目次
新春インタビュー
㈱神明 藤尾益雄 社長
輸出は担い手育成にも必要
もっと米を「作らせる」政策を
真のリーディングカンパニーへ
主食用のシェア15%めざす
――昨年を振り返って業績は。
藤尾益雄社長 2011年3月期第3四半期、昨年11月までで、売上高およそ940億円です。金額としては前年同期並みですが、取扱数量は前年同期を8%ほど上回っています。つまり単価が予想を上回る勢いで下落したわけです。
例えば昨年11月は単月で取扱数量を15%増やしていますが、売上高としては前年同期並みです。ということは単純に考えて15%も単価が下落したことになります。普通、お米の値段というものは、10月、11月の出来秋をピークに徐々に下がっていくものですが、22年産では出来秋が「底」という異常事態でした。
利益面では、営業利益段階で前年同期を25%上回っていますが、これは前年が厳しかった反動もあります。今期、通期では神明単体で売上高1440億円、営業利益18億円を見込んでいますが、現在の進捗では何とか達成できそうです。
木徳神糧㈱ 平山惇 社長
機能性米の販売に注力
夢物語でない対中100万t輸出
日本の農業は
「負けるわけがない」
――昨年の業績は、感触としていかがでしたか。
平山 100点満点でいくと80点くらいかな。まぁまぁといったところ。当社では9月末までに21年産の在庫調整が順調に進みました。出来秋の段階で22年産の安いものが出てきても、21年産が残っているお腹いっぱいの状態では、安くても食べられませんので、昨年の春先から「9月末までに売り切れ」と繰り返し言っていました。それが実現できた点は評価していいでしょう。
ただ米穀業界はもともと、利益率の低い業界です。1%の経常利益を残すのが、並大抵のことではない。それでも当社は、4年ほど前までの「冬の時代」に比べれば、良くなってきました。新入社員を採らない時期も7年ほどありました。これは新陳代謝できないという意味で、企業として良いことではありません。4~5年ほど前から、ようやく新入社員を採用できるようになってきました。これが様々な意味で会社という組織の体質改善につながっていることを実感しています。
いろいろ言いましたが、総体として当社の米事業は、まずまずの状態で着地できそうですね。
㈱ミツハシ 三橋美幸社長
米卸・生産等との連携も
「再投資可能な事業」考える
悲観せず、豊かな暮らしを
楽しむマーケット作りへ
――昨年の業績から伺います。
三橋 ここ数年、様々な意味での「整理整頓」を行い、企業としての足腰を鍛えることに主な力を注いできたつもりです。第44期(2010年9月期)は、その最後の年にしたいという思いで取り組んできました。
米の場合、確かに単価の下落ということはありましたが、数量的にもトータルの売上高は減少傾向です。ただ徹底的なコストダウンの甲斐あって、収益面では前年より改善し、2年連続の黒字を計上することができました。
前期は、特に前半、一昨年の年内(2009年10~12月)が特に芳しくなく、我々の努力不足もありますが、落ち込みはありました。それでも、ある程度の整頓が果たせたところですので、ここから右肩上がりに戻していきたいと考えています。
ただ、ここまで当社が常に標榜してきた安全・安心関連だけは、譲れない思いです。過去その投資負担が大きかった時期もありましたが、「整理整頓」の結果、ようやく〝形〟が見えてきたところです。もっとも安全・安心の取組みには〝終わり〟がありません。常に高度化を繰り返していくことになります。
㈱ヤマタネ 山﨑元裕 常務
消費者の選択眼が向上
問われる「米屋」のノウハウ・信用
低価格路線にどう対応
うまい米、おいしいご飯を選ぶ
消費者の「目」がレベルアップ
――昨年のご商売を振り返られて、いかがでしょうか。
山﨑 昨年というか平成22RY(米穀年度=2009年11月~2010年10月)でみると、古米の扱いがカギになったとの感を強くしたところです。22RYでは20年産を持っていた(在庫していた)か否か、23RYに入ってからは古米化していく21年産をどう持っていたか、それによってお客さんへのアプローチも自らの動き方も変わってきました。変化した、という意味ではなく、持っていればAで持っていなければBといったように、異なった動き方になっただろうということです。
いや、数年前から同じ傾向ではあるのですが、21RYで感じたことを、22RYでより強く感じました。
のむら産業㈱「印字チェッカー」
導入企業に訊く
東光食糧㈱ PP袋の印字ミスを解消
新年からのJAS法「指示・公表の指針」運用改善に対応
今年1月1日から、運用改善したJAS法に基づく表示違反「指示・公表の指針」の適用が始まっている。最も大きいのは、違反業者名を公表する「指示」でなく公表しない「指導」にとどまる要件に、「自主公表」を加えた点だ。簡単に言えば、「どれほど軽微なケアレスミスであったとしても、それがJAS法に基づく表示違反にあたる場合、(監督官庁に公表されるか自主公表するかは別にして)〝違反〟業者名が世間に知られてしまう」ことになる。つまり年明け以降は、「どんなささいなミスも許されない」わけだ。「ささいなミス」とは例えば、精米袋(PP袋)に印字される精米年月日の一部が欠落していた程度のことでも、厳密に言えば「JAS法に基づく表示違反」ということになってしまう。
topics
・プラント向け新型光選別機
「ピカ選GRAND」サタケ
・全農と丸紅、米穀事業全般で電撃提携
・神明、神明精米、大榮産業、中日本農産が業務提携
・一般向け冷凍商品をネット販売
ミツハシ
・カリフォルニア・アーモンド協会から表彰
サタケ
・ななつぼし10kgに「+500g」の限定商品
ホクレン
・割れにくい「ソフトカルトン」
ケット科学
・県内限定「みやぎ米プレミアムセット」
全農宮城
・「ゆめぴりか」22年産は道外4000t
ホクレン
・㈱ワーカーの事業引き継ぐ
西村機械製作所
・全国米穀協会が解散
リース助成事業は米穀機構に
連載シリーズ
・「お米マイスター&料理店」
東京・赤坂の鰻屋
お米マイスター:「市川米店」東京都足立区島根
料理店:「うなぎ 赤坂 勢(せ)きね」東京都港区赤坂
東京の1等地・赤坂の高級店
30代大将が5年で土着
鮮度重視の素材と硬水で炊く米
マイスター厳選の佐渡コシ
・「壁耳空耳時事放談」
課題山積みの米の戸別所得補償
定額と変動の「隙間」という時限爆弾
・「斜めからもの申す」好調の辛口論評
笑止千万○○の一つ覚え
・「ライスネットの相場展望」
ライスネットワークの相場展望V.106
11月中旬~1月中旬の概況
・西やんの“米屋”が進める農商工連携でビジネスモデルの創出を
(米屋の業態革新のすすめ)
第2回~農・商・工連携は“きっかけ”づくり~
・「観測気球」
迫られる新たな農業政策の確立
・「ここだけの話」
二人の独り言27
まるで19年産のような22年産
・「元気な米屋」
合資会社亀太商店
東京都墨田区
・「米売れ筋POSランキング・2010年10月」
・「資料」
平成22年11月の家計調査
小売物価統計(東京都区部のみ)平成22年11月分
12~1月のBBN米価
平成22年産水稲収穫量(確定値、農林水産省)
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