目次
特集●WOCナースが知っておきたいリンパ浮腫の知識
企画編集/小川佳宏
<特集にあたって>
リンパ浮腫は,リンパ管の異常によりリンパ輸送が障害され,皮膚・皮下組織内の組織間液量を正常に保てず過剰となり発症します。
乳がん手術後は上肢に,婦人科がん手術後は下肢に発症する可能性がある続発性リンパ浮腫は,がんの治療を乗り越えた患者にとって肉体的にも精神的にも苦痛を伴います。また,リンパ管を損傷するような明らかな原因がなく発症する原発性リンパ浮腫は,生まれつきや思春期ごろなど若年で発症することが多く,患者・家族ともに浮腫に悩まされます。
続発性・原発性ともに,いったん発症すると完治させることは難しく,とくに重症化すると改善させることも難しくなるため,発症早期からケアを開始して悪化させないことが重要です。しかし,リンパ浮腫指導管理料が保険収載され複合的治療を保険診療で受けられる現在でも,発症早期からケアできる医療機関数は患者側のニーズに合うほどはなく,症状の悪化したリンパ浮腫に悩む患者は少なくありません。その原因としては,医師・看護師が学生時代にリンパ浮腫の基礎知識について学ぶ機会が少なく,就業してから必要に迫られ特別に時間を割いて講習を受ける現状に問題があるかもしれません。
現在「リンパ浮腫複合的治療料」を算定できる医療機関の施設基準には,「リンパ浮腫研修」で行われている33時間の座学を修了した医師とともに,座学に加えてリンパ浮腫研修運営委員会が認定した協力教育団体で67時間の実技講習を受けて修了試験に合格した医師,看護師,理学療法士もしくは作業療法士が治療にあたる必要があります。日常業務に加えて講習を受ける時間を確保することは非常に難しいため,複合的治療料を算定できる医療機関数はあまり増加していないのが現状です。
ただ,重症化したリンパ浮腫患者には積極的な複合的治療が必要ですが,発症早期の軽症患者では患肢の状態を維持できる日常生活指導や適切な弾性着衣の着用を指導できるだけでも重症化予防につながります。すなわち専門的な研修を受けていなくても,リンパ浮腫に関する基礎知識をもった医療従事者が増えることは,リンパ浮腫の発症早期からケアを開始できる患者が増えることにつながるはずです。
リンパ浮腫は,まず皮膚・皮下組織に初期症状が現れ,進行するとリンパ小疱やリンパ漏・象皮症などの皮膚合併症がみられるという特徴があるため,皮膚関連のトラブルにかかわることが多いWOCナースには,リンパ浮腫に関連した基礎知識を学んでいただき,軽症患者の早期発見や皮膚合併症に対するケアに携わっていただくことを期待します。また,リンパ浮腫のケアのうち圧迫療法や運動療法は,その他の原因による慢性浮腫のケアにも応用できるため,ぜひとも理解してください。
そこで今回の特集は,リンパ浮腫に関する知識が少ない方でもわかりやすいように,リンパ浮腫診療の第一線で活躍されている先生方に執筆していただきました。明日からの臨床に役立てていただければ幸いです。
小川佳宏
医療法人 リムズ徳島クリニック 理事長
<目次>
1. リンパ浮腫 概論/小林範子
2. リンパ浮腫の症状と病態,診断/齊藤幸裕
3. リンパ浮腫以外の慢性浮腫/末廣晃太郎,濱野公一
4. リンパ浮腫治療の基礎を学ぶ/德川奉樹,中川吉恵,斉原千夏
5. リンパ浮腫の指導管理とスキンケア/増島麻里子,江幡智栄
6. 用手的リンパドレナージの実際/佐藤佳代子
7. リンパ浮腫の圧迫療法~圧迫療法の基礎知識と病期に応じた圧迫療法の実際~/高西裕子
8. 運動療法の実際/山本優一
9. リンパ浮腫の手術治療/秋田新介
10. リンパ浮腫の合併症とその治療/原 尚子,三原 誠
企画編集/小川佳宏
<特集にあたって>
リンパ浮腫は,リンパ管の異常によりリンパ輸送が障害され,皮膚・皮下組織内の組織間液量を正常に保てず過剰となり発症します。
乳がん手術後は上肢に,婦人科がん手術後は下肢に発症する可能性がある続発性リンパ浮腫は,がんの治療を乗り越えた患者にとって肉体的にも精神的にも苦痛を伴います。また,リンパ管を損傷するような明らかな原因がなく発症する原発性リンパ浮腫は,生まれつきや思春期ごろなど若年で発症することが多く,患者・家族ともに浮腫に悩まされます。
