特集
第39回食品産業技術功労賞
食品産業新聞社
米穀関連で輝く
のむら産業「玄米工房」
サンブラン「玄米ごはんの素」
食品産業新聞社は11月21日、東京・上野の精養軒で、第39回「食品産業技術功労賞」の表彰式を行った。同賞は、当社設立20周年を記念して1971年、我が国の食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人・団体を顕彰するものとして制定。商品、技術・アイディア、資材・機器・システム、マーケティング、国際の5部門で毎年1回表彰している。審査委員は、食品産業センター理事長、農研機構・食品総合研究所所長、国立健康・栄養研究所理事長、酒類総合研究所理事長、日本チェーンストア協会常務、日本貿易振興機構農林水産部長、食品産業新聞社代表で構成。
今回は5部門33社を表彰しており、米穀関連では、のむら産業㈱「玄米工房」(マーケティング部門)と、サンブラン㈱「玄米ごはんの素」(技術・アイディア部門)が輝いている。2社の業績を紹介する。
・マーケティング部門
米・穀物の消費拡大に新たな切り口「玄米工房」
のむら産業
玄米などの穀物を投入してスイッチを入れるだけで、その原料穀物を熱で膨張させて、ペレット状の菓子を製造できる。原料穀物の風味を損なうことなく、手軽にスナック菓子を作ることができる機械。ポン菓子ほどの高圧をかけず、加水もいらない。必要なのは電力だけ。したがって設置面積も狭くて済み、価格も安い。
韓国から輸入、ライセンス独占販売している。自社の精米袋、パッカーなどの販売ルートをフル活用するなどの結果、販売が拡大、他業界からも声がかかるようになった。最大の特徴は、例えば玄米の場合だとギャバなど重要栄養素を破壊しない点。つまり健康志向に訴えた側面がある。現に当初は、祭り屋台用などを想定していたが、米穀専門小売店、雑穀専門店、県庁の物産館などが好んで購入していく傾向からも明らか。
真正面から「米を食え」ではなく、米・穀物を楽しみながら食べることのできる機械を普及させることにより、新たな、異なった切り口から消費拡大に一役買っていると言える。
・技術・アイデア部門受賞
サンブラン㈱
「玄米ごはんの素」
「玄米の胚芽と外皮をマイクロパウダー化した製品」。というとわかりづらいかもしれないが、玄米(米糠)の栄養がぎっしり詰まった粉末のことで、白米に混ぜて一緒に炊飯器で炊いてもよいし、そのまま野菜などに振りかけてもよい。業務用としては、栄養価の高い加工食品の新食材としても注目されている。日本人が古来から食してきた玄米の栄養成分は、幾多の専門家が高く評価している通り。むしろ、「今、日本人に必要な食事」として、玄米食が推奨されている。
ただ、玄米は「炊くのが面倒な上、よく噛まなければ消化不良で下痢をすることもあり、家族全員で食べるには不向き」とされ、敬遠されがちだった。
「玄米ごはんの素」は独自の製法によりこれらの欠点を解消。パウダー状とし食べやすさをカバー、栄養素をほぼそのまま抽出できる低温圧搾物理精製法は現在、特許申請中だ。食物繊維も豊富で、亜鉛などのミネラル分も気軽にとることができる。大人から子供まで現代に欠かせない健康食品として注目を集める。
福岡精米機器・クルソン
「エアーZ」導入企業に訊く
福岡県・金山
最終製品前の無洗米ラインに導入「糠切れよく米がきれい」
福岡精米機器(白水浩代表)、クルソン(磯部松二郎代表)の白米に特化したエア吸引搬送装置「エアーZ」の導入企業を紹介する。すでに本紙では何度も取り上げているが、「エアーZ」は「虫の発生等に効果、品質向上、清掃時間の短縮」など業界の評価も高く、本州での引き合いも多い。地元九州では「ファン」も多いが、今回紹介するのは、クルソン製の無洗米製造機を早くから導入し、高品質にこだわる品揃えで精米工場と同じ敷地に小売店「金山米穀」も経営する福岡市城南区の金山(藤本捷大代表)。藤本社長は「良いものとは知っていた。先々入れたいと思っていた」「糠切れがよくなる、余分な糠を集塵してくれるので、米がきれい」と早くも効果を実感している。
・金山の!
こだわり米穀店
「金山米穀」福岡市城南区
無洗米に特化
山間地にこだわった仕入れで信頼構築
前項で紹介した金山(藤本捷大代表)は、精米工場と同じ敷地内で米穀小売店「金山米穀」を運営している。今回、精米工場の無洗米ラインに福岡精米機器(白水浩代表)、クルソン(磯部松二郎代表)のエア吸引搬送装置「エアーZ」を導入し、高品質にさらに磨きをかける形となった。
主産地の21年産米動向
・全農岩手県本部
「いわて純情米産地説明会」
21年産主食うるち米15万t計画
いわてっこ、どんぴしゃり等B銘柄充実へ
・全農山形県本部
「山形県産米販売拡大推進大会」
新品種「つや姫」21年産300t集荷
21年産主食うるち米の固定需要15.6万t、22年産18万tへ
のむら産業
「新型サッカー」発表
確実な折り込み封袋を実現した新機能搭載
外装せず精米袋で出荷も可能なバイパス機能も
のむら産業(渡邊政廣社長)はこのほど、新開発の折り込み封袋装置を搭載した新型サッカー「フレキシブルオートサッカー(全自働小袋集積包装機)」FAS-2010BPを発表した。10月23日まで東京ビッグサイトで開催した「JAPAN PACK 2009」で同機の実演、展示を行い、来場者から多くの注目を集めた。
topics
・サタケ
中国地方発明表彰で「光学選別機」発明の社員が特別賞
・山本製作所
低温貯蔵庫のデザイン一新、新機能搭載で低価格を実現
・むらせ
ネット販売に参入、楽天市場にショップ開設
・静岡製機
米粉など穀物専用の「粒径測定器」、製粉機と併用で
・ケット科学研究所
米粉の水分計を発売、精米の測定も可
・全農宮城県本部
東京・新宿で環境保全米をアピール
・「株式会社 東京穀物商品取引所」発足
「新たな歴史作る」と渡辺「社長」
・中島美雄商店が新規事業展開
温暖化対応で台湾産マンゴー独占栽培販売へ
・09秋の褒章
黄綬に北嶋一郎・伊丹産業㈱社長ら輝く
・上野松坂屋らで五ツ星マイスタープロデュースのお米フェア
・業界に激震
全農「執行猶予中に」JAS違反
連載シリーズ
「斜めからもの申す」好調の辛口論評
懺悔と反省の日々
「ライスネットの相場展望」裾そ物を中心に相場を占う
年末年始、大きく動かぬ20年産
21年産の「敵」は米じゃなく麦
「西やんの“21世紀、何を食べる”」
新シリーズがスタート!
西やんの「食生活のチェンジ」
第1回
~今日の食事が世界を変える!~
「観測気球」
生産調整に参加した販売農家に対して所得補償
形成してきた産地ブランドの継続性が保持できるか
「元気な米屋」
・千葉県船橋市の「藤井商店」
・大阪市浪速区の「あかい米穀店」
「米売れ筋POSランキング・2009年9月」
「資料」
・平成21年9月の家計調査
・20年産の卸・小売価格(09年9月分)
・平成21年産水稲の作柄(10月15日現在、農水省)
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