目次
特集テーマ:胃腸のくすり,その理由 -消化器疾患の処方意図をひも解く-
<特集の目次>
■特集にあたって (吉村 透)
■上部消化管疾患─その薬を選ぶ理由
・P-CABはPPI/H2ブロッカーを置き換えるのか? ─酸分泌抑制薬の使い分けを整理する─ (山口 皓史)
・GERD・NERD・LPRDの薬はいつまで続ける? ─長期投与と維持療法の考え方─ (山口 皓史)
・ミニレクチャー:GERD・NERD・LPRDの病態 (山口 皓史)
・NSAIDs潰瘍対策に胃粘膜保護薬は必要? ─「とりあえず併用」から適切な処方へ─ (大西 拓海)
・胃粘膜保護薬に使い分けは必要? ─処方目的に応じた選択のポイント─ (大西 拓海)
・ミニレクチャー:ストレスと消化性潰瘍 (大西 拓海)
■感染性腸炎─その薬を使う理由
・感染性腸炎に抗菌薬は必要? ─外来診療での判断ポイント─ (奥平 正美)
・感染性腸炎に整腸薬は必要? ─プロバイオティクスの有効性と投与判断─ (酒井 義朗)
・感染性胃腸炎に制吐薬は必要? ─くり返す嘔吐への対応ポイント─ (黒田 浩一)
■炎症性腸疾患 IBD─病態からひも解く薬物療法
・潰瘍性大腸炎とはどんな病気? (吉村 透)
・なぜ,潰瘍性大腸炎ではその薬が選ばれる? (吉村 透)
・クローン病とはどんな病気? (吉村 透)
・なぜ,クローン病ではその薬が選ばれる? (吉村 透)
・ミニレクチャー:「5-ASA不耐」って聞いたことありますか? (吉村 透)
■消化管診療の“死角”となる薬のリスク─薬剤関連事象を見極める視点
・腸管洗浄剤に使い分けは必要? ─患者背景に応じた使い分けと注意点─ (脇 由香里)
・NSAIDs以外の薬剤も消化管粘膜症状に注意!? ─見逃されることがある薬剤関連病変を疑う視点─ (高崎 奈津希 ほか)
・OTC酸分泌抑制薬の隠れた服用は診断に影響する? ─薬局薬剤師のセルフメディケーションとの向き合い方─ (松平 厚蔵 ほか)
<シリーズ>
えびさんぽ
プロトンポンプ阻害薬の減処方,どうしたらよいですか?
(青島 周一)
薬剤師40年目の独り言
「以下余白」の意味を知っているかい?
(鎧のない薬剤師)
医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
・妊娠中のアセトアミノフェンと児の神経発達
・抗肥満薬中止後の体重リバウンド
(佐藤 宏樹 澤田 康文)
飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
〈第47回〉バナン®ドライシロップ5%
(小嶋 純 米子 真記)
みんなどうやってる?がん薬剤師外来
〈第9回〉処方提案を具体的にどのように行っていますか?
(内池 明博 川上 和宜 坂田 幸雄 杉野 善彦 福岡 智宏)
ゼロからカタチにする 薬局発のエビデンス
〈第2回〉
薬局にこそ,研究疑問(RQ)がある─RQを見つける視点
(木内 翔太 雜賀 智也)
ぐっとよくなる! 漢方処方 快訣(かい けつ)ビフォーアフター
〈第35回〉冷えと火照り,矛盾しあう治療 「トラブル排除」から「バランス調整」へ切り替える
(津田 篤太郎)
Gebaita?! 薬剤師の語(カタ)ログ
〈第59回〉明日の私は,今日の私ではない!?
