中国の歴史に大きな足跡を残した周恩来。その原点の一つは、百年以上前の日本にあった。1917年、19歳で日本へ渡った周恩来は、東京・神田を拠点に学び、挫折や葛藤を経験しながら、自らの進む道を模索していた。一方、荒川の桜を楽しみ、京都・嵐山の自然に心を動かされ、詩を残した青年でもあった。
本特別編集号では、周恩来研究の第一人者・王敏先生と共に、日記や書簡を手がかりに日本各地の足跡を辿る。さらに嘉納治五郎、松本亀次郎、西園寺公望らとの繋がりから、国境を越えた人材育成と日中交流の歴史を紐解いていく。
旅の終わりには、15歳で周恩来と直接会った西園寺一晃氏が、その人柄と忘れられない言葉を語る。政治や外交だけでは見えてこない、両国が共有してきた文化と人々の思い。百年の時を越えて、その繋がりを見つめ直す。
周恩来の足跡を辿り、日本と中国を結ぶ追憶の旅へ。
目次
prologue 日本への留学
帰国前の周恩来が見物した「新」技術
元湯環翠楼
紀行論文 大同に翔けた留学生・周恩来
神田神保町
台東区浅草
上野公園
日比谷周辺
周恩来、幼少期の家庭事情と国の動乱
荒川放水路
中国青年と向き合い続けた松本先生
円山公園
南禅寺
琵琶湖疏水と共に建設された発電所
琵琶湖疏水
天龍寺
水の記憶に残る古代中国との繋がり
epilogue 東洋の近代化
祖国をどう変えるべきか、その悩み
筑波山
紀行論文 嵐山にて
「私は日本が大好きだよ」
茶旅する
音楽と詩に帰す
古き良き天津へ
エントゥサレ
詩経の世界へいざ、now
ゆいとなほの勝手に華流応援団!
702志異