薬局 発売日・バックナンバー

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2,200円
特集テーマ:加算算定までつなげる! 外来がん治療の「病-薬連携」

<特集の目次>
■特集にあたって (山口 正和) 

■外来がん薬物療法を支える! 薬剤師業務の「2本柱」(川上 和宜) 

■「連携充実加算-特定薬剤管理指導加算2」からみた薬剤師業務の未来予想図
 ・病-薬連携の整備 ─ツ・ナ・ガ・ロ・ウのサイン─ (安島 亜矢子)
 ・病院発信情報を活用した患者フォローアップ ─テ・ヲ・ム・ス・ブのサイン─ (村田 勇人)

■第一の薬剤師業務の柱 ─「アドヒアランス評価」の基本─
 ・経口抗がん薬の初回服薬指導で留意すること (金子 睦志)
 ・外来で起きる服薬エラーの探り方 (鍛治園 誠 ほか)
 ・アドヒアランス評価の意外な落とし穴 (坂本 靖宜 ほか)

■第二の薬剤師業務の柱 ─「副作用評価→支持療法薬・用量変更の提案」の基本─
 ・「副作用重症度評価」はじめの一歩① グレード0・1を重篤化させない (小澤 有輝)
 ・「副作用重症度評価」はじめの一歩② 休薬? 継続? グレード2を判定する (葉山 達也)
 ・抗がん薬の減量を考慮すべき状態と用量変更のポイント (菅野 雄太)
 ・支持療法薬でサポートする副作用と薬剤選択のポイント (菅野 雄太)
 ・支持療法薬の必要性を判断するタイミングとその止め方 (中島 寿久)

■加算算定につなげる文書の作り方・書き方・使い方
 ・がん薬物療法の情報提供書の作成方法と保険薬局での活用方法 (山本 圭祐)
 ・保険薬局におけるがん薬物療法のトレーシングレポートの作成方法 (山本 圭祐)

■外来頻用レジメンの「病-薬連携管理」 ─加算算定までつながった実例集
 ・S-1による流涙
  ─治療レジメン:胃がんSOX療法─ (越智 良明)
 ・分子標的薬中止による低血圧 
  ─治療レジメン:ベバシズマブ+CAPOX療法─ (小林 一男)
 ・高度催吐性リスクレジメンの悪心・嘔吐および支持療法による副作用
  ─治療レジメン:ddEC療法─ (菊池 健 ほか)
 ・治療完遂へのアプローチ:発熱性好中球減少症対策
  ─治療レジメン:TC療法─ (田頭 尚士)
 ・サイクリン依存性キナーゼ4/6阻害薬による静脈血栓塞栓症
  ─治療レジメン:アベマシクリブ+レトロゾール併用療法─ (伊勢崎 竜也)
 ・相互作用と好中球減少対策
  ─治療レジメン:パルボシクリブ+レトロゾール療法─ (妹尾 啓司)
 ・食欲不振・味覚障害による血糖変動
  ─治療レジメン:GnP療法─ (稲野 寛)

<シリーズ>
■ガチではじめる マジでわかる 経口抗がん薬
 ベージニオ®(アベマシクリブ)の下痢
 (葉山 達也)

■えびさんぽ
 薬やサプリメントでがんは予防できますか?
(青島 周一)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
〈第30回〉A薬とB薬,どっちが強い?
(髙島 英滋)

■現場で働く薬剤師のための 臨床薬学研究のオモテ・ウラ
  臨床研究をやるための覚悟
(大井 一弥)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
〈第18回〉ポララミン®錠2mg
(小嶋  純 米子 真記)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
〈参拾ノ型〉平時から災害を意識せよ!
(栗原 弘紀 鈴木 善樹)

■ぐっとよくなる! 漢方処方 快訣ビフォーアフター
〈第6回〉漢方治療中に出現した検査値異常
基本的な考え方と実用的アプローチ
(津田 篤太郎)

<巻頭言>
がん領域における薬物治療(化学療法)は,新規医薬品の開発による治療技術の進歩,患者のQOLの向上,医療費の削減,医療機関のリソースの有効活用,患者からのニーズなどの理由により入院から外来へ大きくシフトしています.
そのような背景のなか,病院と薬局が連携し,より効果的な医療サービスを提供する取り組みが注目されています.この「病-薬連携」は,患者の治療効果や安全性を向上させるだけでなく,医療コストの削減にもつながる画期的なアプローチです.
効果的な病-薬連携を行うためには,①アドヒアランスの評価,②副作用の評価,をいかに効果的に実施できるかが薬剤師に欠かせないスキルとなります.アドヒアランスの評価では,治療の進行や予後,副作用の管理方法などについて,患者や家族に適切に説明し,治療に対する不安や疑問を解消することが重要です.また,副作用の評価では,有害事象共通用語規準(CTCAE)を活用した副作用重症度評価によるグレード分類が用いられ,その判定により休薬,減量,中止などが決定します.
これらのスキルを駆使して課題解決に取り組むことにより,多職種からなるがん治療において薬剤師の存在価値がさらに向上することにもつながると考えています.
そして,診療報酬上では,患者のよりよい治療成果を目指し外来がん治療の質を向上させる観点から,連携充実加算,特定薬剤管理指導加算2が設置されており,病院および保険薬局それぞれで算定が可能となっています.
病-薬連携の重要性は,患者の病状や薬物療法に関する情報を双方向で共有することにあります.病院での診断や処方に基づいて薬局が適切な薬剤を調剤し,患者に正しい服薬指導を行うことで,治療の効果を最大化し副作用を最小限に抑えることが可能となります.
このように,病-薬連携は医療現場全体の連携強化や,患者中心の医療提供に向けた重要な取り組みであるといえます.今後も情報技術の進化や医療制度の改革を踏まえながら,病-薬連携の推進により,より質の高い医療サービスを提供し,患者の健康増進に貢献していきたいと考えます.
本特集の企画では,診療報酬・調剤報酬改定で期待されている薬剤師の役割を今後さらに発展させるにはどうしたらよいかを考える契機として,また実践する指針として,がん薬物療法分野にてご活躍の先生方に,外来がん治療に介入するポイントや注意点,病院から提供される情報の活かし方,薬局から病院へ患者情報をフィードバックするコツなどを解説していただきました.
病-薬連携を推進するとともに連携の質向上を目指し,よりよい治療を患者に提供できるように取り組むための参考としてご活用いただけましたら幸いです.

がん研究会有明病院 院長補佐/薬剤部長
山口正和
2,200円
特集テーマ:腸内細菌となかよく -生きて腸までとどく薬学管理-

<特集の目次>
■特集にあたって(金  倫基)

■薬剤業務に生きてはたらく! 腸内細菌Q&A
・腸内細菌とヒトとのかかわり篇(野本 康二)
・プロバイオティクス・プレバイオティクスのしくみ篇(伊藤 雅洋 ほか)
・整腸薬の使いかた篇(児島 悠史)
・食品・食事のすすめ篇(井上  亮 ほか)

■腸内細菌の生態,人体とのかかわりを探る!
・腸内細菌の暮らしをひもとく(小田巻 俊孝)
・腸内細菌の代謝産物のはたらき(池田 貴子 ほか)
・腸内細菌の免疫系へのかかわり(杉原 康平 ほか)
・腸内細菌の影響を受けるくすり ─腸内細菌と「くすりのかたち」の関係─(浅井 考介 ほか)
・コラム 免疫チェックポイント阻害薬と腸内細菌(倉増 敦朗 ほか)
・皮膚常在細菌叢のはなし(松岡 悠美)
・口腔常在細菌叢のはなし(多田 浩之)

■腸内細菌叢のバランスが変化するとき,くすりと治療
・腸内細菌叢に最も影響を与えるのはくすりです,影響度の高いくすりとは?(永田 尚義)
・薬剤師のためのClostridioides difficile感染症(CDI)のはなし(森永 芳智)
・腸内細菌と経腸・静脈栄養 ─救急・集中治療領域における腸内細菌叢と腸管内治療─(清水 健太郎)

■腸内細菌の知識を活かして,患者の健康を支える!
・整腸薬・プロバイオティクス食品を活用する(藤戸 淳夫)
・腸内環境を整える食事のはなし(金  倫基)
・腸内細菌叢検査のこれから(黒川 李奈 ほか)

<シリーズ>
■ガチではじめる マジでわかる 経口抗がん薬
 ゼローダ(カペシタビン)のピリピリ感
 (郷 真貴子)