(髙島 英滋)
病院の歩き方 薬剤師の“とおる”道
〈route 01〉人材を確保・定着する道
(橋田 亨)
薬剤師の1,2,3,4!(ヒフみよ)大井教授の皮膚×くすり講座
23時限目 皮脂と毛髪の生理と疾患
(大井 一弥)
タイパUP!誰も教えてくれなかった臨床業務の段取り お手本ファイル
〈File 20〉急性期病院における持参薬確認から退院後の情報連携
(武藤 浩司)
<巻頭言>
消化器領域の薬剤は,扱わない日がないといってよいほど身近な存在である.酸分泌抑制薬,胃粘膜保護薬,整腸薬,制吐薬─いずれも処方頻度が高く,日常臨床で必ず接する薬剤群である.しかし,あまりに日常的であるが故に,処方理由が意識されないまま,漫然と投与が続いてしまうこともあるのではないだろうか.
例えば,カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(potassium-competitive acid blocker:P-CAB),プロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor:PPI),ヒスタミンH2受容体拮抗薬の違いを問われたとき,酸抑制の強さ,効果発現時間,持続力といった観点から整理して説明できるだろうか.胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)に対する酸分泌抑制薬は4~8週の投与が基本とされるが,その後の維持療法や減量・中止はどう考えればよいのか.基本的でありながら,いざ患者や他職種に説明しようとすると言葉に詰まる場面は多いはずである.
感染性腸炎も同様である.抗菌薬が必要な場合とそうでない場合の線引き,プロバイオティクスに期待される役割,制吐薬を使うべき場面.よく出る処方であるからこそ,理解を深めたいところである.
一方,炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)は消化器領域を代表する疾患でありながら,日常臨床で遭遇する頻度は決して高くない.多彩な症状を呈することもあり,とっつきにくさを感じている方も多いのではないだろうか.腸で何が起きているのかを整理することで,治療選択の理解も深まるはずである.
加えて本特集では,消化管診療の“死角”となりうるテーマも取り上げた.知っていれば気づけるが,知らなければ通り過ぎてしまう可能性がある.日常的に遭遇する薬剤だからこそ,重要な視点である.
本特集を通じて各疾患と薬剤への理解が深まり,その先にある処方の意図まで汲み取っていただけるようになれば幸いである.
名古屋セントラル病院 消化器内科 主任医長
吉村 透
<特集の目次>
■特集にあたって (吉村 透)
■上部消化管疾患─その薬を選ぶ理由
・P-CABはPPI/H2ブロッカーを置き換えるのか? ─酸分泌抑制薬の使い分けを整理する─ (山口 皓史)
・GERD・NERD・LPRDの薬はいつまで続ける? ─長期投与と維持療法の考え方─ (山口 皓史)
・ミニレクチャー:GERD・NERD・LPRDの病態 (山口 皓史)
・NSAIDs潰瘍対策に胃粘膜保護薬は必要? ─「とりあえず併用」から適切な処方へ─ (大西 拓海)
・胃粘膜保護薬に使い分けは必要? ─処方目的に応じた選択のポイント─ (大西 拓海)
・ミニレクチャー:ストレスと消化性潰瘍 (大西 拓海)
■感染性腸炎─その薬を使う理由
・感染性腸炎に抗菌薬は必要? ─外来診療での判断ポイント─ (奥平 正美)
・感染性腸炎に整腸薬は必要? ─プロバイオティクスの有効性と投与判断─ (酒井 義朗)
・感染性胃腸炎に制吐薬は必要? ─くり返す嘔吐への対応ポイント─ (黒田 浩一)
■炎症性腸疾患 IBD─病態からひも解く薬物療法
・潰瘍性大腸炎とはどんな病気? (吉村 透)
・なぜ,潰瘍性大腸炎ではその薬が選ばれる? (吉村 透)
・クローン病とはどんな病気? (吉村 透)
・なぜ,クローン病ではその薬が選ばれる? (吉村 透)
・ミニレクチャー:「5-ASA不耐」って聞いたことありますか? (吉村 透)
■消化管診療の“死角”となる薬のリスク─薬剤関連事象を見極める視点
・腸管洗浄剤に使い分けは必要? ─患者背景に応じた使い分けと注意点─ (脇 由香里)
・NSAIDs以外の薬剤も消化管粘膜症状に注意!? ─見逃されることがある薬剤関連病変を疑う視点─ (高崎 奈津希 ほか)
・OTC酸分泌抑制薬の隠れた服用は診断に影響する? ─薬局薬剤師のセルフメディケーションとの向き合い方─ (松平 厚蔵 ほか)
<シリーズ>
えびさんぽ
プロトンポンプ阻害薬の減処方,どうしたらよいですか?
