目次
【特集】疾患別 創傷のアセスメントと治療・ケアのピットフォール
企画編集/中西健史
〈特集にあたって〉
慢性創傷という言葉がありますが,これは本当に正しい用語なのでしょうか? なかなか治癒しないという意味での「慢性創傷」はありかもしれませんが,「1か月以上,通常の治療をしても治らない傷」とか,「半年以上あらゆる治療をおこなっても治癒しない創傷」とか,はっきりした定義はありません。そもそも通常の治療とは何でしょうか? その傷をみたときに80%以上の医療者が,その治療法を選択するとか,そういった定義なのでしょうか? あらゆる治療というのは,具体的にどんな治療をおこなったのでしょうか?
創傷といっても,その原因はさまざまであり,また発生する部位によって随分とマネージメントが異なります。その際に重要になってくるのが「アセスメント(評価)」です。この特集号は看護師向けに作られていますから,読者の皆さんは「診断」する必要はありません。それは,すでに医師がしています。それよりも,その傷のおかれている状況を評価し,適切なケアをおこなうこと,これがなければ治るはずの傷も「慢性創傷」になってしまいます。医師がおこなう「診断」のプロセスでは,その過程に「検査をしてその結果がこうなので,この薬剤あるいは創傷被覆材が適している」としかインプットされていません。たとえば,尾骨部の褥瘡をみて,創傷に詳しくない医師であれば,なんらかの外用薬を処方して,「あとはやっておいて」となります。その医師の頭の中には,尾骨部が「ガーゼを貼ることがほぼ不可能な部位」というアセスメントが欠落しているからです。また,患者さんの軟便や下痢といった増悪因子に配慮していないケースも多くみられます。一方で,看護師サイドの技量不足もよく見受けられます。おむつの当て方ひとつで尿が尾骨方向へ流れ込むとか,尿量が多いからと尿取りパッドを何枚も重ねた結果,陰部が蒸れ蒸れになるなど,創周囲のアセスメントができていないことも増悪因子となります。
DESIGN-RやTIME理論は,創傷そのもののアセスメントとしては有用ですが,創周囲の環境をアセスメントしているわけではありませんし,そういったツールもありません。創傷が治癒しにくい要因は,疾患や創の部位によっても随分と異なります。
この特集では,①実際に皆さんが創傷をケアするときに必要な疾患別の知識を習得していただき,②それに対応した創そのものと創周囲(これが大事!)の環境をアセスメントする際のコツを学び,③必要な創傷被覆材やガーゼ,テープなど医療材料の選択基準のポイントをつかみ,④固定の方法として,その貼り方や厚み,あるいは創にかかる外力を評価して適切な処置をマスターしていただくことを目指しています。また,創に対する外力やポジショニング,患者指導などもあわせて執筆陣が期待に応えた解説をしていますので,明日からの業務にぜひお役立てください。
中西健史
滋賀医科大学 医学部医学科 皮膚科学講座 特任准教授
〈目次〉
1. 末梢動脈疾患(PAD)
2. 糖尿病性足病変
3. 透析患者
4. 静脈うっ滞
5. リンパ浮腫の基礎知識と複合的治療~リンパ浮腫の患者と向き合うために~
6. 関節リウマチ
7. 強皮症における指趾潰瘍のケア
8. 熱傷
9. 外傷
10. スキン-テア(皮膚裂傷)
11. 褥瘡
〔お知らせ〕
快適な排尿をめざすセミナー~間歇導尿指導認定セミナー 初級~
企画編集/中西健史
〈特集にあたって〉
慢性創傷という言葉がありますが,これは本当に正しい用語なのでしょうか? なかなか治癒しないという意味での「慢性創傷」はありかもしれませんが,「1か月以上,通常の治療をしても治らない傷」とか,「半年以上あらゆる治療をおこなっても治癒しない創傷」とか,はっきりした定義はありません。そもそも通常の治療とは何でしょうか? その傷をみたときに80%以上の医療者が,その治療法を選択するとか,そういった定義なのでしょうか? あらゆる治療というのは,具体的にどんな治療をおこなったのでしょうか?