■えびさんぽ
 プロバイオティクスには,どのような効果が期待できますか?
 (青島 周一)

■医薬品適正使用・育薬フラッシュニュース
 ・緑茶でラロキシフェンの⾎中濃度が低下
 ・薬局での運動の声かけでフレイル予防の可能性
 (佐藤 宏樹 澤田 康文)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
 〈第17回〉オラペネム小児用細粒10%
 (小嶋  純 米子 真記)

■ぐっとよくなる! 漢方処方 快訣ビフォーアフター
 〈第5回〉めまい・冷えに対する処方の使い分け
 「実証」・「虚証」を生薬ベースで理解する
 (津田 篤太郎)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
〈第29回〉オンラインでの退院時共同指導
 (中嶋 亜紀)

■現場で働く薬剤師のための 臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第29回〉ベテラン薬剤師が研究を始めるためのオモテ・ウラ
 (大井 一弥)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈弐拾玖ノ型〉高齢化により増加するcommon disease 心房細動を管理できる薬剤師を目指せ!
 (相川 祐貴)

<巻頭言>
整腸薬やプロバイオティクス食品が広く普及し,腸内環境が健康の維持・増進に重要であるという考え方が一般的なものとなるにつれて,腸内細菌は一般の人々にとっても身近な存在となってきた.薬局やドラッグストアなどで,患者さんから腸内細菌やプロバイオティクスについて相談を受けたことのある薬剤師の方も多いのではないだろうか.抗菌薬をはじめとして,プロトンポンプ阻害薬(PPI)やメトホルミンなど,日常的に使用される薬剤のなかで,腸内細菌叢に影響を与えるものがある.また今後,腸内細菌についての研究が進展し,病院や薬局などにおける腸内細菌叢検査の普及なども期待されるなかで,薬剤師に腸内細菌の知識が求められる場面は増えていくと考えられる.
ヒトの腸内には数百種類,100兆個ほどの腸内細菌が生息している(腸内細菌叢).腸内細菌叢は,ヒトが摂取した食物の一部を栄養源にすることで,腸内での生存を果たすとともに,生存過程で産生される菌体成分や代謝物を介してヒトの免疫系・代謝系・神経系などに作用し,宿主生理機能の向上に寄与している.また,腸内細菌叢は,薬剤や食事療法の効果にも影響を与える可能性が示唆されている.各腸内細菌は異なる菌体成分・代謝能を有しているため,腸内細菌叢の構成変化は,腸内の菌体成分や代謝物の組成を変動させ,その結果,宿主生理機能にも影響を及ぼす.そのため,整腸薬やプロバイオティクスに関する知識に加え,腸内細菌の機能,腸内細菌叢に影響を与える因子についても,薬剤師としてしっかりと理解しておくことが重要である.
そこで本特集では,整腸薬の薬学的管理や食事指導,プロバイオティクス食品の適切な使用についての患者さんへのアドバイスなど,臨床ですぐに活かせる実践的な知識,そして今後薬剤師に必要とされるであろう,腸内細菌についての基礎知識から最新知見を両輪として企画した.薬剤業務に活かせる腸内細菌についてのQ&Aを冒頭に掲載し,各テーマについての詳細な内容を以降の各項目で解説いただく構成となっている.
本特集が薬剤師の方々にとって腸内細菌についてあらためて学ぶ機会となり,薬物療法だけでなく食事や生活習慣の改善などを通じて,患者さんの健康をサポートするきっかけとなれば幸いである.

北里大学薬学部 微生物学教室 教授
金  倫基
2,200円
特集テーマ:ストップ!CKD -「腎臓を守る」包括的な視点-

<特集の目次>
■特集にあたって(丸山 徹,渡邊 博志)

■腎不全から学び直す! CKD管理の基本
・腎機能がゼロになったらどうなる? どうする?(市川 一誠 ほか)
・腎機能を悪化させない管理とは?(北川 清樹)
・薬剤師が活用する! エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023(深水  圭)

■○○とCKDの深い関係 薬学管理が必要な理由
・高血圧(鈴木 大介)
・心不全(古久保 拓)
・糖尿病(等 浩太郎 ほか)
・電解質異常(林 八恵子)
・腎性貧血(岡田 直人)
・骨代謝異常(浦田 元樹)
・便秘症(平田 純生)

■1分で守る腎臓 CKDと栄養・生活習慣のはなし
・栄養管理をサポートする(森住  誠)
・生活習慣をサポートする(米良 真理)

■中等度・重度CKDでの処方のトリセツ
・腎排泄型薬剤の処方(磯野 哲一郎)
・AKIを引き起こす可能性のある薬剤の処方(西村 文宏)
・3剤以上の降圧薬の処方(町田 聖治)
・「ファンタスティック・フォー」の処方(櫻下 弘志)
・低血糖を引き起こす可能性がある処方(新井 さやか)
・事前にシックデイの説明が必要な処方(秋吉 明子)
・転倒リスクを増す処方(丸岡 弘治)
・PPIの長期処方(門村 将太)

シリーズ

■えびさんぽ
 薬物治療でCKDの進行は抑えられますか?
 (青島 周一)

■ガチではじめる マジでわかる 経口抗がん薬
 ・経口抗がん薬の主観的アドヒアランス評価
 (川上 和宜)
 ・患者と向き合う 始める続けるトリセツ
 (郷 真貴子)

■医薬品適正使用・育薬フラッシュニュース
 ・5α還元酵素阻害薬と前⽴腺がんとの関連はない
 ・抗精神病薬の抗コリン作⽤と認知機能低下との関連
 (佐藤 宏樹 澤田 康文)

■飲み合わせ研究所子どもの服薬Tips
 〈第16回〉ラミクタール錠小児用5mg
 (小嶋  純 米子 真記)

■ぐっとよくなる! 漢方処方快訣ビフォーアフター
 〈第4回〉「老い」による症状への漢方の使い分け
 地黄を含む漢方処方の活用法と注意点
 (津田 篤太郎)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第28回〉新たな診断基準? がん悪液質の早期発見に向けて
 (山田 友奈美)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈弐拾捌ノ型〉法的規制のある薬剤の取り扱いについて正しく情報提供せよ!
 (彦坂 麻美)

■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第28回〉時間管理のオモテ・ウラ
 (大井 一弥)

■レポート
 日本臨床腫瘍薬学会 海外研修派遣事業 ─概要と2024年度の募集─
 (太田 貴洋 出町  健)

<巻頭言>

慢性腎臓病(CKD)はわが国において成人の8人に1人が罹患しているとされ,身近な疾患の一つです.すでに低下した腎機能の回復は難しく,患者のQOLを保つためには,いかに腎機能を低下させずに,日常生活を送るかが鍵となります.腎臓は高血圧や心不全,糖尿病などのさまざまな疾患から影響を受けてその機能が低下します.一方,腎機能低下は他臓器にも影響を与えて,心血管疾患,骨・ミネラル代謝異常,腎性貧血,サルコペニアなどの合併症を発症します.したがって,腎機能低下を防ぐためには,その病態生理や合併症を理解し,包括的な視点からのサポートが欠かせません.
そこで今回は,第一線で活躍されている先生方に腎臓の役割・機能を理解したうえで行う薬学的介入について解説いただきました.「腎機能とは何?」「腎機能と疾患との関係は?」という病態の理解につながる基礎から,腎機能低下を防ぐための治療目標や,薬物治療が必要とされる患者の薬学管理上の注意点など,CKD患者をサポートするうえで必要不可欠なポイントを記しています.
本特集の構成としてはまず,『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023』について,薬物療法に関連するエビデンスの概要/CKD診療をサポートするために,薬剤師におさえてほしい・活用してほしいガイドラインの内容を解説いただきました.次に,薬剤師が服薬指導を行う際に,知っておくべき腎臓と他臓器の関係や栄養管理,生活習慣のサポートについて解説いただきました.最後に「中等度・重度CKDでの処方のトリセツ」として,腎排泄型薬剤の処方,急性腎障害を引き起こす可能性のある薬剤,転倒リスクのある処方などについて,疑義照会のポイントやポリファーマシー対策も含めて,薬学管理上の留意点を記載しています.
本特集が腎機能低下を防ぐための長期的な薬学的管理,その一歩を踏み出すための一助になれば幸いです.

