目次
特集●徹底理解! おむつ皮膚炎
企画編集/常深祐一郎(埼玉医科大学 皮膚科 教授)
<特集にあたって>
「おむつ皮膚炎」の特集を企画しました。本来,皮膚炎とは湿疹と同義で,おむつ皮膚炎はおむつ部に生じる湿疹のことを指します。しかし実際の現場ではおむつ部に生じた湿疹のようにみえるものすべてを包括して使用されていることが多いです。本特集ではそのような背景を踏まえて,実際的な解説書を目指しました。つまり,本特集では,「おむつ皮膚炎」とは,臨床像のみで定義し,おむつと接する部位に生じる紅斑,小丘疹・小水疱・小膿疱,鱗屑,浸軟,びらん,痂皮などからなる皮膚病変としています。そこには主に湿疹と真菌症が混在もしくは併存しています。現場で使用されている「いわゆる『おむつ皮膚炎』」のとらえ方をそのまま持ち込みました。
これを理解するために,最初に,湿疹とは? 真菌症とは? という,「おむつ皮膚炎」を構成する要素を解説し,そのうえで,「おむつ皮膚炎」の定義や臨床像を述べています。湿疹とは何かなど,漠然としていて,これまでしっかり学んだことのない方も多いのではないでしょうか。次に,「おむつ皮膚炎」に現場で即応するための対応アルゴリズムを提案しています。これは私の研究に基づくものです。「おむつ皮膚炎」の多くは皮膚科専門医が不在の医療現場で対応されています。そういう場所でも初動としてこういう風にしてみましょう,というものです。次に専門的な治療法を解説し,さらに,看護の視点からの予防やケアの方法を創傷・スキンケアの専門家に述べていただいています。また,「おむつ皮膚炎」の治療に用いることの多いステロイド外用薬ですが,独特の存在で皮膚科医が昔から重宝してきたものの,あまり知名度の高くない薬剤2剤を紹介しています。ぜひ今後活用いただけますと幸いです。そして最後に,「おむつ皮膚炎」と間違えてはいけない疾患を取り上げました。水疱症,亜鉛欠乏症,褥瘡,悪性腫瘍です。これらはアプローチが「おむつ皮膚炎」とまったく異なります。「おむつ皮膚炎」と区別しなければなりませんが,「おむつ皮膚炎」と併存していることもあり,背後に隠れていることもありますから,各段階で評価し直すことが重要です。
「おむつ皮膚炎」をみない日はないはずです。本誌を読まれたあとは,「おむつ皮膚炎」を見る目が変わり,患者さんのQOL,満足度が向上することを祈っています。
常深祐一郎
埼玉医科大学 皮膚科 教授
<目次>
Ⅰ.「おむつ皮膚炎」総括
1.「おむつ皮膚炎」を理解する
(1)予備知識:「おむつ皮膚炎」を構成する要素
①湿疹とは?/植木理恵
②真菌症とは?/佐藤友隆
(2)「おむつ皮膚炎」とは?~おむつ皮膚炎の定義と病態~/常深祐一郎
2.「おむつ皮膚炎」に対応する
(1)現場における「おむつ皮膚炎」対応~高齢者のおむつ皮膚炎に対する治療アルゴリズム~/常深祐一郎
(2)「おむつ皮膚炎」の治療/宮澤理恵子,種井良二
コラム:「おむつ皮膚炎」に活用できるステロイド外用薬
①グリテール含有副腎皮質ホルモン剤 グリメサゾン軟膏/藤永製薬株式会社
②エキザルベ/マルホ株式会社
3.「おむつ皮膚炎」を予防する,ケアする/松岡美木
Ⅱ.「おむつ皮膚炎」と間違えてはいけない疾患・「おむつ皮膚炎」の背後に隠れていることのある疾患
1. 自己免疫性水疱症/山上 淳
2. 亜鉛欠乏症/浅川理子,川村龍吉
3. 褥瘡/前川武雄
4. 悪性腫瘍/田中隆光
企画編集/常深祐一郎(埼玉医科大学 皮膚科 教授)