(青島 周一)
薬剤師40年目の独り言
「以下余白」の意味を知っているかい?
(鎧のない薬剤師)
医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
・妊娠中のアセトアミノフェンと児の神経発達
・抗肥満薬中止後の体重リバウンド
(佐藤 宏樹 澤田 康文)
飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
〈第47回〉バナン®ドライシロップ5%
(小嶋 純 米子 真記)
みんなどうやってる?がん薬剤師外来
〈第9回〉処方提案を具体的にどのように行っていますか?
(内池 明博 川上 和宜 坂田 幸雄 杉野 善彦 福岡 智宏)
ゼロからカタチにする 薬局発のエビデンス
〈第2回〉
薬局にこそ,研究疑問(RQ)がある─RQを見つける視点
(木内 翔太 雜賀 智也)
ぐっとよくなる! 漢方処方 快訣(かい けつ)ビフォーアフター
〈第35回〉冷えと火照り,矛盾しあう治療 「トラブル排除」から「バランス調整」へ切り替える
(津田 篤太郎)
Gebaita?! 薬剤師の語(カタ)ログ
〈第59回〉明日の私は,今日の私ではない!?
(髙島 英滋)
病院の歩き方 薬剤師の“とおる”道
〈route 01〉人材を確保・定着する道
(橋田 亨)
薬剤師の1,2,3,4!(ヒフみよ)大井教授の皮膚×くすり講座
23時限目 皮脂と毛髪の生理と疾患
(大井 一弥)
タイパUP!誰も教えてくれなかった臨床業務の段取り お手本ファイル
〈File 20〉急性期病院における持参薬確認から退院後の情報連携
(武藤 浩司)
<巻頭言>
消化器領域の薬剤は,扱わない日がないといってよいほど身近な存在である.酸分泌抑制薬,胃粘膜保護薬,整腸薬,制吐薬─いずれも処方頻度が高く,日常臨床で必ず接する薬剤群である.しかし,あまりに日常的であるが故に,処方理由が意識されないまま,漫然と投与が続いてしまうこともあるのではないだろうか.
例えば,カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(potassium-competitive acid blocker:P-CAB),プロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor:PPI),ヒスタミンH2受容体拮抗薬の違いを問われたとき,酸抑制の強さ,効果発現時間,持続力といった観点から整理して説明できるだろうか.胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)に対する酸分泌抑制薬は4~8週の投与が基本とされるが,その後の維持療法や減量・中止はどう考えればよいのか.基本的でありながら,いざ患者や他職種に説明しようとすると言葉に詰まる場面は多いはずである.
感染性腸炎も同様である.抗菌薬が必要な場合とそうでない場合の線引き,プロバイオティクスに期待される役割,制吐薬を使うべき場面.よく出る処方であるからこそ,理解を深めたいところである.
一方,炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)は消化器領域を代表する疾患でありながら,日常臨床で遭遇する頻度は決して高くない.多彩な症状を呈することもあり,とっつきにくさを感じている方も多いのではないだろうか.腸で何が起きているのかを整理することで,治療選択の理解も深まるはずである.
加えて本特集では,消化管診療の“死角”となりうるテーマも取り上げた.知っていれば気づけるが,知らなければ通り過ぎてしまう可能性がある.日常的に遭遇する薬剤だからこそ,重要な視点である.
本特集を通じて各疾患と薬剤への理解が深まり,その先にある処方の意図まで汲み取っていただけるようになれば幸いである.
名古屋セントラル病院 消化器内科 主任医長
吉村 透
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