目次
特集テーマ:薬剤師のためのいちばんやさしい輸液管理の本
<目次>
第1章 輸液管理に必要な基礎知識
1 輸液の成り立ち
2 生体内の水分分布
3 組織ごとの組成
4 生体内の主な電解質
5 1日に必要な水分量と摂取量
6 生体の浸透圧・張度
7 輸液管理に必要な単位の知識
8 輸液管理に必要なビタミン
9 輸液管理に必要なミネラル
10 輸液管理に必要な臨床検査
11 輸液管理に必要な酸塩基平衡
第2章 輸液の種類
1 輸液の種類
2 生理食塩液の生体内分布の考え方
3 ブドウ糖輸液の生体内分布の考え方
4 維持輸液の生体内分布の考え方
5 細胞外液補充輸液とその考え方
6 低張輸液の種類と考え方
7 高濃度糖加維持液の種類と考え方
8 末梢静脈栄養輸液の種類と考え方
9 アミノ酸輸液の種類と考え方
10 脂肪乳剤の考え方
第3章 輸液管理デバイス
1 輸液投与に必要な物品
2 注射針の種類
3 カテーテルの種類
4 長期留置用デバイス ヒックマンカテーテル,ブロビアックカテーテルなど
5 長期留置用デバイス ポート,ヒューバー針など
6 インラインフィルター・三方活栓
7 合併症の種類
8 カテーテル関連血流感染症(CRBSI)
9 静脈炎・血管外漏出
10 在宅輸液投与を行ううえで必要な物品
輸液調製操作
11 バリアプリコーション
12 手技のポイント
輸液管理の基本
13 温度管理
14 遮光管理
輸液管理の疑問
15 フラッシュ・ロック
16 投与中のモニタリング
第4章 処方鑑査と疑義照会
1 輸液処方の確認 幅広い視点で処方鑑査を行うために
2 輸液の投与速度 安全に投与するための速度と注意点
3 輸液の配合変化
4 輸液の安全管理 輸液投与に潜むリスクを正しく理解する
疑義照会
5 病棟薬剤業務中の疑義照会
6 注射剤調剤時の疑義照会
7 配合変化 pH変動による配合変化とその回避方法
8 輸液の選択 併用薬や病態の変化を考慮して輸液を使い分ける
投与管理の実際
9 術後輸液,ドレーンからの排液など
10 輸液投与時のピットフォール
第5章 病態別輸液管理
1 糖尿病急性期合併症(糖尿病ケトアシドーシス,高浸透圧高血糖症候群など)
2 救急(外傷性ショック,脱水症,アシドーシス・アルカローシスなど)
3 消化器疾患
4 腎疾患
5 循環器疾患(うっ血性心不全など)
6 脳血管疾患
7 妊婦・授乳婦,妊娠悪阻
8 感染症(尿路感染症,誤嚥性肺炎など)
9 リフィーディング症候群
10 周術期(術後輸液,ドレーンからの排液など)
11 終末期
12 小児の脱水時における輸液
13 ナトリウム代謝異常
14 カリウム代謝異常
15 マグネシウム代謝異常
16 カルシウム代謝異常
17 その他の電解質,微量元素欠乏(低リン血症・低セレン血症)
文 献
索 引
<発刊に寄せて>
まずは,「薬剤師のためのいちばんやさしい輸液管理の本」を手に取っていただきありがとうございます.病院薬剤師にとって,輸液を触ったことがない人はいないほど,慣れ親しんだ医薬品ですが,ほとんどの製剤が透明の液体で,外観も類似したものが多く,実はそれぞれの違いについて深く学ぶ機会は少ないのではないでしょうか.薬学教育の中でも,栄養療法と同じく基礎薬学分野や衛生薬学分野で基本的な理論を学ぶものの,実務実習で目にする輸液や輸液管理に戸惑ってしまう学生も多く,指導薬剤師も適切な指導方法に悩まれているのではないでしょうか.
臨床現場では,患者の体液を適切に管理する輸液療法の知識は欠かすことができないものです.輸液の目的は水・電解質の管理や薬剤投与ルートの確保,疾患治療と多岐にわたり,薬剤師としての確かな知識が求められます.
そこで,本書では,“やさしく学ぶ”と“現場目線”を合言葉に輸液の基礎から実践までを入門者に向けて解説します.前半では輸液療法を理解するための基本的な知識や輸液の種類について解説し,輸液管理を実践するためのデバイスや実際の管理方法についても紹介し,病棟や在宅の場面でどのように輸液投与が行われているかをイメージしながら知識を深めます.後半は,薬剤師として輸液処方をどのように考え,鑑査・疑義照会するかを解説し,病態の学習へ繋げます.輸液療法の位置づけや典型的な処方例,さらにはモニタリングのポイントまで掘り下げ,現場ですぐに活用・実践できる知識を提供します.
特筆したい本書の特徴として,第一に薬剤師だけでなく医師,看護師の先生方にも本書の執筆に携わっていただきました.多角的な視点からの解説によって,よりわかりやすく,より実践的な“生きた情報”が,読者の皆様の主体的な次の学習ステップにつながれば幸いです.そして,輸液管理を行ううえで必要な「処方を読み取り,疑義照会を行うプロセスとその知識」について,類をみないほど詳細に解説していただきました.
輸液管理は静脈栄養に代表されるように栄養とも繋がりが深く,随所に栄養療法の知識がちりばめられています.本書が読者の皆様の輸液に対する苦手意識をなくし,輸液管理や栄養療法の臨床業務や指導教材として生かされることを大いに願っています.