熊本大学大学院生命科学研究部(薬学系)薬剤学分野 教授
丸山 徹
熊本大学大学院生命科学研究部(薬学系)医療情報薬学分野 教授
渡邊博志
3,300円
特集テーマ:みえる!わかる!精神科のくすり

<特集の目次>
第1章 精神科のくすり一覧
 抗精神病薬
 抗うつ薬
 気分安定薬
 精神刺激薬
 ADHD治療薬
 抗不安薬
 睡眠薬
 認知症治療薬
 中毒治療薬

第2章 精神疾患と薬物療法
 01抗精神病薬
 02抗うつ薬
 03気分安定薬
 04抗不安薬
 05睡眠薬
 06ADHD治療薬
 07依存症治療薬(アルコール,ニコチン)
 08認知症治療薬
 09精神科領域で使われる漢方薬

第3章 用語解説
 01中枢神経系の神経伝達物質
 02ドパミン
 03ドパミン受容体
 04ノルアドレナリン(アドレナリン)
 05アドレナリン受容体
 06セロトニン
 07アセチルコリン
 08アセチルコリン受容体
 09ヒスタミン
 10グルタミン酸
 11GABA
 12脳の解剖学
 13情動に関わる脳の領域
 14睡眠・覚醒に関わる脳の領域
 15血液脳関門の役割
 16運動調整に関する脳領域
 17脳や神経系に作用する物質
 18カフェイン
 19アルコール
 20ニコチン

薬剤索引

<序文>
 2025年をめどに地域包括ケアシステムの実現がすすむなかで,“精神障害にも対応した地域包括ケアシステム”,通称「にも包括」が並行して構築されます.また,精神科医療が進歩し,社会保障が整備されることによって,外来で治療を継続できる精神疾患患者は年々増えています.これに伴い,精神科の医療を取り巻く環境が大きく変わろうとしています.今後,地域において薬剤師が精神疾患患者と接する機会がより多くなり,また,関わり方はより深くなっていくことが予想されます.
 しかし,一般科の薬剤師からは,精神科の処方箋を受けることに対して苦手意識があるという声がたくさん聴こえてきます.苦手な理由として,精神科の処方箋は,①内容を確認しても疾患名・病態がはっきりわからない,②多剤大量処方,適応外使用,同効薬の併用などの煩雑な処方内容が多くて医師の処方意図がわかりにくい,などがあげられています.
 また,入院時の持参薬に精神科のくすりが含まれる場合,精神科がない病院では類似薬への切り替えや中止の判断が難しく,そもそもどうして服用しているのかを考えあぐねる,という声もたくさん聴きます.また患者とのコミュニケーションでも,①患者さんにどのように質問すればよいかわからない,②聞き取った情報をどう生かせばよいかわからないなど,対応に困ったり,悩んだりする方も多いようです.
 今回の増刊号では,臨床でよく見かける精神科の病気とくすりへの対応を,自信がない薬剤師の方々にもご理解いただけるように,精神科で活躍中の執筆者に“まるっ”とまとめていただきました.第Ⅰ部では,精神科のくすり一覧として,各薬剤のエッセンスを“ぎゅっと”詰め込みましたので,業務のなかで日常的に使用していただけると思います.第Ⅱ部では,精神疾患に用いられるくすりについて,改めて振り返るために整理・解説しました.第Ⅲ部では精神科に関わるキーワードについて初学者にも理解できるように解説しました.本書を通じて,精神科処方箋に苦手意識を持っている読者の皆さまが,精神疾患患者の薬物療法にも自信をもってサポートできるようになっていただければ幸いです.

2024年3月
編者を代表して
鈴鹿医療科学大学薬学部 教授
三輪高市
2,200円
特集テーマ:微量元素みいつけた -解剖生理・疾患・くすりと食品にクローズアップ!-

<特集の目次>
■特集にあたって(佐々木 雅也)

■ヒトのからだに微量元素が必要なワケ
・おさらい! 栄養素の消化・吸収と食物のゆくえ(馬場 重樹 ほか)
・微量元素の吸収から排泄までのうごき(大村 健二)
・微量元素の体内でのはたらき(柳澤 裕之)
・コラム:金属タンパク質と金属酵素(原  貴史 ほか)
・コラム:抗酸化作用と微量元素(児玉 浩子 ほか)
・微量元素の体内量を表す検査値(小山  洋)

■場面別! 知っておきたい欠乏症とその予防・治療の方法
・消化器疾患(吉留 佑太 ほか)
・肝疾患(華井 竜徳 ほか)
・腎疾患と透析患者(脇野  修 ほか)
・妊娠と授乳(望月 琴美 ほか)
・静脈栄養時(増本 幸二)
・経腸栄養時(湧上  聖)
・くすりによる欠乏(田中 裕也)

■ここにも,あそこにも! 医薬品・食品の中の微量元素
・経口鉄剤,比べてみました(横井 正之)
・微量元素をくすりとして用いる(神谷 貴樹)
・食事とミネラル(中村 丁次)
・経口的栄養補助(ONS)と微量元素(東 敬一朗)
・サプリメントと微量元素(児島 悠史)

<シリーズ>
■えびさんぽ
 微量元素は積極的に摂取した方がよいですか?
 (青島 周一)

■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第27回〉一人薬剤師が研究を立ち上げるためのオモテ・ウラ
 (大井 一弥)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
 〈第15回〉タリオン ®錠10mg
 (小嶋  純,米子 真記)

■ぐっとよくなる! 漢方処方快訣ビフォーアフター
 〈第3回〉抑肝散の子母同服 家族を治療する場合の注意点
 小児の薬用量 子どもが薬を飲んでくれないとき
 (津田 篤太郎)

■医薬品適正使用・育薬フラッシュニュース
 ・ST合剤併用でミコフェノール酸の血中濃度が低下
 ・コロナワクチンの副反応とノセボ効果
 (佐藤 宏樹,澤田 康文)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈弐拾漆ノ型〉配合変化だけではなく薬理作用やデバイスの特性も考慮せよ!
 (大西 敦子)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第27回〉異論・反論・オブジェクション!
 (大西 伸幸)
2,200円
特集テーマ:子どものためのステロイド外用剤のレシピ

<特集の目次>
■特集にあたって (大谷 道輝)

■巻頭カラー写真

■数字でみるステロイド外用剤─薬剤選択・情報提供の裏付けとなる薬学的データ
 ・吸入剤 (坂野 昌志)
 ・皮膚外用剤 ─適応と使い分け─ (玉城 善史郎)
 ・皮膚外用剤 ─適正使用と患者説明─ (大谷 道輝)

■ステロイド外用剤の子どもに対するネガティブ情報との付き合い方
 ・成長障害への不安のスキマを埋める (田中 諒 ほか)
 ・知らぬ間に進行する副作用の情報を共有する─骨粗鬆症・眼圧上昇を例に─ (栁原 茂人 ほか)
 ・局所副作用への不安によるノンアドヒアランスへの対処 (福家 辰樹)

■ポイント整理! 子どもの気管支喘息とステロイド吸入剤
 ・病態・臨床像の特徴・治療方針の成人との違いは? (原田 桂作 ほか)
 ・子どもに適応のあるステロイド吸入剤は? そのエビデンスは? (勝 弘毅)
 ・乳児・小児・成人期での長期管理薬の選び方・使い方の違いは? (増永 理紗 ほか)
 ・乳幼児・小児期の吸入機器・補助具の選び方は? (高安 芽衣子)
 ・吸入方法を再度指導するきっかけづくりは? 再指導のポイントは? (大久保 真理)

■ポイント整理! 子どものアトピー性皮膚炎とステロイド外用剤
 ・病態・臨床像の特徴・治療方針の成人との違いは? (工藤 恭子 ほか)
 ・子どもに適応のあるステロイド外用剤は? (大橋 知佳 ほか)
 ・ステロイド外用剤の用量・部位・強さの視点でみられる処方上の問題は? (安部 正敏)
 ・ステロイド外用剤の剤形と強さの関係は? (大谷 道輝)
 ・ステロイド外用剤の適切な継続期間の設定・判断は? やめ方は? (多田 弥生)
 ・ステロイド外用剤と保湿剤の混合 ─何のために混ぜていますか?─ (常深 祐一郎)

■ポイント整理! 子どものアレルギー性結膜炎とステロイド点眼剤
 ・病態・臨床像の特徴・治療方針の成人との違いは? (三村 達哉)
 ・ステロイド点眼剤の小児使用時の注意点は? (中田 雄一郎)

