目次
【特集】排尿障害とその対処への実践
企画編集/後藤百万
(名古屋大学大学院 医学系研究科 病態外科学講座 泌尿器科学 教授)
〈特集にあたって〉
排尿障害は尿排出障害と蓄尿障害に分けられ,さまざまな症候を呈します。2013 年に行われた日本での排尿障害に関する疫学調査では,排尿障害の罹患率がきわめて高いことが報告され,とくに60 歳以上の78%が何らかの排尿障害による症状を有することが示されています。
たとえば,夜間頻尿の罹患者は4500 万人,昼間頻尿の罹患者は3300 万人ときわめて多く,また尿失禁については,現在の罹患者は約600 万人,10 年後には1000 万人に達すると推計されています。近年の排尿障害に対する診断・治療の進歩や啓発により,排尿障害以外はおおよそ健康であり,通院可能な患者では,本人が希望すれば専門的な検査・治療の機会を得ることは容易で,良好な治療効果が得られます。しかし,老人施設入所,あるいは被在宅看護高齢者については,排尿障害の頻度は高いにもかかわらず,十分な評価や治療を受ける機会が得られず,安易なおむつ使用や尿道カテーテル留置を受けている場合が少なくありません。排尿障害は,生命に直接かかわることはないものの,人間の尊厳やQOL を障害するため,適切に対処されるべき問題です。また,高齢者の排尿障害は,介護負担を増加させ,生活の質を阻害し,介護放棄にもつながる問題となっています。不適切な排尿管理は,寝たきり状態や認知症の助長,治療機会の喪失につながりますが,逆に積極的な排泄ケアは生活の質の改善,心身機能の改善をもたらし,介護予防につながる排泄リハビリテーションとして位置づけられます。
医療の現場に目を向けたとき,適切な排尿管理が行われているでしょうか。愛知県および全国で行われた老人施設,訪問看護センター,病院での排尿管理実態調査では,多くの患者や高齢者がカテーテル留置やおむつを使用されているものの,その理由は必ずしも適切ではなく,その約30 ~40%は取り外しが可能で,排尿管理が不十分であることが示唆されています。排尿障害は,小児から高齢者まで広い年代にみられ,またその原因は多岐にわたり,まさに人間の尊厳にかかわる排尿障害の改善は,医療におけるQOL の重要性が問われる現在,喫緊の課題です。
適切な排尿管理を行うためには,下部尿路機能障害の病態,身体運動機能,認知機能,環境要因を含めた,排尿障害にかかわる要因のアセスメントを正しく行い,適切な対処を実践することが求められます。本特集では,排尿障害の病態・症候からアセスメント,看護師の行う対処や医師の行う治療まで,各領域のエキスパートに実践的内容で執筆していただくようお願いしました。WOC ナースは,医療の現場において,適切な排泄管理の実践のみならず,教育にも重要な役割を果たすものと思いますが,本特集が皆さんの一助になれば幸いです。
後藤百万
名古屋大学大学院 医学系研究科 病態外科学講座 泌尿器科学 教授
〈目次〉
1章 尿排出障害の病態と症候
2章 蓄尿障害の病態と症候
3章 看護師が行う排尿機能のアセスメント
4章 専門医による下部尿路機能評価
5章 高齢者ケアにおける排尿管理の役割
6章 排尿障害とQOL
7章 おむつによる排尿ケアの基本
8章 尿道留置カテーテル離脱への道筋
9章 排尿障害に対する行動療法
10章 清潔間歇導尿(CIC)による排尿管理
11章 排尿障害に対する薬物治療の基本
12章 排尿障害に対する外科的治療
企画編集/後藤百万
(名古屋大学大学院 医学系研究科 病態外科学講座 泌尿器科学 教授)
〈特集にあたって〉
排尿障害は尿排出障害と蓄尿障害に分けられ,さまざまな症候を呈します。2013 年に行われた日本での排尿障害に関する疫学調査では,排尿障害の罹患率がきわめて高いことが報告され,とくに60 歳以上の78%が何らかの排尿障害による症状を有することが示されています。
