目次
◆記 事◆
講話 民事裁判実務の要諦(7)
──裁判官と代理人弁護士の方々へ……橋本英史
◆書 評◆
加藤新太郎『民事事実認定の技法』(弘文堂、2022)
評者……山浦善樹
◆判決録細目◆
行 政
▽1 1型糖尿病にり患し、国民年金法に基づく障害基礎年金の支給を受けていた者に対してされた同法36条2項本文に基づく支給停止処分が違法であるとされた事例
2 1型糖尿病にり患し、国民年金法に基づく障害基礎年金の支給を受けていた者に対してされた同法36条2項本文に基づく支給停止処分、及び1型糖尿病にり患し、同項本文の規定に基づく支給停止処分を受けた者に対してされた、支給停止を解除しない旨の処分が、違法であるとはいえないとされた事例
(大阪地判令3・5・17)
民 事
〇1 前訴と訴訟物を異にする後訴において前訴の確定判決の理由中で判断されたものより高度の後遺障害の存在を主張することが信義則上許されないとされた事例
2 交通事故の被害者が後遺障害について違法に虚偽の申告をしたことと加害者との間で自動車損害賠償責任保険契約を締結していた保険会社による後遺障害等級認定及び保険金の支払との間に相当因果関係がないとされた事例
(大阪高判令2・1・31〈参考原審:大阪地判平31・4・18〉)
〇抗告人(母)が未成年者らを相手方(父)と直接的面会交流させることを内容として成立した調停調書に基づいて相手方が間接強制を申し立てた事案において、当事者間では新型コロナウイルス感染症の流行拡大を踏まえて代替としてビデオ通話を利用するなどして面会交流が実施されてきており、実際に何らの面会交流もされなかったのは緊急事態宣言発令下の1回のみであること、前記調停調書が定める以外にも抗告人が未成年者らと相手方との直接的面会交流をさせてきたこと等の事情によれば、相手方が間接強制により面会交流させることの履行を求めることは過酷執行に当たるなどとして、原決定を取り消し、相手方の間接強制の申立てを却下した事例
(大阪高決令3・8・2〈参考原審:京都家決令3・5・31〉)
▽男性教授が、女子学生に対し、同女子学生が虚偽又は誇張したセクハラ被害を大学設置者に申告するとともに、他の学生による同様の被害申告を首謀又は主導したため懲戒処分を受けたと主張して、不法行為に基づく損害賠償を請求したが、同女子学生が虚偽又は誇張した申告をしたり、他の学生による同様の被害申告を首謀又は主導したりしたとは認められず、また、同女子学生の行為と同男性教授が受けた懲戒処分との間に相当因果関係を肯定することもできないとして、請求が棄却された事例
(横浜地判令2・12・18)
▽幼稚園の園庭の南側に隣接する土地上に高層マンションを建築するに当たり幼稚園の日照について配慮すべき義務を怠ったとして、幼稚園を運営する法人によるマンションを建築した会社に対する損害賠償請求が認容された事例
(名古屋地判令3・3・30)
▽「K」字型の変形交差点において発生した自動車事故に関し、同交差点に接続する2つの道路の対面信号が、「共に一定時間青色表示となるように設定された信号機」につき、その設置・管理に瑕疵があるとした事例
(神戸地判令3・6・25)
▽出生届未了の子が母(フィリピン国籍)の元夫である相手方(日本国籍)に対して申し立てた嫡出否認の調停において、合意に相当する審判を行うことができるとした上で、申立人が相手方の嫡出子であることを否認した事例
(東京家審令3・1・4)
労 働
▽県立高校の教員が、栃木県高等学校体育連盟の主催する春山安全登山講習会の講師としての業務に従事中に雪崩に巻き込まれた災害について、公務遂行性が認められた事例
(宇都宮地判令3・3・31)
講話 民事裁判実務の要諦(7)
──裁判官と代理人弁護士の方々へ……橋本英史
◆書 評◆
加藤新太郎『民事事実認定の技法』(弘文堂、2022)
評者……山浦善樹
◆判決録細目◆
行 政
▽1 1型糖尿病にり患し、国民年金法に基づく障害基礎年金の支給を受けていた者に対してされた同法36条2項本文に基づく支給停止処分が違法であるとされた事例
2 1型糖尿病にり患し、国民年金法に基づく障害基礎年金の支給を受けていた者に対してされた同法36条2項本文に基づく支給停止処分、及び1型糖尿病にり患し、同項本文の規定に基づく支給停止処分を受けた者に対してされた、支給停止を解除しない旨の処分が、違法であるとはいえないとされた事例
(大阪地判令3・5・17)
民 事
〇1 前訴と訴訟物を異にする後訴において前訴の確定判決の理由中で判断されたものより高度の後遺障害の存在を主張することが信義則上許されないとされた事例
2 交通事故の被害者が後遺障害について違法に虚偽の申告をしたことと加害者との間で自動車損害賠償責任保険契約を締結していた保険会社による後遺障害等級認定及び保険金の支払との間に相当因果関係がないとされた事例
(大阪高判令2・1・31〈参考原審:大阪地判平31・4・18〉)
〇抗告人(母)が未成年者らを相手方(父)と直接的面会交流させることを内容として成立した調停調書に基づいて相手方が間接強制を申し立てた事案において、当事者間では新型コロナウイルス感染症の流行拡大を踏まえて代替としてビデオ通話を利用するなどして面会交流が実施されてきており、実際に何らの面会交流もされなかったのは緊急事態宣言発令下の1回のみであること、前記調停調書が定める以外にも抗告人が未成年者らと相手方との直接的面会交流をさせてきたこと等の事情によれば、相手方が間接強制により面会交流させることの履行を求めることは過酷執行に当たるなどとして、原決定を取り消し、相手方の間接強制の申立てを却下した事例
(大阪高決令3・8・2〈参考原審:京都家決令3・5・31〉)
▽男性教授が、女子学生に対し、同女子学生が虚偽又は誇張したセクハラ被害を大学設置者に申告するとともに、他の学生による同様の被害申告を首謀又は主導したため懲戒処分を受けたと主張して、不法行為に基づく損害賠償を請求したが、同女子学生が虚偽又は誇張した申告をしたり、他の学生による同様の被害申告を首謀又は主導したりしたとは認められず、また、同女子学生の行為と同男性教授が受けた懲戒処分との間に相当因果関係を肯定することもできないとして、請求が棄却された事例
(横浜地判令2・12・18)
▽幼稚園の園庭の南側に隣接する土地上に高層マンションを建築するに当たり幼稚園の日照について配慮すべき義務を怠ったとして、幼稚園を運営する法人によるマンションを建築した会社に対する損害賠償請求が認容された事例
(名古屋地判令3・3・30)
▽「K」字型の変形交差点において発生した自動車事故に関し、同交差点に接続する2つの道路の対面信号が、「共に一定時間青色表示となるように設定された信号機」につき、その設置・管理に瑕疵があるとした事例
(神戸地判令3・6・25)
▽出生届未了の子が母(フィリピン国籍)の元夫である相手方(日本国籍)に対して申し立てた嫡出否認の調停において、合意に相当する審判を行うことができるとした上で、申立人が相手方の嫡出子であることを否認した事例
(東京家審令3・1・4)
労 働
▽県立高校の教員が、栃木県高等学校体育連盟の主催する春山安全登山講習会の講師としての業務に従事中に雪崩に巻き込まれた災害について、公務遂行性が認められた事例
(宇都宮地判令3・3・31)
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