目次
【特集】使ってみよう「ストーマ装具選択基準」-役立つ時期別ストーマ装具の選択-
企画編集/品田ひとみ
〈特集にあたって〉
1961年にNorma. N. GillがET(Enterostomal Therapist)第1号となってから約半世紀以上が過ぎた現在では,ストーマ装具の進化とストーマケアの向上によりストーマ造設患者のQOLは大きく拡大されました。ストーマ装具の歴史を振り返ると1957年に世界初の使い捨て粘着式ストーマ装具がコロプラスト株式会社から販売され,1964年にはホリスター社からストーマ周囲皮膚の保護に有用なカラヤガムと防臭性ストーマ袋からなるストーマ装具が製造されました。1972年,スクイブ社はゼラチン,ペクチン,カルボキシメチルセルロースナトリウム・ポリイソブチレンを主成分とした合成系皮膚保護剤ストーマヘーシブ(日本名:バリケア)を販売し,また1978年には単品系ストーマ装具のみであった市場に,ストーマ袋を適時交換できる二品系ストーマ装具の販売を開始しました。現在市販されているストーマ装具の多くは1978年に開発された合成系皮膚保護剤を基本材料とした面板と防臭性の高いストーマ袋で構成されています。ストーマを管理するには各社から販売されている面板の皮膚保護剤成分や特徴,形状を熟知したうえで,個々の患者の身体に適合した装具を選択することが不可欠です。また装具選択の際には,患者の日常生活が退院後も手術前とできるだけ近い状況で過ごせることを目標に,身体的,精神的,社会的側面を考慮する必要があります。2010年に米国WOCN協会から刊行された消化器系ストーマを持つ患者の管理:臨床家のためのベスト プラクティス ガイドラインでは,ストーマ装具選択をする際に考慮すべき点として,1. ストーマの種類と位置,2. 腹壁の状況,3. ライフスタイル,4. 個人の嗜好,5. 視力,6. 緻巧性,(エビデンスC)の6項目が挙げられています。ストーマの局所ケアが確立されなければ,ストーマ造設患者の社会復帰は制限されてしまいます。ストーマ装具選択の基本は,① ストーマの特徴を知る,②腹壁をアセスメントする,③ストーマ装具の種類と特徴を知る,ことです。これまでの一般的な腹壁のアセスメントとしては,腹壁の硬さ,ストーマ周囲の皮膚の段差や皺の有無などがあります。観察と同時に,なぜそのストーマ装具が選択されたか,誰にも理解できるように,アセスメントした項目の詳細について記録に残すことも重要であると考えます。
今特集では2008年に世界ではじめてエビデンスに基づいてストーマ装具選択基準委員会が作成した「ストーマ装具選択基準」におけるストーマ・フィジカルアセスメントツール,ストーマ装具の分類やストーマ装具選択基準を解説したうえで,消化器系ストーマ,尿路系ストーマ別に手術直後期,退院前までのケア指導期,ストーマ外来受診期におけるストーマ装具の選択,在宅における装具の選択,ストーマ合併症に対応するための装具選択,最新凸面型装具やアクセサリーの選択について,経験豊富な方々に,実際の症例を供覧していただきます。明日からのストーマ管理にこの特集号をご活用いただければ幸いです。
品田ひとみ
Enterostomal Therapist/皮膚・排泄ケア認定看護師,コンバテックジャパン株式会社 社長室 顧問
〈目次〉
1. ストーマ装具選択基準とストーマ・フィジカルアセスメントツール
2. ストーマ装具の分類・種類と特徴
3. ストーマ装具選択基準によるストーマ装具選択の基本
4. ストーマ装具選択基準から選択するストーマ装具の実際
5. ストーマタイプ別,手術直後のストーマ装具の選択
6. セルフケア指導開始時から退院前における消化器系ストーマ装具選択
7. ストーマ外来における退院後の消化器系ストーマ装具選択
8. セルフケア指導開始時から退院前における尿路系ストーマ装具選択
9. ストーマ外来における退院後の尿路系ストーマ装具選択
10. 在宅におけるストーマ装具選択のポイント
11. ストーマ合併症におけるストーマ装具の選択
12. 凸面型装具の選択とアクセサリーの使い方
