目次
企画編集/弘世貴久
〈特集にあたって〉
2型糖尿病の薬物療法はインクレチン薬,とくにDPP-4阻害薬が席巻しているといってよい.専門医,内科医はもちろんのこと,今まで糖尿病薬を処方しなかった医師も気軽に処方しているのが現状だ.これは糖尿病の治療の裾野が広がったという意味では吉報かもしれないが,同じ調子でSGLT2阻害薬を使用したことにより,この薬剤による「事故的な」副作用報告がより多くなったものと筆者は憶測している.糖尿病薬はその作用と副作用を理解して使用するという当たり前の原点に立ち返らなければならないであろう.
そんななか,問題児扱いされてしまったSGLT2阻害薬の新しいエビデンスが発表された.EMPA-REGアウトカムである.これは心不全の薬かもしれないと循環器内科の先生方はおっしゃる.それだけインパクトの高い発表である.しかし,SGLT2阻害薬のデータに驚いてばかりはいられない.内服薬も注射療法も現在,新しい製剤の開発,発売予定が目白押しである.そう,進化している.本特集では話題性の高い新薬や開発薬の話題を紹介する.さらになにが本当に正しいのか,混沌としている食事療法について山田 悟 先生にわかりやすくまとめていただいた.さらに迫りくる日本の高齢化社会における新薬を含む薬物療法の使用法についても,新しい考え方を老年医学の第一人者である秋下雅弘 先生を含む2人のスペシャリストの先生に執筆いただいた.少し欲張りな企画となったが,いずれもこれからの糖尿病治療に携わるすべての医師,医療従事者に欠くことのできない内容の特集になったものと自負している.ぜひ,ご一読いただきたい.
弘世貴久
(東邦大学 医学部 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌学分野 教授)
〈目次〉
Ⅰ. 内服薬
1.週1回内服DPP-4阻害薬や糖尿病配合薬,どんな場面で有効か?
2.SGLT2阻害薬の多臓器保護効果など最新の話題
3.循環器内科から見たSGLT2阻害薬(EMPA-REGアウトカム試験を受けての期待)
4.新しい標的,グルカゴン受容体とその拮抗薬の開発
Ⅱ. 注射製剤
1.新しいアナログインスリンへの期待
2.週1回GLP-1受容体作動薬を活かす(注射)
3.インスリンとGLP-1受容体作動薬の併用,配合注IDeg-Liraへの期待
4.貼付型,吸入,経口インスリン,GLP-1アナログ製剤の現状
5.SAP療法の登場は血糖コントロール改善に寄与したか?
Ⅲ. 高齢者
1.高齢者糖尿病内服薬のベストチョイス
2.高齢者糖尿病とフレイル
Ⅳ. その他
1.肥満手術(胃・小腸バイパス手術)
2.食事療法はこれからどこへ向かうのか?
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商品情報・内容
- 出版社:医学出版
- 発行間隔:隔月刊
- 発売日:毎偶月20日
- サイズ:A4変型判
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