たとえば,夜間頻尿の罹患者は4500 万人,昼間頻尿の罹患者は3300 万人ときわめて多く,また尿失禁については,現在の罹患者は約600 万人,10 年後には1000 万人に達すると推計されています。近年の排尿障害に対する診断・治療の進歩や啓発により,排尿障害以外はおおよそ健康であり,通院可能な患者では,本人が希望すれば専門的な検査・治療の機会を得ることは容易で,良好な治療効果が得られます。しかし,老人施設入所,あるいは被在宅看護高齢者については,排尿障害の頻度は高いにもかかわらず,十分な評価や治療を受ける機会が得られず,安易なおむつ使用や尿道カテーテル留置を受けている場合が少なくありません。排尿障害は,生命に直接かかわることはないものの,人間の尊厳やQOL を障害するため,適切に対処されるべき問題です。また,高齢者の排尿障害は,介護負担を増加させ,生活の質を阻害し,介護放棄にもつながる問題となっています。不適切な排尿管理は,寝たきり状態や認知症の助長,治療機会の喪失につながりますが,逆に積極的な排泄ケアは生活の質の改善,心身機能の改善をもたらし,介護予防につながる排泄リハビリテーションとして位置づけられます。
医療の現場に目を向けたとき,適切な排尿管理が行われているでしょうか。愛知県および全国で行われた老人施設,訪問看護センター,病院での排尿管理実態調査では,多くの患者や高齢者がカテーテル留置やおむつを使用されているものの,その理由は必ずしも適切ではなく,その約30 ~40%は取り外しが可能で,排尿管理が不十分であることが示唆されています。排尿障害は,小児から高齢者まで広い年代にみられ,またその原因は多岐にわたり,まさに人間の尊厳にかかわる排尿障害の改善は,医療におけるQOL の重要性が問われる現在,喫緊の課題です。
適切な排尿管理を行うためには,下部尿路機能障害の病態,身体運動機能,認知機能,環境要因を含めた,排尿障害にかかわる要因のアセスメントを正しく行い,適切な対処を実践することが求められます。本特集では,排尿障害の病態・症候からアセスメント,看護師の行う対処や医師の行う治療まで,各領域のエキスパートに実践的内容で執筆していただくようお願いしました。WOC ナースは,医療の現場において,適切な排泄管理の実践のみならず,教育にも重要な役割を果たすものと思いますが,本特集が皆さんの一助になれば幸いです。
後藤百万
名古屋大学大学院 医学系研究科 病態外科学講座 泌尿器科学 教授
〈目次〉
1章 尿排出障害の病態と症候
2章 蓄尿障害の病態と症候
3章 看護師が行う排尿機能のアセスメント
4章 専門医による下部尿路機能評価
5章 高齢者ケアにおける排尿管理の役割
6章 排尿障害とQOL
7章 おむつによる排尿ケアの基本
8章 尿道留置カテーテル離脱への道筋
9章 排尿障害に対する行動療法
10章 清潔間歇導尿(CIC)による排尿管理
11章 排尿障害に対する薬物治療の基本
12章 排尿障害に対する外科的治療
◼︎ 目次配信サービス
WOC Nursing(ウォック ナーシング)最新号の情報がメルマガで届く♪ メールアドレスを入力して登録(解除)ボタンを押してください。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。
以下のプライバシーポリシーに同意の上、登録して下さい。
おすすめの購読プラン
この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!
WOC Nursing(ウォック ナーシング)の所属カテゴリ一覧
Fujisan.co.jpとは?
株式会社富士山マガジンサービスが運営する、
日本最大級の雑誌オンライン書店です。
一般的な書店と異なり、
定期購読サービスに特化しています。
雑誌、新聞、シリーズ書籍、漫画や
本屋にも無い古い本も見つかる!
法人サービスはこちら >
-
タイトル1万以上
豊富なラインナップで
書店に並ばない本とも出会える -
試し読み
バックナンバー1冊まるごと試し読み
したり、最新号も試し読みできる -
タダ読み
5,000冊以上の雑誌が
無料で読み放題 -
500円OFF
普段読んでいる雑誌のレビュー投稿で
500円割ギフト券をプレゼント -
事前予約
気になる本は
発売日前から事前予約可能 -
割引や特典付き
定期購読なら
お得に本が読めて
送料無料の雑誌も!
デジタル雑誌をご利用なら
最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!