■特集:船舶・港湾で活躍するフルードパワー
○舶用エンジンの油圧制御
/ボッシュ・レックスロス㈱ 大熊倫寛
舶用エンジンの燃料噴射及び排気弁制御は、近年電子制御化されたものが主流となっており、これに油圧システムが搭載されている。エンジンのライセンサの設計思想にもよるが、燃料噴射及び排気弁の制御を各々もしくは両方を一つで制御する油圧制御弁が搭載されている。
○可変ピッチプロペラの油圧装置
/ナカシマプロペラ㈱ 堀井颯太
船舶の脱炭素化が求められる中、可変ピッチプロペラ(CPP)は運航効率の向上とそれに伴う燃料削減が注目されている。本稿では、固定ピッチプロペラとの比較を通じてCPPの優位性を示し、CPPの構造及び装備される油圧機器と油圧回路について解説する。
○舵取機および甲板機械
/川崎重工業㈱ 田中辰喜・野田嵩
当社製品の舵取機および甲板機械において、要求仕様や作動原理の概要、油圧機器の性能や特長について説明する。また、油圧と電気制御技術を統括した当社新製品であるコントロールボックス付舵取機Unified Editionと係船索張力監視装置MOMOSEAを通して、船舶分野での最新技術について説明する。
○進化し続けるアンチローリングタンク
/㈱IMC
船の横揺れを軽減する装置としてのアンチローリングタンク(以下、ART)はおよそ140年前から研究されており、日本で初めて実用化されたのは1963年巡視船「しきね」である。また、最近になって従来の船の横揺れ固有周期で大きく揺れる同調横揺れ(シンクロナスロール)以外に、船体の復原力が周期的に変化することによりロールが発達する共振現象であるパラメトリックロールにも効果があることがわかってきて、減揺装置としての評価も高まってきている。本稿では最初にARTの原理を、そしてARTの構成機器、ARTの設計法
と設計にあたっての注意点を述べ、最後にARTの効果事例を紹介する。
○安全・安定供給に寄与した流体荷役設備
/TBグローバルテクノロジーズ㈱ 新垣淑晶
60年以上の長きに渡り常温、高温、極低温等の流体、及びガスの荷役システム、ローディングアームを製造し、グローバルに展開し、そして、カーボンニュートラルを目的とした次世代燃料についても、安全荷役・安定供給に向け開発を進めている。
○モーションベースによる動揺吸収
/㈱工苑 石塚正純
本稿では、6軸モーションベースを活用した「動揺吸収型可動式桟橋」の開発過程と実証試験を紹介する。プロトタイプ機を製作し、動揺吸収性能を評価。洋上試験では揺れの低減を確認し、特許も取得。今後の応用展開についても考察する。
■製品と技術
○製造業の業務効率化を支援
/㈱New Innovations 中尾渓人
製造業の業務効率化とDX化をサポートするAIを活用したクラウド型図面管理システム「図面バンク」について紹介する。図面検索や関連書類管理を効率化し、作業時間短縮や情報共有の円滑化を実現する。
○データから現場を見える化で作業効率を向上
/㈲藤川樹脂 藤川勝也
製造業界ではデジタル化が進む中、「見える化」が作業効率化の重要な要素として注目されている。当社が開発した「MViEW」は、3Dモデル上で異常箇所が視覚的に表示され、現場作業者が一目で理解できる。本稿では、「MViEW」の特徴とそのメリットを中心に紹介する。
■連載
○イチから学ぶ油圧のメカニズム 第41回
/西海孝夫
○技術者の提案 第13回
/長谷川和三
■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計
油空圧技術の内容
- 出版社:日本工業出版
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月1日
- サイズ:B5判
流体応用工学の専門誌
油圧技術と空気圧技術は、ともに流体のエネルギーを利用する動力伝達に関する技術です。油圧技術の本格的な導入は1950年以降で、この優れた生産性と経済性はあらゆる産業において注目され、その領域も広げてきました。空気圧技術は、経済性と機能性に優れた技術で、今日では生産ラインにおいて不可欠な技術であり、宇宙開発、海洋開発、医療、レジャー産業から工具まで幅広く利用されています。本誌は、この油圧・空気圧は勿論、電子技術、真空技術を含めた流体応用技術の専門誌として、実務面の解説、システムの設計、研究開発、機器の選定、メンテナンス、経済効率、技術資料等を提供します。対象読者は生産技術関係、設計者を中心に、開発、管理部門まで読者層の広がりがあり、30歳代を中心に安定した読者層を持っております
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