■ポイント整理! 子どもの耳鼻咽喉科疾患とステロイド点鼻剤
 ・慢性副鼻腔炎へのステロイド点鼻剤に期待される作用は? 有効性は? (佐野 元基)
 ・アレルギー性鼻炎へのステロイド点鼻剤処方のタイミングは? (佐野 元基)
 ・ステロイド点鼻剤はなぜ眼症状に効果があるの? 眼圧への影響は? (佐野 元基)

<シリーズ>
■えびさんぽ
 小児の喘息にステロイドは効果がありますか?
 (青島 周一)

■医薬品適正使用・育薬フラッシュニュース
 ・BZ薬は漸減しても離脱症候群を生じる
 ・睡眠薬の中⽌に対する医師と患者の認識のズレ
 (佐藤 宏樹,澤田 康文)

■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第26回〉研究資金のオモテ・ウラ
 (大井 一弥)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第26回〉誰のための抗菌薬適正使用?
 (篠田 康孝)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
 〈第14回〉タミフル ®ドライシロップ3%
 (小嶋 純,米子 真記)

■ぐっとよくなる! 漢方処方快訣ビフォーアフター
 〈第2回〉便秘に対する処方の使い分け
 大黄(大腸刺激性下剤)含有処方と非大黄処方の使い方
 (津田 篤太郎)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈弐拾陸ノ型〉薬剤の特性や併用薬を考慮し,簡易懸濁法の手順を判断せよ!
 (池内 晶哉)
2,200円
特集テーマ:基礎薬学とエビデンスから おくすり比べてみました

<特集の目次>
■特集にあたって(青島 周一)

・SGLT2阻害薬 ─糖尿病治療薬として(安島 秀友/青島 周一)
・尿酸降下薬(三星 知/青島 周一)
・直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)(門村 将太/青島 周一)
・アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)(小原 拓/青島 周一)
・HMG-CoA還元酵素阻害薬(大島 新司/青島 周一)
・第二世代抗ヒスタミン薬(武田 達明 ほか/青島 周一)
・長時間作用性抗コリン薬(LAMA)(宮崎 雅之/青島 周一)
・プロトンポンプ阻害薬(PPI)(村阪 敏規/青島 周一)
・下剤 ─ルビプロストン,エロビキシバット,リナクロチドを中心に(百 賢二 ほか/青島 周一)
・選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)(桑原 秀徳 ほか/青島 周一)
・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)(児島 悠史/青島 周一)
・JAK阻害薬 ─関節リウマチ治療薬として(小林 俊介 ほか/青島 周一)

<シリーズ>
■えびさんぽ
 基礎研究の結果と臨床研究の結果に違いはありますか?
 (青島 周一)

■ぐっとよくなる! 漢方処方快訣ビフォーアフター
 〈第1回〉かぜ症状に対する漢方の使い分け
 かぜには葛根湯,…のみにあらず
 (津田 篤太郎)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
 〈第13回〉アスベリン ®散10%
 (小嶋  純,米子 真記)

■医薬品適正使用・育薬フラッシュニュース
 ・OTCかぜ薬の長期服用による間質性肺疾患
 ・ループ利尿薬中止後のカリウム補給薬の漫然処方
 (佐藤 宏樹,澤田 康文)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ 108
 〈第25回〉伝える? 伝わる?
 〜薬剤師のたたかいかたとは?〜
 (大森 智史)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈弐拾伍ノ型〉薬物動態を活用せよ! 多剤併用化学療法による副作用の考え方
 (菅野 雄太)

■現場で働く薬剤師のための 臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第25回〉社会人大学院のオモテ・ウラ
 (大井 一弥)
特集テーマ:2023年なにあった? -今年注目の診療ガイドライン,新薬・新規効能・新剤形-

<特集の目次>
■1年を振りかえって(石井 伊都子,大井 一弥,室井 延之,山浦 克典)

■\薬剤師注目!/今年の診療ガイドライン・新薬&新規効能追加
・診療ガイドラインにおける推奨度とエビデンスレベル(青島 周一)
・今年の診療ガイドラインの公開・改訂動向と最新知見のハイライト(青島 周一)

■Pick Up! 診療ガイドライン
・肥満症診療の変化 ─『肥満症診療ガイドライン2022』を踏まえ─(小川  渉)
・『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023』で起こるCKD治療の変化(小杉 智規 ほか)
・皮下注が増えた! 関節リウマチにおけるMTX使用と診療の手引き(亀田 秀人)
・『がん免疫療法ガイドライン第3版』ではさらに充実した解説に!(二宮 貴一朗 ほか)
・治療薬剤を重点的に更新! 『グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症の管理と治療のガイドライン2023』(田中 良哉)

■Catch Up! 新薬・新規効能・新剤形
・新たな糖尿病治療薬,GIP/GLP-1受容体作動薬の使いどころは?(大西 由希子)
・潰瘍性大腸炎の新薬・効能追加が続々!(横山  薫)
・骨粗鬆症に新しいデバイスの新薬が登場!(竹内 靖博)
・円形脱毛症の治療に新たな選択肢!(今西 久幹 ほか)
・再発性の単純疱疹に対するPIT療法でアメナメビルが適応に!(渡辺 大輔)
・全身作用型のジクロフェナクに腰痛などの適応が追加!(川名 真理子)
・新薬・新剤形News 貼付剤のドネペジルが新たに登場(中村  祐)

■What’s Up 2023
・やはり進まなかったリフィル処方箋 ─発行率1%未満の現状に打開策は─(玉田 慎二)
・調剤業務の一部外部委託 ─「対人」強化の選択肢になり得るか─(青山 貴之)

<シリーズ>
■症状・体質からしっかり選べる!フローチャートでわかる 漢方薬虎の巻
 〈最終回〉月経痛・月経困難症
 (永田 郁夫)

■えびさんぽ
 ランドマークスタディで振り返る2023年
 (青島 周一)

■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
 ・シンバスタチン併⽤でダビガトランの⾎中濃度が上昇?
 ・DOACの過少量投与で出⾎リスクは変わらず,死亡リスクが上昇
 (佐藤 宏樹,澤田 康文)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第24回〉薬の味はどんな味?
 (髙島 英滋)

■くすりのかたち外伝 わかる! 使える!まいにち薬会話
 〈最終回〉「昔,勉強したのに…」
 (浅井 考介,柴田 奈央)

■現場で働く薬剤師のための 臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第24回〉研究と業務の両立のオモテ・ウラ
 (大井 一弥)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
 〈第12回〉トピナ ®細粒10%
 (小嶋  純,米子 真記)

■腫瘍薬学ハイライト
 〈最終回〉メトホルミンはがん予防・治療薬になりうるか
 (川西 正祐)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈弐拾肆ノ型〉ケア移行時はMedication reconciliationで評価せよ!
 (大川 恭昌)
特集テーマ:転ばぬ先の漢方薬 -脱・介護! フレイル・ロコモ・サルコペニア対策の新たな一手-

<特集の目次>
■特集にあたって(荒井 秀典)

■フレイル対策に漢方の目線をプラスする
・「フレイル」の3つの構成要素と「健康長寿」の3つの柱(小川 純人)
・「健康長寿」の3つの柱をデザインする漢方(森口 三咲 ほか)

■「高齢者の低栄養」予防・カイゼン編
・低栄養とは? そのリスクは? 原因は?(遠藤  啓 ほか)
・「たべる」を補完する漢方薬(水野 英彰 ほか)
・「だす(排泄)」を補完する漢方薬(眞部 紀明 ほか)
・「ねる」を補完する漢方薬(平田 和美)

■「高齢者のリハビリ」サポート編
・リハビリテーションとは? 目的は? 継続が必要なわけは?(佐浦 隆一)
・運動器リハ×漢方薬 ─フレイル・サルコペニア─(江頭 隆一郎 ほか)
・呼吸リハ×漢方薬 ─COPD─(濱田 泰伸)
・心大血管疾患リハ×漢方薬 ─急性・慢性心不全─(小笹 寧子 ほか)
・脳血管疾患リハ×漢方薬 ─パーキンソン病─(伊豆蔵 英明)
・認知症患者リハ×漢方薬 ─アパシー─(水上 勝義)
・廃用症候群リハ×漢方薬 ─外科手術後─(海道 利実)
・口腔機能リハ×漢方薬 ─口腔機能低下症─(米永 一理)
・コラム:嚥下障害時にエキス製剤を服用できる?(丹村 敏則)