続発性・原発性ともに,いったん発症すると完治させることは難しく,とくに重症化すると改善させることも難しくなるため,発症早期からケアを開始して悪化させないことが重要です。しかし,リンパ浮腫指導管理料が保険収載され複合的治療を保険診療で受けられる現在でも,発症早期からケアできる医療機関数は患者側のニーズに合うほどはなく,症状の悪化したリンパ浮腫に悩む患者は少なくありません。その原因としては,医師・看護師が学生時代にリンパ浮腫の基礎知識について学ぶ機会が少なく,就業してから必要に迫られ特別に時間を割いて講習を受ける現状に問題があるかもしれません。
現在「リンパ浮腫複合的治療料」を算定できる医療機関の施設基準には,「リンパ浮腫研修」で行われている33時間の座学を修了した医師とともに,座学に加えてリンパ浮腫研修運営委員会が認定した協力教育団体で67時間の実技講習を受けて修了試験に合格した医師,看護師,理学療法士もしくは作業療法士が治療にあたる必要があります。日常業務に加えて講習を受ける時間を確保することは非常に難しいため,複合的治療料を算定できる医療機関数はあまり増加していないのが現状です。
ただ,重症化したリンパ浮腫患者には積極的な複合的治療が必要ですが,発症早期の軽症患者では患肢の状態を維持できる日常生活指導や適切な弾性着衣の着用を指導できるだけでも重症化予防につながります。すなわち専門的な研修を受けていなくても,リンパ浮腫に関する基礎知識をもった医療従事者が増えることは,リンパ浮腫の発症早期からケアを開始できる患者が増えることにつながるはずです。
リンパ浮腫は,まず皮膚・皮下組織に初期症状が現れ,進行するとリンパ小疱やリンパ漏・象皮症などの皮膚合併症がみられるという特徴があるため,皮膚関連のトラブルにかかわることが多いWOCナースには,リンパ浮腫に関連した基礎知識を学んでいただき,軽症患者の早期発見や皮膚合併症に対するケアに携わっていただくことを期待します。また,リンパ浮腫のケアのうち圧迫療法や運動療法は,その他の原因による慢性浮腫のケアにも応用できるため,ぜひとも理解してください。
そこで今回の特集は,リンパ浮腫に関する知識が少ない方でもわかりやすいように,リンパ浮腫診療の第一線で活躍されている先生方に執筆していただきました。明日からの臨床に役立てていただければ幸いです。
小川佳宏
医療法人 リムズ徳島クリニック 理事長
<目次>
1. リンパ浮腫 概論/小林範子
2. リンパ浮腫の症状と病態,診断/齊藤幸裕
3. リンパ浮腫以外の慢性浮腫/末廣晃太郎,濱野公一
4. リンパ浮腫治療の基礎を学ぶ/德川奉樹,中川吉恵,斉原千夏
5. リンパ浮腫の指導管理とスキンケア/増島麻里子,江幡智栄
6. 用手的リンパドレナージの実際/佐藤佳代子
7. リンパ浮腫の圧迫療法~圧迫療法の基礎知識と病期に応じた圧迫療法の実際~/高西裕子
8. 運動療法の実際/山本優一
9. リンパ浮腫の手術治療/秋田新介
10. リンパ浮腫の合併症とその治療/原 尚子,三原 誠
◼︎ 目次配信サービス
WOC Nursing(ウォック ナーシング)最新号の情報がメルマガで届く♪ メールアドレスを入力して登録(解除)ボタンを押してください。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。
以下のプライバシーポリシーに同意の上、登録して下さい。
おすすめの購読プラン
この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!
WOC Nursing(ウォック ナーシング)の所属カテゴリ一覧
Fujisan.co.jpとは?
株式会社富士山マガジンサービスが運営する、
日本最大級の雑誌オンライン書店です。
一般的な書店と異なり、
定期購読サービスに特化しています。
雑誌、新聞、シリーズ書籍、漫画や
本屋にも無い古い本も見つかる!
法人サービスはこちら >
-
タイトル1万以上
豊富なラインナップで
書店に並ばない本とも出会える -
試し読み
バックナンバー1冊まるごと試し読み
したり、最新号も試し読みできる -
タダ読み
5,000冊以上の雑誌が
無料で読み放題 -
500円OFF
普段読んでいる雑誌のレビュー投稿で
500円割ギフト券をプレゼント -
事前予約
気になる本は
発売日前から事前予約可能 -
割引や特典付き
定期購読なら
お得に本が読めて
送料無料の雑誌も!
デジタル雑誌をご利用なら
最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!