【総力特集】
三菱重工「日立に全面降伏」以外道なし
――宮永社長は「三菱金曜会」の送り人
《内容》幕末・維新の動乱を原動力に開祖・岩崎弥太郎が一代で築き上げた三菱財閥。終戦後の財閥解体を経てもなお、強固な結束を誇ってきた三菱グループだが、ここにきて、その長兄たる三菱重工業の経営危機が覆い隠せない状況になってきた。社運を賭けたMRJ事業も一向に飛び立つ気配がなく、むしろ、重工の屋台骨をへし折る可能性すら燻る。他方、三菱商事、三菱東京UFJ銀行の御三家企業も重工救済に打つ手は乏しい状況。頼みの綱は、いまや安倍政権に無類の接近を示す中西宏明会長率いる日立製作所しかない。続投を約した宮永俊一社長は「三菱金曜会」の送り人となってしまうのか――。
■三菱重工危機で「金曜会瓦解」の始まり
――異例の在任6年目に突入した「送り人」
《内容》来期での交代が確実視されていた宮永俊一・三菱重工社長。しかし大方の予想に反し、異例の続投を発表した。しかし、敗軍の将になるのは必至で、三菱グループ中核企業の「送り人」になる公算が高まっている―。
《著者》ジャーナリスト 我孫子佑児
■三菱自動車「ゴーン」が掠めたスリーダイヤ
――益子修CEOは「三菱グループとの連絡係」
《内容》日産自動車の傘下に入ったことで業績を回復させる三菱自動車。本来なら、同社株式の2割強を握る三菱御三家にとっても僥倖だが、もはや三菱自はグループから事実上離脱した格好だ。
《著者》ジャーナリスト 鮫島紳助
■【袋とじレポート】三菱重工・宮永社長&三菱自動車・益子CEO「新あの人の自宅」
《内容》度重なる失策で「三菱金曜会」瓦解の端緒となりそうな三菱重工に在任6年目が決まった“送り人”宮永俊一社長。日産の手に渡り、三菱グループから離れそうな三菱自動車で、蚊帳の外に追い出されている益子修CEO。前途多難な2名の自宅を拝見する。
【組織・個人の内幕に迫るZAITEN REPORT】
■JR九州を「税金ドロボー」と地元は呼ぶ
――顧客を切り捨て、利益を追求する公共企業の倫理観を問う
《内容》上場から1年余り、発足以来最大となる鉄道事業の合理化を今年3月のダイヤ改正で行うと表明したJR九州。大幅減便に猛反発する沿線自治体の声には耳を傾けず、自社利益にひた走るJR九州の横暴を検証する――。
《著者》ジャーナリスト 霧島藤次+小誌取材班
■三菱商事「アル中」中東駐在員の怪文書
《内容》小誌編集部に寄せられた告発文にはナンバーワン商社、三菱商事の海外駐在員の素行不良が記されれていた――。
■フューチャー金丸恭文「経済同友会の肩書収集男」
《内容》安倍首相のお気に入り財界人として、「規制改革の論客」を気取るフューチャー社長・金丸恭文。しかし、過去の規制緩和論者たちとは決定的な差がある。
《著者》ジャーナリスト 安芸舜一郎
■東芝“三井住友銀出身”車谷会長「オレ様バンカー」の復讐劇場
《内容》実力バンカーの登板と持て囃される車谷暢昭・元三井住友銀行副頭取の東芝会長就任。しかし、その実は古巣への癒し難い私怨に他ならない。どのような復讐劇が始まろうとしているのか。
《著者》ジャーナリスト 熊崎 充
■住友電工・松本「関経連の裸の王様」
―― “同根”住友グループからも冷視線
《内容》地盤沈下著しい関西財界。そこで一人気を吐いているのが、住友電工の実力会長にして関西経済連合会会長を務める松本正義氏。しかし、その放言と尊大さで、関経連会長就任から1年にして人心は離反しているとか。
《著者》ジャーナリスト 吉高左近
■「ペッパー生みの親」騒動で狭量と老醜を晒した孫正義
《著者》ジャーナリスト 武田廣和
■グリコ「御曹司」の止まらぬ暴走
――父からの権限移譲が進む中、「中途組」を偏愛
《内容》創業家社長の嫡男による会社の私物化を小誌が告発してから1年余り。ガバナンス不全は改まるどころか悪化の一途を辿り、業績もついに下降線に。社内で一体何が起きているのか――。
《著者》ジャーナリスト 伊勢崎 明
■平和不動産「兜町再開発」の蜃気楼
――証券会社の“兜町・茅場町離れ”が進む
《内容》データセンター等、証券取引所の心臓部はすでに東京・兜町になく、いまや「箱だけの街」となった東京の兜町・茅場町界隈。東証の大家、平和不動産が再開発を進めようとしているが……。
《著者》ジャーナリスト 三峰谷太郎
■三井造船「地場造船」に喰われる名門企業
――優柔不断社長がひた隠す巨額赤字
《内容》昨年100周年を迎え、新社名発表に持ち株会社への転換と新たな門出を演出する三井造船だが、経営の行く先には暗雲が立ちこめている。
《著者》ジャーナリスト 幅 耕平
■JAL植木「会長に退く」発言に異議あり!
