
1 行為者を相手方として児童に淫行をさせる場合の児童福祉法34条1項6号に違反する罪の罪となるべき事実の摘示に理由不備の違法があるとされた事例
2 養父が児童をして自己を相手に性行させた行為が児童福祉法34条1項6号にいう「児童に淫行をさせる行為」に該当するとされた事例

判例タイムズの内容

判例情報を提供して60余年。最も長い歴史をもつ判例実務誌
「判例タイムズ」は、1948年の創刊以来、我が国を代表する判例紹介誌として、幅広い分野の法律実務家から高い評価を受けています。全国の判例情報から実用性の高いものを迅速的確に紹介しつつ、実務家・研究者と連携して時事問題を取り扱った論文・鼎談等をタイムリーに掲載しており、実務家・研究者に限らず、広く法務に携わるすべての人々必見の書です。

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