トップインタビュー 木徳神糧㈱平山惇社長
仙台工場は壊滅など震災被害、急場凌ぐ生産体制
他工場フル稼働で乗切る、 西の活用、新精米拠点も
被災した従業員は全国の工場で雇用継続
木徳神糧㈱の平山惇社長は6月6日、本誌の単独インタビューに応え、被災した仙台工場の状況、その後の対応等について語った。
――仙台工場の状況は。
仙台工場は5月になってから片付けを行っている。海から1・5㎞の所にあるが、工場と海の間には何も無くなっていた。震災前は住宅がたくさんあり、松が生えていた所だった。工場のある蒲生という地域は、サーファーに人気の地域だった。今は、コンクリートの電柱も根元から倒されていて、家の痕しかない。何というか、集中爆撃を受けた後のようだった。津波が根こそぎ持って行ってしまった。
海から工場までは他に大きな建物などがなかったため、津波で流されたものを全て工場で受け止めてしまった。もの凄い力で、10t車も乗るトラックスケールの厚い鉄板が剥がされて工場の外壁に突き刺さっていた。自動販売機は建物の中に入っていた。倉庫内の米は全て波をかぶってしまい、ほとんどが流され、工場の周りにも米が散乱した。地震から1週間は、ヒッチコックの映画「鳥」のように、工場の回りには色々な鳥がたかりに来て、地面の米は全て食べられた。一部、ラックに残っていた米もあるが、波をかぶっているため、5月末に訪れた時には米の腐った臭いがひどかった。
現在は、自衛隊がクレーンで建物の中の瓦礫を引き出してくれて、空いた敷地に瓦礫の山がいくつもできている。遺体も含め、何が入っているかわからないので、警察立ち会いの下、瓦礫の山をクレーンで上から少しずつ崩している。この作業はしばらくかかるだろう。
瓦礫の撤去費用は、建物の外が仙台市、中は当社の負担となる。当初は、法人税が2年間還付されるという話で、ある程度吸収できると思っていた。しかし、法人税の還付は基本的に中小企業までということで、色々な条件を照らし合わせたところ、当社は適用外のようだ。タンクの鉄等は、売れば幾らかになるだろう。瓦礫の撤去費自体はそれほどではない。特損の10億円には撤去費も入っている。
――人災もあったと聞きます。
今回の震災では、社員2名が亡くなった。地震当日は仙台工場で24~25人が働いており、地震の後は「まさか津波は来ないだろう」と従業員は割とゆっくりと歩いて避難したようだ。
亡くなった1人は女性社員で当日は休みだった。母親とご主人と家におり被災した。遺体はなかなか見つからなかったが、1か月後、どういうわけか、当社の工場で見つかった。先日、葬儀にも参列したが、何とも言葉が無い。工場の発見されたところには花束を置いて帰った。
もう一人は、パートの方で当日は工場で働いていた。警報が出て避難しようとなり、皆、車通勤で出ようとしたが渋滞となっており、歩いて逃げたという。亡くなった方は、一人祖母を家に残しているとのことで、オートバイで家に向かった。これは想像だが、恐らく家の中に入れば揺れでめちゃめちゃとなっており、片づけでもしていたのではないか。避難が間に合わなかったのだろう。その時、祖母は既に避難していた。葬式はこれからで弔問に伺う予定だ。できれば工場の被害だけで、人は皆、助かってくれたら良かった。非常に残念に思う。
㈱サタケ
多彩な新商品が続々
「アップグレーダー」くず米に含まれる中米を選別
「超小型製粉機」低価格、少量製粉が可能
「発芽の若さ」玄米由来のサプリメント
「SOLAPIKA(ソラピカ)」施設向け最高水準の明るさLED
全国はくばく会
2011年度、堀田新会長で「提案強化、マーケット拡大へ」
はくばく製品の取り扱い米穀卸等で組織する全国はくばく会は6月14日、山梨県甲府市内で第50回総会を開催した。㈱はくばく70周年と合わせた記念大会となったが、これまで8年間会長を務めた塩沢荘吉ベイクックコーポレーション㈱会長が退任、新会長には㈱ミエライスの堀田之雄社長が新任し、新体制での飛躍を誓った。
のむら産業㈱
チャック付きロール米袋「ZIPRO」、従来パッカーに対応!