■「多剤併用・長期服用」リスク対策編
・地黄含有製剤の処方マネジメント(野上 達也)
・甘草含有製剤の処方マネジメント(吉野 鉄大)
・山梔子含有製剤の処方マネジメント(清水 誠治)

<シリーズ>
■症状・体質からしっかり選べる!フローチャートでわかる 漢方薬虎の巻
 〈第7回〉便秘
 (永田 郁夫)

■えびさんぽ
 栄養状態の改善や運動をすることでフレイルは改善できますか?
 (青島 周一)

■腫瘍薬学ハイライト
 がんワクチンの開発の現状と展望
 (川西 正祐)

■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
 ・若年者ではBZ薬で薬物過剰摂取リスクが上昇
 ・下剤の常用により認知症リスク上昇の可能性
 (佐藤 宏樹,澤田 康文)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
 〈第11回〉ジスロマック(R)細粒小児用10%
 (小嶋  純,米子 真記)

■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第23回〉研究開始年齢のオモテ・ウラ
 (大井 一弥)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈弐拾参ノ型〉リストだけ見た安易な回答から脱却せよ!
 (栗原  梢)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第23回〉やっぱりリアルは楽しい
 (中嶋 亜紀)

■くすりのかたち外伝 わかる!使える!まいにち薬会話
 〈第23回〉「どのマスクがよいですか?」
 (浅井 考介,柴田 奈央)
特集テーマ:ひとりでできるもん 薬剤師のものさし -先輩が使ってる評価基準や情報源をまとめました-

<特集の目次>

■特集にあたって(大浦  誠)

■腎機能低下時の処方のものさし
・これだけは覚えておきたい腎機能の評価の基本(古久保 拓)
・腎機能低下時に要注意な薬,要注意な状況(古久保 拓)
■オピオイド鎮痛薬のものさし
・鎮痛薬の変更と換算表の扱い方(岡本 禎晃)
・投与経路の特徴・取り扱いのコツと使い分け(岡本 禎晃)
■精神科処方のものさし
・新規に開始される睡眠薬の使い分け(祖川 倫太郎)
・抗精神病薬が変更される際の注意点と評価法(中村 友喜)
■妊婦・授乳婦処方のものさし
・使えるくすり,使ってもよいくすりの判断基準(三浦 寄子 ほか)
■輸液のものさし
・夜間外来・一般救急でよく見る輸液,その使い分け(神谷 貴樹)
■小児科処方のものさし
・子どもの解熱薬を安心・適切に使ってもらう(冨家 俊弥)
■シックデイ対応のものさし
・糖尿病患者からの発熱,食欲不振,嘔吐・下痢時の問い合わせに対処する(秋吉 明子)
■受診勧奨のものさし
・長引く頭痛(伊藤 恭平)
・長引く咳,息苦しさ(大澤 真治)
・腹痛,排便の異常(山﨑 孝明)
・しびれ,ピリピリ感(佐藤  匠)
■マルチモビディティ(多疾患併存)介入へのものさし(大浦  誠)

<シリーズ>

■症状・体質からしっかり選べる!フローチャートでわかる漢方薬虎の巻 6
〈第6回〉下痢
 (永田 郁夫)

■えびさんぽ 8 / 112
 処方薬の適切性,どのようにして測りますか?
 (青島 周一)

■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
 ・QT延長のリスクとなりうるわが国の医薬品
 ・コレステロール低下作用のないサプリメント
 (佐藤 宏樹 澤田 康文)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
〈第10回〉
 ガバペン(R)シロップ 5%
 (小嶋  純 米子 真記)

■腫瘍薬学ハイライト
 スタチンはがん予防・治療薬になりうるか
 (川西 正祐)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第22回〉コールは突然に! 血管外漏出 ~あなたは対応できる?~
 (藤井 宏典)

■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第22回〉職場環境のオモテ・ウラ
 (大井 一弥)

■くすりのかたち外伝 わかる!使える!まいにち薬会話
〈第22回〉「1週間に1回の薬です」
 (浅井 考介 柴田 奈央)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
〈弐拾弐ノ型〉優等生ほど定期フォローを怠るな! 第一推奨の甘いワナ?
 (成田 綾香)

<巻頭言>

本企画は「ものさし」をテーマとした.薬剤師の皆さんはとにかく覚えることが多く,処方内容についてさまざまな想いを巡らせなければならないであろう.薬剤一つひとつの理解も重要であるが,患者のもつ疾患の知識も必要であり,特に薬剤に関連する疾患についてはさまざまな基準値や重症度を覚えておく必要があるだろう.この基準により,薬剤を減量・中止・変更した方がよいと考える根拠となるため,できる薬剤師は常に基準となりうる「ものさし」が頭の中に入っている.本企画は実際の臨床でよく遭遇する「ものさし」を網羅的に身に着けられるように各専門の薬剤師に執筆をお願いした.薬剤の調製を判断するために必要なものなので,まずは身に着けていただきたい.
また服薬指導だけでなく,頭痛,咳,腹痛,排便異常,しびれなどについて薬剤師は相談を受けることもあるだろう.ただちに病院受診を勧めればよいのか,対症的に様子をみればよいのか,どのような場合には受診した方がよいのか.時としてそれが致命傷となることもあるため,プロフェッショナルとして適切なアドバイスを心がけたい.どのような症状であれば受診したらよいのかという受診推奨の基準について,新進気鋭の若手病院総合診療医に執筆いただいた.服薬指導だけでなく,健康相談をよくされる薬剤師の皆様にはこの「ものさし」も重要なツールになるに違いない.
最後に,最近注目されているマルチモビディティ(多疾患併存)について,どのように服用薬のアドバイスをしたらよいのかをまとめた.たとえたくさんの「ものさし」を頭に入れてあったとしても,それが組み合わさるとそれが一筋縄でいかないことをよく経験するであろう.例えば複数の薬剤が処方されている場合,処方医はどのような意図で処方しているのかがわかりにくくなったり,患者の全身状態を推定することも難しくなったり,薬や病気のこと以外にも考えなければならないことが増えてくる.本特集で各論を一つひとつ積み重ねてから応用問題として読んでいただければ,きっと実際の服薬指導がレベルアップすること間違いなしである.
本特集の内容が実際の患者指導に活かされれば幸いである.

南砺市民病院 内科・総合診療科 副部長
大浦  誠
2,200円
特集テーマ:めまいを起こす薬・治す薬 -原因・症状のおさらい&薬剤性めまいを見逃さないー

<特集の目次>
■特集にあたって(武田 憲昭)

■見落とすまい! 薬剤性めまい ─めまいを起こす薬の薬学的フォロー
・治療中断・転倒事故を起こさない! 薬剤性めまいを見逃すな(肥塚 泉)
・糖尿病治療薬(桒原 宏貴)
・降圧薬(梶原 洋文)
・抗菌薬(山田 和範)
・睡眠薬・抗不安薬(村阪 敏規)
・抗うつ薬(別所 千枝)
・片頭痛治療薬 (ラスミジタン)(山室 蕗子 ほか)
・抗パーキンソン病薬(大村 友博 ほか)
・抗てんかん薬(山本 吉章)
・抗がん薬(川上 和宜)

■軽視しない! めまいの薬物治療 ─めまいを治す薬の薬学的フォロー
・知っておきたいめまいの知識(岩﨑 真一)
・めまい治療薬の特徴と使い分け(佐藤 豪)
・急に起きためまいの薬物治療(宇野 敦彦)
・長く続くめまいの薬物治療(堀井 新)
・継続治療を妨げる要因への薬学的介入(山田 和範)
・生活習慣を見直してめまいを改善しよう(北原 糺)
・コラム OTC医薬品の“乗り物酔い”の薬,どうやって使い分けたらよいですか?(児島 悠史)

<シリーズ>

■症状・体質からしっかり選べる!フローチャートでわかる 漢方薬虎の巻
 〈第5回〉腹痛•胃痛
 (永田 郁夫)

■えびさんぽ
 めまいの症状には,どんな治療が効果的ですか?
 (青島 周一)

■くすりのかたち外伝 わかる!使える!まいにち薬会話
 〈第21回〉「前回の薬よりも作用(副作用)が〇〇です」(後編)
 (浅井 考介 柴田 奈央)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
 〈第09回〉ペリアクチン®散1%
 (小嶋  純 米子 真記)

