劇作家の清水邦夫さんが、4月15日に亡くなりました。
形容できない感情や匂いたつ情景を、
乱反射する言葉によって立ち上げた不世出の「詩人」でした。
今もなお旺盛に上演される『楽屋』や、
蜷川幸雄さんとの創作が大きく取り上げられますが、
清水さんの長いキャリアを改めてふり返り、
その厳しくもやさしい劇世界を検証してみたいと思います。
今号は、親交のあった人々の思い出、清水作品の評論、
影響を受けた演劇人の言葉から、清水邦夫の足跡をたどります。
遊んでばかりいた 矢野誠一
清水邦夫という人 黒井千次
六十年間の交遊 田原総一朗
清水邦夫さんが逝ってしまった 磯部勉
清水邦夫さんの死 渡辺えり
やっと言えなかった「ありがとうございます」 野田秀樹
「影が長い」戯曲の魅力/違う言葉をしゃべり始める 熊林弘高 聞き手=濱田元子
青春の傍らで 野上絹代
清水邦夫さんのこと 高橋正徳
「胡蝶の夢」の劇詩人 水落潔
孤独な反抗者が韜晦するとき──『明日そこに花を挿そうよ』から思い出すことなど 七字英輔
清水邦夫とアーノルド・ウェスカー──『真情あふるる軽薄さ』と『調理場』── 谷岡健彦
木冬社より 新井理恵
『わが魂は輝く水なり』について想う(二〇〇八年) 蜷川幸雄 聞き手=伊達なつめ
セリフを生み出す周辺(一九八四年) 清水邦夫
清水邦夫 主要戯曲解説 嶋田直哉
清水邦夫年譜 編集部編
アルバム 編集部編
●連載
愛しき面倒な演劇人 名プロデューサーが明かす知られざる素顔 中根公夫
シーン・チェンジズ 長谷部浩の演劇夜話 長谷部浩
●批評
「なぜこんなことになった?」──『メリリー・ウィー・ロール・アロング』に織り込まれたアメリカン・ミュージカルの歴史 辻佐保子
明瞭さと底知れなさ 濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』について 早川由真
■エッセイ
わたしの衣・食・遊・住 瀧内公美
OFF -OFF悲劇喜劇 佐藤隆紀
追悼・李麗仙
ヌナ(姉)李麗仙 麿赤兒
追悼・渡邊守章
モリアキ・ワタナベさん 大間知靖子
追悼・ギィ・フォワシイ
たくさんのありがとうを、ギィさんに 中村まり子
■戯曲
『イエスタデイ』 清水邦夫
『首切り王子と愚かな女』 蓬莱竜太
●演劇時評
酒井誠・小田島創志(第二回)
NODA・MAP『フェイクスピア』
彩の国さいたま芸術劇場『終わりよければすべてよし』
PARCO『首切り王子と愚かな女』
青年座『アルビオン─ 白亜の地イングランド』
俳優座『インク』
イキウメ『外の道』
KAAT神奈川芸術劇場『虹む街』
文化座『ビルマの竪琴』
オフィス・コットーネ『母 MATKA』
Bunkamura『夜への長い旅路』
静岡県舞台芸術センター SPAC『アンティゴネ』
兵庫県立ピッコロ劇団『スカパンの悪だくみ』
時評ニュース 豊岡演劇祭2021とSCOTサマーシーズン2021のお知らせ、新刊案内など
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