《内容》無名の常務、赤坂祐二整備本部長を後任社長に据えた“銀幕スター片岡千恵蔵”の息子、植木義晴社長。しかし、新社長を差し置き独演会となった記者会見で「聞き捨てならない一言」を発していた。
■森金融庁に「仮想通貨」の墓穴
――最強長官を追い込むコインチェック騒動
《内容》森金融庁の鳴り物入りで設定された「仮想通貨取引業者規制」。しかし、その実態は登録制の放任に過ぎず、有象無象の業者の跋扈を許すものだった。コインチェック騒動の真の責任者は――。
《著者》ジャーナリスト 真野響介
【企業研究連載】
《集中連載》「傲岸の田舎電力たち」(5)
■北海道電力――内弁慶会長が跋扈し「破綻拓銀」の道をまっしぐら
《内容》道内の電力需要を顧みず、泊原発の再稼働に血道を上げる北海道電力。しかし、市場の視線は冷たく、時価総額では振り返れば、“番外地”沖縄電力の姿が見えるほど。他方、自由化でも顧客を奪われるばかり。しかし、社内ではマスコミ嫌いの「変人」佐藤佳孝会長が君臨し、頓死した北海道拓殖銀行の二の舞を懸念する声も――。
《著者》ジャーナリスト 棟方大作
■《連載》「職場ウオッチング」(5)
ソニー――リストラの果てに消えた「創業者の精神」
《内容》ようやく復調の兆しを見せるソニー。しかし、度重なるリストラの末に、創業者・井深大が掲げた「自由闊達にして愉快なる理想工場」の理念は消え失せ、社内政治力が求められる“普通の会社”に変容したと社員は言う。一方で、事務系総合職の働き方改革は進むが、かつてのソニーの花形、エンジニアたちの残業時間は「とんでもないレベル」とも……。
《著者》働き方改革総合研究所 新田龍
■《連載》池本孝慈 超広告批評(6)
コインチェック――出川哲朗を傷つけ「タレント広告」の危険性が剥き出しに
【深層を抉るレポート「scopeZ」】
■菅義偉が高笑い「沖縄ゼネコン」三つ巴の暗闘
――名護市長選で明暗分かれた國場組、金秀建設、大米建設「琉球土建三国志」
《内容》2月の名護市長選挙で米軍普天間飛行場移設反対を掲げた現職・稲嶺進市長が破れ去った沖縄。安倍政権と対立を深め、今年知事選を控える翁長雄志知事にとっては大打撃だが、菅義偉官房長官との繋がりを最大限に生かす國場組、翁長知事との蜜月を誇示する金秀建設、そして、いまだ沖縄政界に影響力を持つ日本維新の会・下地幹郎代議士と深い大米建設……各社の思惑に、沖縄に並々ならぬ関心を示す二階俊博・自民党幹事長の動きが加わり、沖縄の有力ゼネコン3社の角逐も激しさを増している。
《著者》ジャーナリスト 宇留間悠
■西武・後藤を撃つ「敏腕弁護士」の出現
――乗っ取りの独裁者・後藤高志社長の“ご都合主義”にメス
《内容》西武グループ再建を果たし、創業家やサーベラスを追い出すことにも成功。得意満面の後藤高志HD社長だが、欺瞞的手法を問う株主確認訴訟が起こされ、砂上の楼閣が脆くも崩れようとしている。
《著者》ジャーナリスト 田中幾太郎
■「米軍産複合体」続々上陸に“思いやり負担”
《著者》ジャーナリスト 依田 要
■特捜検察の“弱い者イジメ”の過去
《著者》ジャーナリスト 長谷川隆聖
■「出来が悪い弁護士」が乱造されるワケ
《内容》かつては「食える資格」の代名詞だった弁護士だが、現在は苦しい業界環境に立たされている。「食う」ために顧客の要望に従順に従う“一兵卒”の姿勢が求められている――。
《著者》フリージャーナリスト 秋山謙一郎
■世界から笑われる「安倍晋三のファッション」
《内容》日本代表として各国の政財界の要人と接する日本の政治家たち。しかしその「見た目」によって損をしているとしたら、それは日本の国益を損なう由々しき事態と言う他ない――。
《著者》国際ボディランゲージ協会代表 安積陽子
■《袋とじ・連載》東京地裁開廷情報ピックアップ
――2018年1月10日~2月9日開廷の主な「民事訴訟」を一挙掲載(事件番号付き)。
■《深層連載第6回》
捜査当局こぼれ話
