［巻頭言］
治療抵抗性うつ病の評価には症例の定式化が必要 中川敦夫

［特集］
医療領域でのソーシャルワークの多職種協働実践
特集にあたって――医療領域でのソーシャルワークの多職種協働実践 福山和女

【総論】
医療ソーシャルワークとソーシャルワーカー――協働実践でのソーシャルワークの明確化 福山和女
【社会学者から“こころの支援”への注文，苦言，オブジェクション】
「ジェンダーの病」の脱病理化に向けて――精神療法よりソーシャルワークを 上野千鶴子
【医療ソーシャルワークの実践と協働】
入退院支援における多職種協働 田中千枝子
就労支援における多職種連携――エコシステム視点に基づくがん患者支援 久村和穂
意思決定支援と多職種協働 佐藤繭美
救急医療における多職種協働 南本宜子
【医療ソーシャルワーカーのジレンマ】
入退院支援における業務体制の形成プロセス上の課題 野口百香
依存症支援におけるパターナリズムと権利擁護（アドボカシー）の狭間に着目して 稗田里香
プロフェッショナリズムが揺らぐ時 小原眞知子
【医療ソーシャルワークと精神療法】
ソーシャルワークと家族療法を結びなおす 安達映子
ソーシャルワークと森田療法との協働――クリニックの現場から 樋之口潤一郎・渡辺ひさみ
ソーシャルワークとマインドフルネス 井上祥明・井上紘治・玉野緋呂子・小野上智也・石井由起子・荒金智子・小城智美
トラウマ臨床におけるソーシャルワークの協働（トラウマとソーシャルワーク） 大岡由佳

［エッセイ］
ソーシャルワークと多職種協働アプローチについて考える 松本俊彦
スーパービジョンでのソーシャルワークと臨床心理学の協働 加藤　純
ソーシャルワークにおける力動的コンサルテーション 平島奈津子
一般医療とボランティア活動における精神科医の重要性 内藤雅子
ソーシャルワークとがん専門相談 品田雄市

［投稿論文］
［論説］
認知再構成法――認知行動療法の技法をアップデートする 毛利伊吹

［連載］
動機づけ面接を始める・続ける・広げる　第16回　鼎談　精神療法の普及について――「動機づけ面接」はどうなるのか？（前編） 原井宏明・齋藤　環・奥田健次
発達障害のいまとその先に向きあう――二次障害への心理的支援　第10回 不登校状態に対する支援 井上雅彦
古典症例に学ぶ　第9回　ライナー症例 杉林　稔
精神科診療の見立てと精神療法を，改めて考えてみよう　第3回　シャルコーとその時代 ②――シャルコーの臨床研究（下） 原田誠一・神田橋條治・中尾智博・高木俊介・岸本寛史・滝上紘之・八木剛平

［書評］
古茶大樹，糸川昌成，村井俊哉編『統合失調症という問い―脳と心と文化』 林　直樹
中村美奈子著『復職のためのセルフ・トレーニング・ワークブック―メンタル不調に陥ったときの処方箋』 三川俊樹
勝又栄政著，東畑開人，清水晶子鼎談，佐々木掌子解説『親子は生きづらい―“トランスジェンダー”をめぐる家族の物語』 葛西真記子
トム・アンデルセン著，矢原隆行著・訳『トム・アンデルセン 会話哲学の軌跡―リフレクティング・チームからリフレクティング・プロセスへ』 市橋香代
横谷謙次著『図解 ケースで学ぶ家族療法―システムとナラティヴの見立てと介入』 坂本真佐哉
永田雅子編著『親と子のはじまりを支える―妊娠期からの切れ目のない支援とこころのケア』 竹内里和
大宮司信著『祈祷性精神病―憑依研究の成立と展開』 田所重紀
西園昌久著，SST普及協会監修，丹羽真一，安西信雄編，安西信雄，浅見隆康，天笠　崇，河岸光子，溝渕博美編集『SSTと精神療法―コミュニケーションの意味とスキル』 池淵恵美
上田勝久著『個人心理療法再考』 成田善弘
〈映画評〉イニシェリン島の精霊 山中康裕

［患者から学ぶ］
心を撫でる 野間俊一

［Review of Books Abroad］
Diana Diamond, Frank E. Yeomans, Barry L. Stern, Otto F. Kernberg：Treating Pathological Narcissism with Transference-Focused Psychotherapy 鳥越淳一

［海外文献抄録］
高堰仁美，他

［学会の印象］
第2回日本公認心理師学会学術集会　山口大会 桝本俊哉

［てらぺいあ］
歴史の旅，こころの旅 豊田園子

［かたるしす］