ショパン(CHOPIN)の編集長インタビュー

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内藤克洋編集長インタビュー

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CHOPIN 内藤克洋編集長インタビュー

26年の歴史を持つピアノ雑誌『CHOPIN』編集部に、取材のため一歩足を踏み入れると、とても雑誌編集部とは思えない(失礼)、優雅なクラシック音楽が出迎えてくれた。-いつも編集部には音楽が流れているんですか?-

「編集部みんなが音楽好きだからね。当番とかが決まってるわけじゃないけど、だいたい最初に来た人がCDをかけて、1枚終わったらまた誰かがかけたりしてるかな。みんな好みは違うからクラシックじゃない音楽をかけることもあるよ。あとは仕事でチェックするために流して、それでコメントを書いたりすることもある」

-とてもステキな空間ですね!ではあらためて『CHOPIN』を作られたきっかけを教えて下さい-

「僕が出版の世界に入ってからは45、6年になるのかな。最初は服飾系の雑誌をちょっと手伝っていたんだけど1号でつぶれちゃって(笑)、その後ラジオプレス通信社で海外からの日本語放送の傍受・原稿作成をやったり、それから音楽系の出版社を2社経由して独立。それからはずっとこの業界一筋。『CHOPIN』を創刊したのは26年前、僕自身は音楽をやっていたわけじゃなかったけど、音楽を聞くのは好きで、ピアノブーム全盛期だったこともあり、ピアノ雑誌を創刊しようということになった」

-タイトルが『CHOPIN』(ショパン)なのは内藤さんがショパンがお好きだったからですか?-

「もちろんショパンは好きだったけど、実はあるデザイナーに『ピアノ雑誌ならタイトルはショパンでしょう!』と言われて『ああそうだな』と簡単に決まってしまったわけ(笑)。最初は『どうなんだろう?』と思ったけど結果としては非常に良かったみたい。『CHOPIN』って言いやすいし、覚えやすい。これがベートーベンやチャイコフスキーじゃ言いづらいでしょ?(笑)ただ最初はショパンの専門雑誌と誤解されることもあってね、今はピアノ雑誌だと定着してるから大丈夫なんだけど」

-内藤さんご自身は普段どんな音楽を聞かれるんですか?-

「僕はどちらかというと声楽が好きなんだよね、歌曲や民謡、オペラ、シャンソンといった歌ものが好きで、ロシア、ドイツ、フランス各国の民謡なんかも好きだし、ゴスペルや黒人霊歌、オペラのアリアも好きだな。器楽をやってても『最後は声にはかなわない』という人もいるくらいだし(笑)」
ここで内藤さんから癒しの音楽として少年合唱団・リベラのCDをお勧めしていただく。エンヤの「オリノコ・フロウ」「G線上のアリア」「アヴェ・マリア」など、数々の有名な曲をリベラがカヴァーした1枚『新しい夜明け』を聞きながらインタビューは続く。

-これは仕事を忘れてしまいそうなくらい癒されますね(笑)-

「リベラっていうのはイギリスの少年合唱団なんだけど、声変わりをする前の少年たちの一瞬の儚さみたいなものがいいんだろうね」

-編集部はみんな音楽をやられていた方が多いのですか?-

「過去にピアノをやっていた人がほとんどで、音楽経験者じゃないのは僕くらいじゃないかな。僕は楽器もやらないし歌も歌わないんだよね(笑)クラシックでプロを目指すのは大変なことで、ポップスと違ってしっかり教育を受けないといけない。芸能人なら自分で今日から始めることもできるけど、クラシックの場合は基礎がないと厳しいんだよね。ただ、最近は定年になってからピアノを始める人もいるし、自分の趣味の範囲で楽しむ分にはいくつになってからでも遅くない。音楽って字の如く音を楽しむことだから誰でもできるわけ。だから読者も音楽を目指している人たちだけじゃくて、単純に音楽が好きって人も増えてきているよ」

-今年1月で300号を迎えられたんですよね。26年目の目標はなんでょうか-

「僕はアナログな人間で、パソコンはまだ使えず原稿は全て手で書いてるし、メールは携帯のメールしか使えない。パソコンも覚えなきゃなあと思いつつ、ペンと紙で結局すませてる。だけど『CHOPIN』の読者層は共通点が音楽好きということで、小学生から70~80歳と幅広いから、今後はネットともうまく組みながらやっていくことも考えなきゃと思ってるよ」

(2009年08月)

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