企画編集/品田ひとみ
〈特集にあたって〉
1961年にNorma. N. GillがET(Enterostomal Therapist)第1号となってから約半世紀以上が過ぎた現在では,ストーマ装具の進化とストーマケアの向上によりストーマ造設患者のQOLは大きく拡大されました。ストーマ装具の歴史を振り返ると1957年に世界初の使い捨て粘着式ストーマ装具がコロプラスト株式会社から販売され,1964年にはホリスター社からストーマ周囲皮膚の保護に有用なカラヤガムと防臭性ストーマ袋からなるストーマ装具が製造されました。1972年,スクイブ社はゼラチン,ペクチン,カルボキシメチルセルロースナトリウム・ポリイソブチレンを主成分とした合成系皮膚保護剤ストーマヘーシブ(日本名:バリケア)を販売し,また1978年には単品系ストーマ装具のみであった市場に,ストーマ袋を適時交換できる二品系ストーマ装具の販売を開始しました。現在市販されているストーマ装具の多くは1978年に開発された合成系皮膚保護剤を基本材料とした面板と防臭性の高いストーマ袋で構成されています。ストーマを管理するには各社から販売されている面板の皮膚保護剤成分や特徴,形状を熟知したうえで,個々の患者の身体に適合した装具を選択することが不可欠です。また装具選択の際には,患者の日常生活が退院後も手術前とできるだけ近い状況で過ごせることを目標に,身体的,精神的,社会的側面を考慮する必要があります。2010年に米国WOCN協会から刊行された消化器系ストーマを持つ患者の管理:臨床家のためのベスト プラクティス ガイドラインでは,ストーマ装具選択をする際に考慮すべき点として,1. ストーマの種類と位置,2. 腹壁の状況,3. ライフスタイル,4. 個人の嗜好,5. 視力,6. 緻巧性,(エビデンスC)の6項目が挙げられています。ストーマの局所ケアが確立されなければ,ストーマ造設患者の社会復帰は制限されてしまいます。ストーマ装具選択の基本は,① ストーマの特徴を知る,②腹壁をアセスメントする,③ストーマ装具の種類と特徴を知る,ことです。これまでの一般的な腹壁のアセスメントとしては,腹壁の硬さ,ストーマ周囲の皮膚の段差や皺の有無などがあります。観察と同時に,なぜそのストーマ装具が選択されたか,誰にも理解できるように,アセスメントした項目の詳細について記録に残すことも重要であると考えます。
今特集では2008年に世界ではじめてエビデンスに基づいてストーマ装具選択基準委員会が作成した「ストーマ装具選択基準」におけるストーマ・フィジカルアセスメントツール,ストーマ装具の分類やストーマ装具選択基準を解説したうえで,消化器系ストーマ,尿路系ストーマ別に手術直後期,退院前までのケア指導期,ストーマ外来受診期におけるストーマ装具の選択,在宅における装具の選択,ストーマ合併症に対応するための装具選択,最新凸面型装具やアクセサリーの選択について,経験豊富な方々に,実際の症例を供覧していただきます。明日からのストーマ管理にこの特集号をご活用いただければ幸いです。
品田ひとみ
Enterostomal Therapist/皮膚・排泄ケア認定看護師,コンバテックジャパン株式会社 社長室 顧問
〈目次〉
1. ストーマ装具選択基準とストーマ・フィジカルアセスメントツール
2. ストーマ装具の分類・種類と特徴
3. ストーマ装具選択基準によるストーマ装具選択の基本
4. ストーマ装具選択基準から選択するストーマ装具の実際
5. ストーマタイプ別,手術直後のストーマ装具の選択
6. セルフケア指導開始時から退院前における消化器系ストーマ装具選択
7. ストーマ外来における退院後の消化器系ストーマ装具選択
8. セルフケア指導開始時から退院前における尿路系ストーマ装具選択
9. ストーマ外来における退院後の尿路系ストーマ装具選択
10. 在宅におけるストーマ装具選択のポイント
11. ストーマ合併症におけるストーマ装具の選択
12. 凸面型装具の選択とアクセサリーの使い方
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