▼特集▼
ウンベルト・エーコ追悼対談=和田忠彦・中村邦生 <もの書き そして 教育者>
★小説『プラハの墓地』(東京創元社)が日本で刊行される直前の2月、イタリアのウンベルト・エーコがこの世を去った。小説デビュー作『薔薇の名前』で知られる彼は、壮大な仕掛けに満ちた小説作品を何冊も著しているが、それは彼のほんの一面にすぎない。美学者であり記号論学者であり評論家でもありとさまざまな顔を持ったまさに知の巨人だったエーコを追悼して、『開かれた作品』などの翻訳者で交流もあった和田忠彦氏と、英文学者で小説家の中村邦生氏に対談していただいた。
<主なコンテンツ>
1:旺盛で驚異的だった執筆活動
2:若い人たちに希望を託しつづける
3:根っからの教育者だったエーコ
4:自分の限界を知った『フーコーの振り子』
5:膨大な知のカタログとしての全著作
6:書物という「植物的な記憶」への共感
★わだ・ただひこ氏=東京外国語大学教授・イタリア文学専攻。京大大学院修了。著書に「声、意味ではなく」「ファシズム、そして」、翻訳にエーコ「開かれた作品」(共訳)「小説の森散策」、カルヴィーノ「パロマー」、タブッキ「イザベルに ある曼荼羅」など。一九五二年生。
★なかむら・くにお氏=大東文化大学教授、作家。立教大大学院修了。著書に「月の川を渡る」「〈虚言〉の領域」「風の消息、それぞれの」「チェーホフの夜」「転落譚」「書き出しは誘惑する」「風の湧くところ」など。一九四六年生。
▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第92回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<衣服>2006年 シリーズ「ライカで散歩」
★つい最近のことだが、ツァイトフォトで「1990年代北京」展をやった時に、出版社の若い人から、この時代の中国はどんな国だったんですかと聞かれた…続きは本紙へ
■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<235回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎まどろみの中の想念と現(うつつ) 黄色のドア、異次元の入口
◆連載=漢字点心<第176回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「度」
◆連載=文芸同人誌評/白川正芳(しらかわ・まさよし氏=文芸評論家)
◎話題豊富に楽しみながら 広岡一「不用意な少年伝31」
◎農村が直面する問題を描く 村若昭雄「跡取り(その3)」
◆著者から読者へ=上演が紡ぎだす物語の世界 生きていくてがかりを模索する創造の営為/福岡まどか
◎著:福岡 まどか『ジャワの芸能ワヤン 〜その物語世界』(スタイルノート)
◆トークショー=『文豪ストレイドッグス 外伝』トークショー
★太宰治、中島敦、与謝野晶子、谷崎潤一郎……様々な文豪が異能力を用いてバトルする『文豪ストレイドッグス』は、原作・朝霧カフカ、作画・春河35で、コミックス9巻、小説3巻がKADOKAWAより刊
行されている。
◆連載=現代短歌むしめがね<第32回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎黙々と憤怒の言葉を吐き連ね「保存しない」にカーソルを置く/武富純一『鯨の祖先』(2014)
■4面
◆連載=論調<4月>/大野光明(おおの・みつあき氏=日本学術振興会特別研究員PD・歴史社会学・社会運動論専攻)
◎怒りの感度を研ぎ澄ます 東日本大震災と福島第一原発事故から5年
◆新刊=
◎著:ジェリー グリスウォルド『誰もがみんな子どもだった』(彩流社)
■5面
◆連載=文芸<5月>/友田健太郎(ともだ・けんたろう氏=文芸評論家)
◎汲めども尽きぬ魅力の最果の小説 大震災に強まる不透明感を描いた辺見
■7面
◆和合亮一氏インタビュー 『昨日ヨリモ優シクナリタイ』刊行を機に
<主なコンテンツ>
1:現実の違和感をアイロニーとして描く
2:詩はあらゆるものに橋を架ける
◆レポート=『働く君に伝えたい「お金」の教養』(ポプラ社) 刊行記念イベントレポート 出口治明×津田大介
★ポプラ社から『働く君に伝えたい「お金」の教養 人生を変える5つの特別講義』が刊行された。本書刊行を記念して2月12日丸善・丸の内本店3F日経セミナールームにて著者でライフネット生命保険株式会社代表取締役会長兼CEOの出口治明氏とゲストにジャーナリストの津田大介氏を招いてのトークイベントが開催された。その模様の一部を紹介する。
<主なコンテンツ>
1:親孝行が親不孝!?
2:若い人の特権って?
3:将来予測より自己投資
■8面
◆出版メモ=
詩集 一生一度 読書・満漢全席―本に関するコラムと古本ミステリー&SF 私の万華鏡―文人たちとの一期一会
◆連載=元気に、出版。出版、元気に。=「双葉文庫」上(森彰英)
◆連載=ともかくスケッチ(長友啓典)
▼今週の書評▼
■4面
◆鶴見俊輔著『「思想の科学」私史』(編集グループSURE)
◆鶴見俊輔著『まなざし』(藤原書店)
評:鈴木正(すずき・ただし氏=名古屋経済大学名誉教授・日本思想史専攻)
◆服部健二著『レーヴィットから京都学派とその「左派」の人間学へ』(こぶし書房)
評:内田 弘(うちだ・ひろし氏=専修大学名誉教授・経済学専攻)
■5面
◆佐々木敦著『ニッポンの文学』(講談社)
評:町口哲生(まちぐち・てつお氏=哲学専攻)
◆ゼイディー・スミス著『美について』(河出書房新社)
評:庄司宏子(しょうじ・ひろこ氏=成蹊大学教授・アメリカ文学・文化専攻)
■6面
◆福島泰樹著『追憶の風景』(晶文社)
評:齋藤愼爾(さいとう・しんじ氏=俳人)
◆内オサム・西原麻里編著『マンガ文化55のキーワード』(ミネルヴァ書房)
評:長山靖生(ながやま・やすお氏=評論家)
◆メノ・スヒルトハウゼン著『ダーウィンの覗き穴』(早川書房)
評:緑 慎也(みどり・しんや氏=サイエンスライター)
◆ジャン=ピエール・ルゴフ著『プロヴァンスの村の終焉』(青灯社)
評:佐藤 純(さとう・じゅん氏=写真家)
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