1、2kg袋と5kg袋でも可能
保存性向上で新スタンダード、「5kg袋の提案」革新へ
のむら産業㈱(清川悦男社長)は6月20日、同社で会見を開き、これまでの自社製自動計量包装パッカーを使ってチャック付き米袋を作ることができる新包装「ZIPRO(ジプロ)」を発表した。チャック付き米袋の製造はこれまで、手詰めによるものか、数千万円の専用自動袋詰め機を利用するかに限られていた。そのため、従来のロール式パッカーを使ってチャック付き米袋を作ること(通常の袋にチャックを付けること)は「業界から長年要望されていたもの」であり、画期的な新商品。清川社長は「得意先に提案して回っているが、かなり感触は良い。すでに注文ももらっており、1か月後には(チャック付PP袋入り精米が)市場にも出回る予定」としている。
米穀関連団体「総会」
新会長に富澤氏「強く、益々の発展を」
(社)日本炊飯協会
来年4月一般財団法人化へ手続き決議
日本穀物検定協会
副理事長に荻田アサヒビール会長
日本プロ農業総合支援機構(J-PAO)
農産物検査員の育成研修を充実
全国瑞穂食糧検査協会
引き続き早期契約・早期販売が旗印
全国主食集荷協同組合連合会(全集連)
現物弁済米の残1,900t、公益法人化進める
(社)米穀安定供給確保支援機構(米穀機構)
一般社団法人への移行進める、会費額を変更
(社)日本精米工業会
業界の社会的認知と地位の向上目指す
全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)
FOOMAJAPAN2011
米関連食品機械も多数、各社操作性を向上
〈サタケ〉ピカ連結モデルを展示
〈西村機械製作所〉納入先を紹介
〈ケット科学研究所〉ハンドリングを改良
〈鈴茂器工〉操作性と衛生麺で向上
〈アイトリート〉メンテフリーの排水処理
〈静岡製機〉ステン製電気乾燥庫発売
topics
〈全米輸〉新たに木徳神糧、千田みずほ、ミツハシが加入
〈静岡製機〉ステンレス小型タイプの多目的電気乾燥庫発表
〈グレイン・エス・ピー〉米トレサ法対応、原料米産地「掲示ポスター」
〈サトウ食品2011年4月期〉もち・包装米飯増で増収大幅増益
〈ヘリオス酒造〉福島産インディカ米を使用、純国産「泡盛」で復興支援
〈新社長人事〉
㈱グレイン・エス・ピー=代表取締役会長に八木俊明代表取締役社長、取締役社長に近藤一光専務取締役
東光食糧㈱=5月25日付で、八木恒夫社長が退任、手塚正義監査役が新社長
㈱東北食糧(山形県山形市)=代表取締役社長に新関敏勝氏、今野富彌前社長は代表取締役会長へ
連載シリーズ
・「お米マイスター&料理店」
山梨県甲府市の居酒屋
お米マイスター:「赤池米穀店」山梨市万力
料理店:「居酒屋 げん」甲府市石田
兄貴慕って集う若者達
活気あふれる居酒屋
マイスターの提案で
ランチの麦とろごはん
・「壁耳空耳時事放談」
平成年産米の価格は上がらない
スポット玉の値動きに惑わされるな
・「斜めからもの申す」好調の辛口論評
本当のことが知りたい
・「ライスネットの相場展望」
ライスネットワークの相場展望V.111
コシ以外とまらぬ「順調な」高騰
放射能如何で希少価値高まる22年産
・西やんの“米屋”が進める農商工連携でビジネスモデルの創出を
(米屋の業態革新のすすめ)
第7回 ~可視化ツールを使い、戦略シナリオをつくる~
・「観測気球」
米穀販売業界の潜在的課題を表面化させる大震災
・「元気な米屋」
千代田ミレット豊穀米
東京都千代田区
・「米売れ筋POSランキング2011年4月」
・「資料」
平成22年産米の相対取引価格(農水省)
平成22年産米の相対契約累積数量(農水省)
民間在庫の推移(農水省)
平成23年4月の家計調査
小売物価統計(東京都区部のみ)平成23年4月分
6月のBBN米価
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