【東京地検発】ヤメ検の抗議が油を注いだゼネコン捜査の“本気度”
【ヤメ検情報】特捜事件の守護神登場で「スパコン事件」は政界不発
【警視庁発】強面から下戸に交代で高まる新捜査1課長への「不安の声」
■【袋とじ企画】今月の信用情報――危ない企業情報をマル秘報告
■【袋とじ企画】今月の一行情報――ちょっと早すぎるマル秘情報満載
【ゴルフ・スポーツ】
■取手国際ゴルフ倶楽部「いきなり年会費徴収」に会員の怒り
――オーナーが打ち出した「年会費徴収」と「会員格差」
《内容》開場以来60年、年会費無料が魅力だった取手国際GCがいきなり6万円を会員に求めてきた。メンバーあっての会員制ゴルフクラブに何が起きているのか。
■《連載》ゴルフ場批評(6)
米原ゴルフ倶楽部「温暖な房総エリアの人気コースも雪には勝てず…」
■《連載》前田信吾“マエシン”のゴルフ場あれこれ(6)
会員制コース入会の”心得”
■《連載》玉木正之の今月のスポーツ批評(6)
――冬季史上初の“政治五輪”の結末は
【異論インタビュー】
■車いす芸人・ホーキング青山が語る「僕はパラリンピックなんて見ない」
《内容》いつの間にか人権問題や感動話にすり替えられる「障害者」の話。障害者だからこそ感じる“違和感”を指摘する――。
《著者》お笑い芸人 ホーキング青山
【ZAITENの「企業倫理」を問う】
■ぐるなび「骨髄バンク」チャリティーゴルフに偽善の臭い
《内容》昨年11月、電通系ゴルフコースとして知られる戸塚カントリー倶楽部で開かれた「ぐるなび・骨髄バンクチャリティーゴルフ大会」。慈善活動を掲げるチャリティー大会を主催する以上、ぐるなびは企業としての意思が問われて当然。「カネさえ出せばいいだろう」的な社会貢献なら“偽善”と言われても仕方ない――。
《著者》小誌嘱託記者 小野寺 茂
■《糾弾連載》新クレーマーズ・レポート(6)
東京電力
――1年間つながらなかった「コールセンター」のテキトー対応
■《糾弾連載》新あきれた広報実話(6)
東京電力ホールディングス「分社化後のバラバラ広報対応」
■東京メトロ・大手町駅「途切れた点字ブロック」
■ソフトバンク「SUPER! FRIDAY」は社会の大迷惑!
《内容》数千万件のキャリアユーザーに毎週、金曜日限定の無料クーポンをプレゼントし、店前に行列を作らせる。一企業のキャンペーンが交通渋滞等、社会的混乱を引き起こすのは問題だ。
■モスフードサービス「食べにくいチキンの紙袋」
【好評連載】
■ZAITEN「妖怪図鑑」(最終回)
――麻生太郎似の口が捻じ曲がった漫画大好き舌禍妖怪
■《袋とじ》今月の怪文書
政治家たらしの教育ベンチャー経営者
《内容》編集部に届いた手紙には、有力政治家たちとの蜜月関係から自身が代表を務める学校への“忖度認可”をも臭わせる「政商」の経歴が綴られていた――。
■《袋とじ》シルエット・スキャンダル――VIPの醜聞を匿名告発
《内容》某運輸会社の人事部長が日々悩まされているのは、自然災害が交通に影響を与える天災ではない。「泥沼不倫訴訟」という名の人災だった。
■哲学者・適菜収の社会時評「読まずに言うなよ!」(6)
――安倍政権に声援を送る「自称保守」は大衆社会の末路を映す
(西部邁『思想の英雄たち 保守の源流をたずねて』)
■《連載》”元”批評家・更科修一郎の「時代観察者の逆張り思考」(6)
――「仮想通貨騒動」上手い儲け話はなく、タダより怖いものもなく
■上杉隆の予定不調和ニュース(6)
――SNS炎上大国・ニッポン
■外国人特派員記者インタビュー(6)
英「BBCワールドニュース」東京特派員主任
ルーパート・ウィングフィールド・ヘイズ
■月刊「芸能“裏”情報」(6)―――ワイドショー・女性週刊誌の舞台裏
■国会議員秘書のヒショヒショ話(6)――永田町秘書が「見た、聞いた、書いた」
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