■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第21回〉上司の理解を得るためのオモテ・ウラ
 (大井 一弥)

■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
 ・服薬時の姿勢で錠剤の吸収速度が変わる?
 ・ポリファーマシーへの介⼊の影響
 (佐藤 宏樹 澤田 康文)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第21回〉ある4月の金曜日
 (大西 伸幸)

■腫瘍薬学ハイライト
 がんゲノム医療の発展に繋がる分子標的治療薬の開発
 (川西 正祐)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈弐拾壱ノ型〉現在の服用薬だけに囚われるな!
 (花田 聖典)

<巻頭言>

めまいは最も頻度の高い症状の一つである.めまいの原因の一つに薬剤があり,薬剤により引き起こされるめまいを薬剤性めまいとよぶ.めまいを引き起こす可能性のある薬剤は多岐にわたるが,抗不安薬,睡眠薬,抗うつ薬などの鎮静作用のある薬剤がめまいや転倒を引き起こすリスクが高く,処方頻度も高いと思われるので注意が必要である.市販のかぜ薬にも鎮静作用のある第一世代の抗ヒスタミン薬が含まれていることが多い.男性高齢者では,前立腺肥大症に対するα遮断薬による起立性低血圧もめまいや転倒を引き起こすことがある.また,降圧薬による低血圧や糖尿病治療薬による低血糖が招くめまいにも注意する必要がある.さらに,抗菌薬,不妊治療薬,片頭痛治療薬,パーキンソン病治療薬,抗てんかん薬,抗がん薬のなかにはめまいを引き起こす頻度の高い薬剤があるので注意する必要がある.
薬剤性めまいは高齢者に多く認められる.その原因の一つに高齢者の多剤服用(polypharmacy)がある.高齢者の多剤服用は,転倒のリスクを高める重要な要因である.めまいを訴える高齢の多剤服用患者に対しては,薬剤師が医師や看護師などの多職種間で連携をとり,めまいを引き起こす可能性のある薬剤の推定や服薬アドヒアランスの確認を行い,医師へフィードバックをしながら可能性のある薬剤の中止や変更,処方薬剤数を減らす提案をすることが,薬剤性めまいによる転倒事故を防ぐために重要である.
一方,薬剤師にはめまいを治療する薬剤に関する知識も必要である.めまいには回転性のめまい,動揺性(浮動性)のめまい,気が遠くなるようなめまいなどがあり,平衡覚を司る内耳の三半規管や小脳・脳幹の病変だけでなく,心血管病変などでも発症する.抗めまい薬としてよく用いられる薬剤に,ベタヒスチン,ジフェニドール,アデノシン三リン酸などがある.めまいに伴う悪心・嘔吐には,制吐薬であるメトクロプラミドやドンペリドンが用いられるが,第一世代の抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミンなど)も効果が高く,よく用いられる.メニエール病などには,その病態である内リンパ水腫を軽減する目的で利尿薬であるイソソルビドが用いられる.薬剤師として,めまい疾患やその発症機序,めまいの治療薬とその作用メカニズムを理解して,めまいで困っている患者の治療効果向上につながるサポートを行うことが重要である.
本特集では,めまいを起こす薬とめまいを治す薬について解説した.薬剤師として,薬剤性めまいを見逃さないと同時に,めまいの治療薬を理解してめまい治療をサポートしていただきたい.

徳島大学 名誉教授
武田憲昭
2,200円
特集テーマ:身につく!検査値のチカラ -薬学管理・服薬指導・記録にどう活かす?-

<特集の目次>

■特集にあたって(吉村 知哲)

■こんなに使える! 薬剤師による検査値活用術(宇佐美 英績)

■検査値,活かしてみました
・腎機能(田﨑 智也)
・肝機能(竹田 滋郁 ほか)
・カリウム(飯田 慎也 ほか)
・カルシウム(中野 貴文)
・ナトリウム(南島 拓矢)
・血算(安福 平)
・血糖(石橋 真実)

■検査値の見かた・使いかたエトセトラ
・薬の副作用を見つける(大森 智史)
・処方監査に活かす(山口 洪樹)
・類似した検査値を使い分ける(篠田 康孝)
・検査値を代替,補正する(岩切 智美 ほか)
・検査値には現れない異常に気づく(坂東 寛 ほか)
・自覚症状のない検査値異常を読みとく(西田 承平 ほか)
・患者に応じた目標値を推定する
 ─糖尿病に合併した脂質異常症における治療目標値およびそのエビデンス─(宮﨑 元康)
・腫瘍マーカーについて説明する(中島 寿久)
・検査値の記録を患者サポートにつなげる(大森 智史)

<シリーズ>

■症状・体質からしっかり選べる!フローチャートでわかる 漢方薬虎の巻
 〈第4回〉鼻炎・花粉症
 (永田 郁夫)

■えびさんぽ
 HbA1c値は厳格に管理すべきでしょうか?
 (青島 周一)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
 〈第08回〉ロペミン®小児用細粒0.05%
 (小嶋 純,米子 真記)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第20回〉荒れる!アレルギー歴!?
 (篠田 康孝)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈弐拾ノ型〉抗がん薬曝露対策,次の1手を考えよ!
 (前田 章光)

■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
 ・SSRIの消化器系副作用リスクの比較
 ・スタチンの筋症状リスクはそれほど高くない?
 (佐藤 宏樹,澤田 康文)

■くすりのかたち外伝 わかる!使える!まいにち薬会話
 〈第20回〉「前回の薬よりも作用(副作用)が〇〇です」(前編)
 (浅井 考介,柴田 奈央)

■腫瘍薬学ハイライト
 多発性骨髄腫の治療薬の進歩
 (川西 正祐)

■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第20回〉調剤業務を研究するオモテ・ウラ
 (大井 一弥)

<巻頭言>

薬物療法を支援するうえで,薬剤師は薬剤の治療効果や副作用を,薬学的観点のみならず臨床的な観点からも評価する必要がある.臨床的な観点として,患者の自覚症状を聞き取り評価することに加えて,客観的評価指標としての臨床検査値(検査値)は特に重要となる.院外処方箋に検査値が記載されるのは当たり前の時代になった.
では,臨床現場で,薬物療法の評価,副作用確認,処方監査,処方提案,服薬指導,薬歴記載などの薬剤業務に検査値をどう活かすことができるか? 腎機能や肝機能,白血球数やヘモグロビン値などの血液データなどに基づいた処方監査において,検査値を理解できていれば回避できるリスクもある.薬剤の治療効果や副作用の評価に必要な知識は広範にわたり,処方内容や患者とのコミュニケーションだけでは得られない,より豊富な情報が検査値から得られることもあるはずである.しかし,疾患や薬剤によって評価項目は異なり,患者に応じて検査の必要な項目や目標値が異なる場合もあるため,漏れのない的確な評価は容易ではない.臨床現場で対応ができるようになるには,一対一対応の知識ではなく,さまざまな検査値や具体的な症状の有無,個々の患者対応のなかで得られた情報を全体として捉えることが重要であり,これができて初めて「検査値が活用できる薬剤師」になるといえよう.
本特集では,薬剤に関連する検査値にスポットをあて,検査値活用の実践例として腎機能,肝機能,カリウム,カルシウム,ナトリウム,血液疾患,血糖について,さらに検査値の見かた・使いかたとして,副作用の発見,処方監査,検査値の使い分け,検査値異常の読み解き,患者に応じた目標値,腫瘍マーカー,患者サポートなどについてもわかりやすく執筆いただいた.本特集の活用によって,臨床での対応のポイントを理解でき,薬剤の適正使用や医療安全,患者の治療効果向上へとつながることを期待している.
本特集を,薬物療法に携わるみなさまの日常的な薬剤業務および患者サポートに役立てていただければ幸いである.

