■解説
〔展望・解説〕
○インドのエネルギー事情とLNGを巡る動向
/LNG経済研究会 大先一正
2023年に中国を上回る世界最大の人口大国になったインドは、世界第3位のエネルギー消費大国でもあり、国内に豊富に賦存する石炭の消費量を増やしている。一方、インドは2030年までに天然ガスのシェアを現在の3%から15%への引き上げを目標とするとともに、2070年には温室効果ガス(GHG)排出量をゼロとすることを宣言しており、世界第4位のLNG輸入量の一層の増加が見込まれている。
○「配水管工技能講習会」の新たな取り組み
/(公社)日本水道協会 並木武史
当協会で実施している「配水管工技能講習会」について、講習会開催までの経緯、講習会の内容、新たな取り組みとして民間施設を利用した講習会の新規開催を紹介する。
○新規な高効率水素製造法:室温での反応の実現
/広島大学 齋藤健一
金属ナノ粒子合成中に、容器が天井に吹き飛ぶ程の大量の水素生成を偶発的に見出した。安全な実験条件を探し、実験・理論の両面からメカニズムを研究したところ、新規な水素製造法の発見と確認された。その詳細を紹介する。
○ CO2と水から作る合成燃料
/(国研)産業技術総合研究所 望月剛久
カーボンニュートラルの実現に向け、SOEC共電解とFT合成を組み合わせたCO2と水からの液体合成燃料一貫製造技術を開発し、10kW級ベンチ装置により国内で初めて連続製造に成功した。
〔運転・管理〕
○プラントデータの一元化による製造業務の効率化
/出光興産㈱ 秋山成樹
/Cognite㈱ 東野慎
出光興産はプラントデータのサイロ化解消と運用保守効率化のためCognite Data Fusionを導入し、プラントデータの一元化による製造業務の効率化を進めている。本稿ではその取り組み事例を紹介する。
○化学工場・プラントの事故に学ぶ本質的原因の探究と管理・指導側が講じるべき安全対策
/半田化学プラント安全研究所 半田安
化学工場で起こる事故の原因は直接原因だけではない。間接原因の中に事故の本質が隠されていることが多い。本稿では重大事故事例をいくつか紹介しながら、重大事故の背景にある事故の本質を紹介する。
〔保守・管理〕
○横浜市水道局における配水ポンプ場の遠隔巡視に向けたICT活用の取り組み
/横浜市水道局 小林貴
ICTを活用した効率的かつ持続的な設備の維持管理方法を確立することを目的に、配水ポンプ場で遠隔巡視実証試験を実施したので、その成果等について紹介する。
○発電用プラント配管における溶接熱影響部の余寿命推定に関する検討
/大阪公立大学 生島一樹・柴原正和
大規模非線形構造解析技術を用いた発電用プラントの配管のクリープ疲労余寿命の予測の技術について解説し、これを応用したデジタルツインモデルの構築事例について紹介する。
○経年化学プラント設備の保全計画と腐食への対応
/Tesoro山本技術士事務所 山本宝志
プラント設備の経年劣化対策を念頭に置いた設備管理手法の一つであるリスクベースメンテナンス(RBM)を概説し、筆者の専門且つ代表的な劣化モードである腐食のメカニズムとその検査方法及び、緩和・抑制策について紹介する。
■技術トピックス
○BWRプラントの再稼働支援への取り組み
/三菱重工業㈱ 高永恭平
2030年温室効果ガス排出量46%削減を達成するために、当社はBWR再稼働を支援しており、PWR再稼働支援の知見・経験を活かして、新規制基準に適合すべく取り組んでいるBWRプラントの安全対策工事の事例・技術を紹介する。
○循環型農業アクアポニックスの魅力とは?
/㈱アクポニ 濱田健吾
ものづくり企業が相次ぎ参入するアクアポニックス(水耕栽培と陸上養殖を同時に行う循環型の食料生産システム)について解説し、その価値、今後の展望について紹介する。
■連載
○化学プラント材料の損傷・劣化抑制の基礎講座⑤
/中原材料技術研究所 中原正大
本稿では、設備診断の第3回として、実際の材料損傷や劣化の外観や断面の写真からどの様な診断が可能かについて、幾つかの写真例を基に解説を加える。診断をする際の参考にしていただきたい。
○配管技術で用いる基礎知識②
/配管・バルブコンサルタント 小岩井隆
本稿では、配管技術で必須となる知識を解説するが、その始めとして理解や技術計算などに必要な「物理現象と工業単位」について解説する。前回に引き続き第2回も「物理現象と工業単位」の歴史を紹介する。
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