<特集にあたって>
「おむつ皮膚炎」の特集を企画しました。本来,皮膚炎とは湿疹と同義で,おむつ皮膚炎はおむつ部に生じる湿疹のことを指します。しかし実際の現場ではおむつ部に生じた湿疹のようにみえるものすべてを包括して使用されていることが多いです。本特集ではそのような背景を踏まえて,実際的な解説書を目指しました。つまり,本特集では,「おむつ皮膚炎」とは,臨床像のみで定義し,おむつと接する部位に生じる紅斑,小丘疹・小水疱・小膿疱,鱗屑,浸軟,びらん,痂皮などからなる皮膚病変としています。そこには主に湿疹と真菌症が混在もしくは併存しています。現場で使用されている「いわゆる『おむつ皮膚炎』」のとらえ方をそのまま持ち込みました。
これを理解するために,最初に,湿疹とは? 真菌症とは? という,「おむつ皮膚炎」を構成する要素を解説し,そのうえで,「おむつ皮膚炎」の定義や臨床像を述べています。湿疹とは何かなど,漠然としていて,これまでしっかり学んだことのない方も多いのではないでしょうか。次に,「おむつ皮膚炎」に現場で即応するための対応アルゴリズムを提案しています。これは私の研究に基づくものです。「おむつ皮膚炎」の多くは皮膚科専門医が不在の医療現場で対応されています。そういう場所でも初動としてこういう風にしてみましょう,というものです。次に専門的な治療法を解説し,さらに,看護の視点からの予防やケアの方法を創傷・スキンケアの専門家に述べていただいています。また,「おむつ皮膚炎」の治療に用いることの多いステロイド外用薬ですが,独特の存在で皮膚科医が昔から重宝してきたものの,あまり知名度の高くない薬剤2剤を紹介しています。ぜひ今後活用いただけますと幸いです。そして最後に,「おむつ皮膚炎」と間違えてはいけない疾患を取り上げました。水疱症,亜鉛欠乏症,褥瘡,悪性腫瘍です。これらはアプローチが「おむつ皮膚炎」とまったく異なります。「おむつ皮膚炎」と区別しなければなりませんが,「おむつ皮膚炎」と併存していることもあり,背後に隠れていることもありますから,各段階で評価し直すことが重要です。
「おむつ皮膚炎」をみない日はないはずです。本誌を読まれたあとは,「おむつ皮膚炎」を見る目が変わり,患者さんのQOL,満足度が向上することを祈っています。
常深祐一郎
埼玉医科大学 皮膚科 教授
<目次>
Ⅰ.「おむつ皮膚炎」総括
1.「おむつ皮膚炎」を理解する
(1)予備知識:「おむつ皮膚炎」を構成する要素
①湿疹とは?/植木理恵
②真菌症とは?/佐藤友隆
(2)「おむつ皮膚炎」とは?~おむつ皮膚炎の定義と病態~/常深祐一郎
2.「おむつ皮膚炎」に対応する
(1)現場における「おむつ皮膚炎」対応~高齢者のおむつ皮膚炎に対する治療アルゴリズム~/常深祐一郎
(2)「おむつ皮膚炎」の治療/宮澤理恵子,種井良二
コラム:「おむつ皮膚炎」に活用できるステロイド外用薬
①グリテール含有副腎皮質ホルモン剤 グリメサゾン軟膏/藤永製薬株式会社
②エキザルベ/マルホ株式会社
3.「おむつ皮膚炎」を予防する,ケアする/松岡美木
Ⅱ.「おむつ皮膚炎」と間違えてはいけない疾患・「おむつ皮膚炎」の背後に隠れていることのある疾患
1. 自己免疫性水疱症/山上 淳
2. 亜鉛欠乏症/浅川理子,川村龍吉
3. 褥瘡/前川武雄
4. 悪性腫瘍/田中隆光
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