岐阜薬科大学 病院薬学研究室 教授
吉村知哲
2,200円
特集テーマ:循環(ながれ)を止めるな! 血液凝固とくすり

<特集の目次>

■特集にあたって(朝倉 英策)

■見て納得! 凝固・線溶系のあらすじ(監修:朝倉 英策)

■血液凝固反応・凝固系のキホン
・流れでおさらい!
 一次止血(横山 健次)
 二次止血(小川 孔幸)
 線維素溶解系(窓岩 清治)
・知っておきたい 止血系検査の意義と解釈(山本 晃士)

■抗血小板薬・抗凝固薬・血栓溶解薬の使いどころ
・脳梗塞の急性期治療(長尾 毅彦)
・脳梗塞の発症・再発抑制(矢坂 正弘 ほか)
・急性心筋梗塞(中川 智弘 ほか)
・虚血性心疾患の発症・再発抑制(後藤 信哉)
・肺血栓塞栓症(山田 典一)
・深部静脈血栓症(保田 知生)
・末梢動脈に生じる血栓・塞栓症(孟 真 ほか)
・体外循環使用時の血栓・塞栓(立枩 良崇 ほか)
・播種性血管内凝固(DIC)(山田 真也 ほか)
・COVID-19における凝固線溶異常(山田 真也 ほか)

■凝固系の副作用とくすり
・どうする? 薬物治療中に現れる
 出血傾向(西田 祥啓)
 血小板減少(高見 昭良)
 血栓症(森下 英理子)
 播種性血管内凝固(関 義信)
・血栓症を見逃さない!薬剤師のできること・患者さんへの伝え方(桂 英之)
・出血傾向を見逃さない!薬剤師のできること・患者さんへの伝え方(大葉 佑梨子 ほか)
・周術期に中止・継続の評価が必要なくすり(赤木 晋介 ほか)

<シリーズ>

■症状・体質からしっかり選べる!フローチャートでわかる 漢方薬虎の巻
 〈第3回〉感冒
 (永田 郁夫)

■えびさんぽ
 低用量アスピリンは動脈硬化性疾患の予防に効果的ですか?
 (青島 周一)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
 〈第07回〉アレロック ®顆粒0.5%
 (小嶋 純,米子 真記)

■腫瘍薬学ハイライト
 ヒ素化合物による抗がん薬
 (川西 正祐)

■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
 ・タキサン系抗がん薬による眼の有害事象
 ・降圧薬の服⽤は朝と夜のどちらがよいか?
 (佐藤 宏樹,澤田 康文)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第19回〉そこに「AI」はあるのかい?
 (大森 智史)

■くすりのかたち外伝 わかる! 使える! まいにち薬会話
 〈第19回〉「●●の場合は○○に服用してください」
 (浅井 考介,柴田 奈央)

■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第19回〉異分野協力研究のオモテ・ウラ
 (大井 一弥)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈拾玖ノ型〉処方歴や生活背景も考慮し,薬剤の中止の適否を判断せよ!
 (工藤 範子)

<巻頭言>
特集にあたって

血液は,生理的な状況下において「血管内」では凝固せずに循環し,「血管外」へ出ると凝固して止血する.この当然と思える生理が時に破綻することがある.つまり,血管内であるにもかかわらず凝固したり,血管外へ出ても凝固しない病態が知られている.前者が「血栓症」,後者が「異常出血」である.
異常出血は目立つ症状でもあるため,血栓止血学の歴史においてまず異常出血を来す疾患が臨床や研究の対象となった.具体的には,血友病やフォン・ヴィレブランド病などが相当する.今もこれらの疾患は血栓止血学の大きなテーマであり,近年は目を見張るような素晴らしい止血製剤が登場し,また,遺伝子治療(血友病など)の臨床応用までもう一歩のところまできている.
一方で,脳梗塞,心筋梗塞,静脈血栓塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群),末梢動脈血栓症などに代表される血栓症は発症頻度が極めて高く,現代に生きる人類にとって,がんとともに克服すべき重要な疾患である.血栓症には,①突然に発症する,②再発しやすい,③機能障害が残存しやすい,のような特徴があり,これらは血栓症が怖い理由にもなっている.
血栓症を発症したら救命のために懸命に加療が行われるが,それだけでなく血栓症を発症(再発)させない治療を行うことが理想的である.そのような治療を,抗血栓療法という.
〈抗血栓療法の種類〉
①抗血小板療法(アスピリンなど):血流の速い環境下(血小板が活性化しやすい状態)の血栓症である動脈血栓症(心筋梗塞,一部の脳梗塞など)に対して有効である.
②抗凝固療法(ワルファリンなど):血流の遅い環境下(凝固が活性化しやすい状態)の血栓症である静脈血栓症(深部静脈血栓症,肺血栓塞栓症,あわせて静脈血栓塞栓症など)に対して有効である.
③線溶療法(t-PAなど):血栓症を発症した後の治療であるが,抗血栓療法に含めることもある.
心房細動は,脳梗塞(脳塞栓症)の重要な危険因子である.心臓内に形成された血栓が脳動脈に飛来して血栓症を来す.血栓の閉塞部位は血流の速い脳動脈であるが,血栓が心臓内でできる理由は心房細動に伴う心内滞留である.そのため,血流の遅い環境下の血栓症と同じ考えで,抗凝固療法が有効となる.どの種類の抗血栓療法を行うかを考える場合に,いわば「血流の法則」は重要な考え方である.
現在,抗血栓療法には多くの薬剤が知られている.これらの薬剤に共通した副作用は,出血である.血栓の形成機序と,止血機序には共通した部分が多く,抗血栓療法によって潜在的に止血異常を来すことは熟知している必要がある.
今回の特集では,血栓止血学のエッセンスから始まり血栓症治療の最先端を知るとともに,適切な抗血栓療法の行い方,副作用を出現させない工夫など臨床の現場で役立つ情報が満載されている.執筆いただいた各方面のエキスパートの先生方にはこの場を借りて御礼申し上げる.
永久保存版とすべき貴重な一冊を発刊する機会をいただいたことに感謝したい.

金沢大学附属病院 血液内科
朝倉英策
2,200円
特集テーマ:みるみるわかる 眼とくすり -点眼剤から,眼科の副作用をまとめました-

<特集の目次>
■特集にあたって(溝上 志朗)

■巻頭カラー写真

■見てわかる眼のしくみ
・眼球とその周囲のつくりとはたらき(浪口 孝治)
・「見える」がわかる! ─近視,遠視,乱視のしくみも添えて─(永瀬 大輔)
・眼によい生活習慣・食習慣はありますか?(齋藤  瞳)
・眼の病気に早く気づくには?(生杉 謙吾)
・眼科に行くと何がわかる?(庄司 拓平)

■1滴に込められた点眼剤のワザとヒミツ
・点眼剤は,どう吸収される?(長井 紀章)
・点眼剤は,どこへ行く?(池田 博昭 ほか)
・点眼剤のさし心地・痛み(中田 雄一郎)
・界面活性剤のかたち─ベンザルコニウム塩化物を例に─(浅井 考介 ほか)
・点眼剤を角膜透過させるかたち(浅井 考介 ほか)
・点眼剤に添加されている防腐剤は少ない方がよい?(青島 周一)
・基剤の性質の違いで理解する! 点眼順序(柴谷 直樹)
・点眼剤の物性に応じた保管方法・取り扱い(中田 雄一郎)
・そのさし方,誰が教えた? 点眼指導のコツとピットフォール(池田 博昭)
・継続的に適切な点眼をサポートしよう! トレーシングレポートの活用と連携(内藤 知子)

■用語解説! 眼や視覚に現れるくすりの副作用
・流涙(三谷 亜里沙)
・眼の痛み,ごろつき(坂根 由梨)
・羞明(金森 章泰)
・霧視,変視症(東出 朋巳)
・飛蚊症,光視症(三浦 悠作)
・眼脂(丸山 勝彦)
・睫毛乱生,睫毛長生化(石川 慎一郎)

<シリーズ>
■症状・体質からしっかり選べる! フローチャートでわかる 漢方薬虎の巻 6
 〈第2回〉冷え症
 (永田 郁夫)

■えびさんぽ
 点眼剤はどれくらい効果がありますか?
 (青島 周一)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
 〈第06回〉ザイザル ®シロップ0.05%
 (小嶋 純,米子 真記)

■腫瘍薬学ハイライト
 エピジェネティクス関連酵素を標的とした抗がん薬の開発
 (川西 正祐)

■副作用でよくみるQT延長」を振り返る
 最終回 イオンバランスの乱れがQT延長を引き起こす
 (鷹野 誠)

■現場で働く薬剤師のための臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第18回〉他施設協働研究のオモテ・ウラ
 (大井 一弥)

■くすりのかたち外伝 わかる! 使える! まいにち薬会話
 〈第18回〉「コンタクトレンズの使用は○○」
 (浅井 考介 柴田 奈央

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第18回〉どうする? 賦形剤…
 (髙島 英滋)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈拾捌ノ型〉抗菌薬の組織移行性をよく確認せよ!
 (齊藤 佳奈,原 直己)