創傷といっても,その原因はさまざまであり,また発生する部位によって随分とマネージメントが異なります。その際に重要になってくるのが「アセスメント(評価)」です。この特集号は看護師向けに作られていますから,読者の皆さんは「診断」する必要はありません。それは,すでに医師がしています。それよりも,その傷のおかれている状況を評価し,適切なケアをおこなうこと,これがなければ治るはずの傷も「慢性創傷」になってしまいます。医師がおこなう「診断」のプロセスでは,その過程に「検査をしてその結果がこうなので,この薬剤あるいは創傷被覆材が適している」としかインプットされていません。たとえば,尾骨部の褥瘡をみて,創傷に詳しくない医師であれば,なんらかの外用薬を処方して,「あとはやっておいて」となります。その医師の頭の中には,尾骨部が「ガーゼを貼ることがほぼ不可能な部位」というアセスメントが欠落しているからです。また,患者さんの軟便や下痢といった増悪因子に配慮していないケースも多くみられます。一方で,看護師サイドの技量不足もよく見受けられます。おむつの当て方ひとつで尿が尾骨方向へ流れ込むとか,尿量が多いからと尿取りパッドを何枚も重ねた結果,陰部が蒸れ蒸れになるなど,創周囲のアセスメントができていないことも増悪因子となります。
DESIGN-RやTIME理論は,創傷そのもののアセスメントとしては有用ですが,創周囲の環境をアセスメントしているわけではありませんし,そういったツールもありません。創傷が治癒しにくい要因は,疾患や創の部位によっても随分と異なります。
この特集では,①実際に皆さんが創傷をケアするときに必要な疾患別の知識を習得していただき,②それに対応した創そのものと創周囲(これが大事!)の環境をアセスメントする際のコツを学び,③必要な創傷被覆材やガーゼ,テープなど医療材料の選択基準のポイントをつかみ,④固定の方法として,その貼り方や厚み,あるいは創にかかる外力を評価して適切な処置をマスターしていただくことを目指しています。また,創に対する外力やポジショニング,患者指導などもあわせて執筆陣が期待に応えた解説をしていますので,明日からの業務にぜひお役立てください。
中西健史
滋賀医科大学 医学部医学科 皮膚科学講座 特任准教授
〈目次〉
1. 末梢動脈疾患(PAD)
2. 糖尿病性足病変
3. 透析患者
4. 静脈うっ滞
5. リンパ浮腫の基礎知識と複合的治療~リンパ浮腫の患者と向き合うために~
6. 関節リウマチ
7. 強皮症における指趾潰瘍のケア
8. 熱傷
9. 外傷
10. スキン-テア(皮膚裂傷)
11. 褥瘡
〔お知らせ〕
快適な排尿をめざすセミナー~間歇導尿指導認定セミナー 初級~
◼︎ 目次配信サービス
WOC Nursing(ウォック ナーシング)最新号の情報がメルマガで届く♪ メールアドレスを入力して登録(解除)ボタンを押してください。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。
以下のプライバシーポリシーに同意の上、登録して下さい。
おすすめの購読プラン
この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!
WOC Nursing(ウォック ナーシング)の所属カテゴリ一覧
Fujisan.co.jpとは?
株式会社富士山マガジンサービスが運営する、
日本最大級の雑誌オンライン書店です。
一般的な書店と異なり、
定期購読サービスに特化しています。
雑誌、新聞、シリーズ書籍、漫画や
本屋にも無い古い本も見つかる!
法人サービスはこちら >
-
タイトル1万以上
豊富なラインナップで
書店に並ばない本とも出会える -
試し読み
バックナンバー1冊まるごと試し読み
したり、最新号も試し読みできる -
タダ読み
5,000冊以上の雑誌が
無料で読み放題 -
500円OFF
普段読んでいる雑誌のレビュー投稿で
500円割ギフト券をプレゼント -
事前予約
気になる本は
発売日前から事前予約可能 -
割引や特典付き
定期購読なら
お得に本が読めて
送料無料の雑誌も!
デジタル雑誌をご利用なら
最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!