2025年9月
滋賀医科大学医学部附属病院薬剤部 副薬剤部長
神谷 貴樹
<目次>
第1章 輸液管理に必要な基礎知識
1 輸液の成り立ち
2 生体内の水分分布
3 組織ごとの組成
4 生体内の主な電解質
5 1日に必要な水分量と摂取量
6 生体の浸透圧・張度
7 輸液管理に必要な単位の知識
8 輸液管理に必要なビタミン
9 輸液管理に必要なミネラル
10 輸液管理に必要な臨床検査
11 輸液管理に必要な酸塩基平衡
第2章 輸液の種類
1 輸液の種類
2 生理食塩液の生体内分布の考え方
3 ブドウ糖輸液の生体内分布の考え方
4 維持輸液の生体内分布の考え方
5 細胞外液補充輸液とその考え方
6 低張輸液の種類と考え方
7 高濃度糖加維持液の種類と考え方
8 末梢静脈栄養輸液の種類と考え方
9 アミノ酸輸液の種類と考え方
10 脂肪乳剤の考え方
第3章 輸液管理デバイス
1 輸液投与に必要な物品
2 注射針の種類
3 カテーテルの種類
4 長期留置用デバイス ヒックマンカテーテル,ブロビアックカテーテルなど
5 長期留置用デバイス ポート,ヒューバー針など
6 インラインフィルター・三方活栓
7 合併症の種類
8 カテーテル関連血流感染症(CRBSI)
9 静脈炎・血管外漏出
10 在宅輸液投与を行ううえで必要な物品
輸液調製操作
11 バリアプリコーション
12 手技のポイント
輸液管理の基本
13 温度管理
14 遮光管理
輸液管理の疑問
15 フラッシュ・ロック
16 投与中のモニタリング
第4章 処方鑑査と疑義照会
1 輸液処方の確認 幅広い視点で処方鑑査を行うために
2 輸液の投与速度 安全に投与するための速度と注意点
3 輸液の配合変化
4 輸液の安全管理 輸液投与に潜むリスクを正しく理解する
疑義照会
5 病棟薬剤業務中の疑義照会
6 注射剤調剤時の疑義照会
7 配合変化 pH変動による配合変化とその回避方法
8 輸液の選択 併用薬や病態の変化を考慮して輸液を使い分ける
投与管理の実際
9 術後輸液,ドレーンからの排液など
10 輸液投与時のピットフォール
第5章 病態別輸液管理
1 糖尿病急性期合併症(糖尿病ケトアシドーシス,高浸透圧高血糖症候群など)
2 救急(外傷性ショック,脱水症,アシドーシス・アルカローシスなど)
3 消化器疾患
4 腎疾患
5 循環器疾患(うっ血性心不全など)
6 脳血管疾患
7 妊婦・授乳婦,妊娠悪阻
8 感染症(尿路感染症,誤嚥性肺炎など)
9 リフィーディング症候群
10 周術期(術後輸液,ドレーンからの排液など)
11 終末期
12 小児の脱水時における輸液
13 ナトリウム代謝異常
14 カリウム代謝異常
15 マグネシウム代謝異常
16 カルシウム代謝異常
17 その他の電解質,微量元素欠乏(低リン血症・低セレン血症)
文 献
索 引
<発刊に寄せて>
まずは,「薬剤師のためのいちばんやさしい輸液管理の本」を手に取っていただきありがとうございます.病院薬剤師にとって,輸液を触ったことがない人はいないほど,慣れ親しんだ医薬品ですが,ほとんどの製剤が透明の液体で,外観も類似したものが多く,実はそれぞれの違いについて深く学ぶ機会は少ないのではないでしょうか.薬学教育の中でも,栄養療法と同じく基礎薬学分野や衛生薬学分野で基本的な理論を学ぶものの,実務実習で目にする輸液や輸液管理に戸惑ってしまう学生も多く,指導薬剤師も適切な指導方法に悩まれているのではないでしょうか.
臨床現場では,患者の体液を適切に管理する輸液療法の知識は欠かすことができないものです.輸液の目的は水・電解質の管理や薬剤投与ルートの確保,疾患治療と多岐にわたり,薬剤師としての確かな知識が求められます.
そこで,本書では,“やさしく学ぶ”と“現場目線”を合言葉に輸液の基礎から実践までを入門者に向けて解説します.前半では輸液療法を理解するための基本的な知識や輸液の種類について解説し,輸液管理を実践するためのデバイスや実際の管理方法についても紹介し,病棟や在宅の場面でどのように輸液投与が行われているかをイメージしながら知識を深めます.後半は,薬剤師として輸液処方をどのように考え,鑑査・疑義照会するかを解説し,病態の学習へ繋げます.輸液療法の位置づけや典型的な処方例,さらにはモニタリングのポイントまで掘り下げ,現場ですぐに活用・実践できる知識を提供します.
特筆したい本書の特徴として,第一に薬剤師だけでなく医師,看護師の先生方にも本書の執筆に携わっていただきました.多角的な視点からの解説によって,よりわかりやすく,より実践的な“生きた情報”が,読者の皆様の主体的な次の学習ステップにつながれば幸いです.そして,輸液管理を行ううえで必要な「処方を読み取り,疑義照会を行うプロセスとその知識」について,類をみないほど詳細に解説していただきました.
輸液管理は静脈栄養に代表されるように栄養とも繋がりが深く,随所に栄養療法の知識がちりばめられています.本書が読者の皆様の輸液に対する苦手意識をなくし,輸液管理や栄養療法の臨床業務や指導教材として生かされることを大いに願っています.
2025年9月
滋賀医科大学医学部附属病院薬剤部 副薬剤部長
神谷 貴樹
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