<巻頭言>
特集にあたって

 人間は知覚情報の約80%を視覚から得ており,この重要な視覚を担う感覚器が“眼”です.また昔から「目は口ほどに物を言う」や「目先が利く」,最近では「目ヂカラ」などと言い習わされていることからもわかるように,われわれにとって“眼”はとても身近な存在でもあります.
 ところが,この“眼”には健康を脅かすさまざまな疾患があります.そのなかには結膜炎やドライアイといった比較的よく耳にする病気もありますが,緑内障やぶどう膜炎,角膜潰瘍など,何となく耳にしたことはあるけれども詳しくは知らない,放置すると失明に至る怖い病気もあります.そしてこれらの眼疾患の治療の主役は点眼剤になります.さて,実はこの点眼剤,最新の科学技術の結晶であることをご存じだったでしょうか.
 今回の特集は,“眼とくすり”です.執筆はわが国を代表する点眼剤のエキスパートである薬剤師の先生方と,臨床経験豊富な第一線の眼科専門医の先生方に依頼しました.
 最初に「見てわかる眼のしくみ」として,眼球の構造とものを見るしくみ,患者さんからよく聞かれる眼によい食べ物や習慣,そして気になる眼の症状などを解説しています.
 次に「1滴に込められた点眼剤のワザとヒミツ」として,点眼剤はどのようにして効果を発揮するのか,なぜさし心地に違いが生じるのか,なぜ添加剤が必要なのかなどについて科学的側面から解説し,さらに重要な点眼指導について,知られざる患者さんの点眼操作の実態や点眼指導の実践について薬剤師と実地医家の立場から説明しています.
 最後に「用語解説! 眼や視覚に現れるくすりの副作用」として,薬剤師が知っておくべき経口剤や点眼剤の重要な副作用について詳しく解説しています.
 本特集を通読いただくと,“眼とくすり”に関する実践的な最新知識が得られ,明日からの業務や患者さんのケアに役立つこと請け合いです.
 まさに「目からウロコが落ちる」一冊です.

愛媛大学医学部 眼科学教室 准教授
溝上志朗
2,200円
特集テーマ:硬すぎず,ゆるすぎない やさしい便秘・下痢サポート術

<特集の目次>
■特集にあたって(三原 弘)

■便秘編
・便秘を知る 
 機序別・便秘の種類(津田 桃子)
 原因別・便秘の種類(富田 寿彦 ほか)
・これってただの便秘ですか? 〜受診勧奨する? しない?〜(笠原 悠佑 ほか)
・便秘薬の種類と特徴を学ぼう!(正岡 建洋)
・オピオイド誘発性便秘症の治療(梶浦 新也)
・場面別で学ぶ! 便秘薬の使い方・患者指導のポイント
 服用タイミングの自己調節が難しい(飯田 洋 ほか)
 妊婦の便秘(中山 毅 ほか)
 小児の便秘(冨本 和彦)
 病棟の便秘(佐藤 研)

■下痢編
・下痢を知る
 機序別・下痢の種類(真野 鋭志)
 原因別・下痢の種類(山脇 博士)
・これってただの下痢ですか? 〜受診勧奨する? しない?〜(小黒 邦彦)
・止痢薬の種類と特徴を学ぼう!(圓谷 俊貴 ほか)
・場面別で学ぶ! 止痢薬の使い方・患者指導のポイント
・薬剤性の下痢が疑われる場合の医師との連携(下平 陽介)
・抗がん薬治療中など,下痢の発生が予想される場合(石坂 栄規 ほか)
・実践! 薬剤師・医療スタッフができるサポート編
 おなかによい生活習慣とは? 患者さんにどう伝える?(片岡 愛 ほか)
 プロバイオティクスの効果と取り入れ方(竹田 努 ほか)
 周術期の下剤のトラブルに対処する(松末 亮)
 新型コロナウイルス感染患者の排便トラブルに対処する(水野 秀城 ほか)

■おさらい編
・いまさら聞けない?! 消化管のはたらきと糞便形成(北條 麻理子)
・いまさら聞けない?! 脳腸相関(仙石 錬平)
・いまさら聞けない?! どうして月経時に下痢をしやすい?(鮫島 梓)
・いまさら聞けない?! 坐剤・浣腸の正しい取り扱い(比嘉 哲史)

<シリーズ>

■症状・体質からしっかり選べる!フローチャートでわかる 漢方薬虎の巻
 〈第1回〉頭痛(永田 郁夫)

■えびさんぽ
 新しい慢性便秘の治療薬は効果がありますか?(青島 周一)

■飲み合わせ研究所 子どもの服薬Tips
 〈第05回〉フロモックス®小児用細粒100mg(小嶋 純 米子 真記)

■医薬品適正使用・育薬 フラッシュニュース
 ・経口避妊薬などの開始初期に脳卒中リスクが上昇
 ・PDE-5阻害薬による眼の有害事象のリスク(佐藤 宏樹 澤田 康文)

■腫瘍薬学ハイライト
 PARP阻害薬の抗がん薬としての適応拡大(川西 正祐)

■Gebaita?! 薬剤師の語ログ
 〈第17回〉薬剤師にもグリーフケアを(中嶋 亜紀)

■薬剤師力の型 新たな思考と行動プランを手に入れろ!
 〈拾漆ノ型〉TDMは数値だけでなく,患者を診よ!!(上田 真也)

■くすりのかたち外伝 わかる! 使える!まいにち薬会話
 〈第17回〉「飲み忘れたら○○に服用してください」(浅井 考介 柴田 奈央)

■副作用でよくみる「QT延長」を振り返る
 〈第二回目〉QT延長はプラトー相の乱れ(鷹野 誠)

■現場で働く薬剤師のための 臨床薬学研究のオモテ・ウラ
 〈第17回〉ウエット研究のオモテ・ウラ(大井 一弥)

□レポート
 頭痛診療におけるトレーシングレポートの有用性(木嶋 保)

<巻頭言>

特集にあたって

 病棟であろうと外来であろうと,便秘や下痢の症状を訴える患者さんは多く,また,医療機関を受診せず薬局で薬剤師に直接相談することの方がより多いかもしれません.
 便秘の場合,便秘の分類や旧来薬の使い分けに加えて,新薬の特徴を理解する必要性があります.さらに,病院薬剤師および保険薬局薬剤師の日常業務の基本をある程度マスターしてからは,医師や看護師らとのチームの一員として基礎・臨床医学(病態生理など)を理解したうえで,生活指導,新旧薬の使い分け支援が求められると思います.薬局ではむしろ薬剤師からの支援・指導が唯一になります.
 また,下痢の場合も,受診の目安がわからず漫然と整腸薬や下痢止めを服用し,下痢型過敏性腸症候群,クローン病,また化学療法に伴う下痢などの適切な診断・治療が遅れる患者さんもいます.下痢においても,薬剤師が“現場で使える”実践的な情報・経験知を医師,看護師らと共有し,医療チームの一員として薬物療法の支援が行えることが求められています.
 コロナ禍において感染者の消化器症状や自宅待機中の便秘など,最も適切な対応を誰も知らない状況が発生し,私は“現場で使える”実践的な情報にアンテナを張り,職種を問わず共有し日常業務に役立たせる必要性を実感しました.
 そこで今回の『薬局』の特集では,現場で指導者として,臨床医としてご活躍の先生方から便秘・下痢の起こる機序,薬剤の概要・使い分けをおさえたうえで,薬剤師が処方意図を医療チームで共有し,患者さんに対して適切な情報・療養サポートを提供する“現場で使える”実践的な情報・経験知をまるっと解説していただきます.
 患者さんへの薬物療法支援をもっとしたいという医療スタッフを応援します.

札幌医科大学医学部 総合診療医学講座 准教授
三原  弘
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薬局の内容

  • 出版社:南山堂
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月5日
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臨床現場で活躍する薬剤師の知識やスキルのおさらい&アップデートをサポート する雑誌です。日ごろ疑問に思っているけれど質問できないこと、業務の中で悩 んでいて解決策がみつからないことも、本誌の中にヒントがあるような構成を心 がけています。今の殻を破って飛びだしたい!薬局・病院から飛びだして地域で 連携したい!など、“飛びだしたい薬剤師”を全力で応援します!

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