目次
◆記 事◆
不正指令電磁的記録に関する罪が保護するもの
コインハイブ事件最高裁判決(最一判令4・1・20)……永井善之
講話 民事裁判実務の要諦(8)──裁判官と代理人弁護士の方々へ……橋本英史
書評 水野浩二『葛藤する法廷──ハイカラ民事訴訟と近代日本』……伊藤 眞
◆判例特報◆
〇1 原子爆弾が投下された後において、いわゆる「黒い雨」を直接浴びたり、「黒い雨」降雨域で生活していた者につき、原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律1条3号の「原子爆弾が投下された際又はその後において、身体に原子爆弾の放射能の影響を受けるような事情の下にあった者」として「被爆者」に該当すると判断した事例
2 原審判決と異なり、原子爆弾被爆者に対する
援護に関する法律27条所定の健康管理手当の支給対象となる11種類の障害に伴う疾病にり患したことを、同法1条3号の「被爆者」要件としなかった事例 ──「黒い雨」訴訟控訴審判決
(広島高判令3・7・14)
◆判決録◆
民 事
◎交通事故により被害者に身体傷害及び車両損傷を理由とする各損害が生じた場合における、被害者の加害者に対する車両損傷を理由とする不法行為に基づく損害賠償請求権の民法(平成29年法律第44号による改正前のもの)724条前段所定の消滅時効の起算点
(最三判令3・11・2)
▽神社の氏子会の会員が、同会の活動の一環として、神社の境内において、地上約5メートルの高さの地点で電動工具(チェーンソー)を用いて長さ約15メートル、重さ300キログラム以上の大枝を切り落とす作業をした際、落下した大枝が地上にいて同作業を見守っていた他の会員に当たり同人が死亡した事故において、日常事故賠償責任補償特約に基づき保険金が請求された事案につき、同事故は、同特約の保険金支払要件に規定する「日常生活に起因する」事故に該当しないとして請求が棄却された事例
(東京地判令3・6・22)
▽遺産の一部を相続させるものとされた複数の推定相続人の一部が遺言者の死亡以前に死亡したとしても、直ちに遺言全部が無効となるとは認め難いとされた事例
(東京地判令3・11・25)
▽外国において日本人がその国の方式に従って「夫婦が称する氏」を定めることなく婚姻をした場合には、「夫婦が称する氏」が定められて婚姻による夫婦同氏の効力が発生する前であっても、我が国において婚姻が有効に成立しているとされた事例
(東京地判令3・4・21)
知的財産権
▽1 公立大学の名称について、不正競争防止法2条1項2号の著名性が否定され、同項1号の周知性が認められた事例
2 設置主体を示す文言の有無を異にする2つの大学の名称について、不正競争防止法2条1項1号の類似性が否定された事例
(大阪地判令2・8・27)
刑 事
◎強制わいせつ罪等を非親告罪とした「刑法の一部を改正する法律」(平成29年法律第72号)の経過措置を定めた同法附則2条2項と憲法39条
(最三判令2・3・10)
▽精神障害による妄想・幻聴の影響下で家族及び近隣住民計5名を殺傷するなどした殺人、殺人未遂等の事案につき、捜査段階で行われた2名の精神科医による各精神鑑定の信用性を検討した上、心神喪失状態にあった疑いが残るとして無罪を言い渡した事例
(神戸地判令3・11・4)
不正指令電磁的記録に関する罪が保護するもの
コインハイブ事件最高裁判決(最一判令4・1・20)……永井善之
講話 民事裁判実務の要諦(8)──裁判官と代理人弁護士の方々へ……橋本英史
書評 水野浩二『葛藤する法廷──ハイカラ民事訴訟と近代日本』……伊藤 眞
◆判例特報◆
〇1 原子爆弾が投下された後において、いわゆる「黒い雨」を直接浴びたり、「黒い雨」降雨域で生活していた者につき、原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律1条3号の「原子爆弾が投下された際又はその後において、身体に原子爆弾の放射能の影響を受けるような事情の下にあった者」として「被爆者」に該当すると判断した事例
2 原審判決と異なり、原子爆弾被爆者に対する
援護に関する法律27条所定の健康管理手当の支給対象となる11種類の障害に伴う疾病にり患したことを、同法1条3号の「被爆者」要件としなかった事例 ──「黒い雨」訴訟控訴審判決
(広島高判令3・7・14)
◆判決録◆
民 事
◎交通事故により被害者に身体傷害及び車両損傷を理由とする各損害が生じた場合における、被害者の加害者に対する車両損傷を理由とする不法行為に基づく損害賠償請求権の民法(平成29年法律第44号による改正前のもの)724条前段所定の消滅時効の起算点
(最三判令3・11・2)
▽神社の氏子会の会員が、同会の活動の一環として、神社の境内において、地上約5メートルの高さの地点で電動工具(チェーンソー)を用いて長さ約15メートル、重さ300キログラム以上の大枝を切り落とす作業をした際、落下した大枝が地上にいて同作業を見守っていた他の会員に当たり同人が死亡した事故において、日常事故賠償責任補償特約に基づき保険金が請求された事案につき、同事故は、同特約の保険金支払要件に規定する「日常生活に起因する」事故に該当しないとして請求が棄却された事例
(東京地判令3・6・22)
▽遺産の一部を相続させるものとされた複数の推定相続人の一部が遺言者の死亡以前に死亡したとしても、直ちに遺言全部が無効となるとは認め難いとされた事例
(東京地判令3・11・25)
▽外国において日本人がその国の方式に従って「夫婦が称する氏」を定めることなく婚姻をした場合には、「夫婦が称する氏」が定められて婚姻による夫婦同氏の効力が発生する前であっても、我が国において婚姻が有効に成立しているとされた事例
(東京地判令3・4・21)
知的財産権
▽1 公立大学の名称について、不正競争防止法2条1項2号の著名性が否定され、同項1号の周知性が認められた事例
2 設置主体を示す文言の有無を異にする2つの大学の名称について、不正競争防止法2条1項1号の類似性が否定された事例
(大阪地判令2・8・27)
刑 事
◎強制わいせつ罪等を非親告罪とした「刑法の一部を改正する法律」(平成29年法律第72号)の経過措置を定めた同法附則2条2項と憲法39条
(最三判令2・3・10)
▽精神障害による妄想・幻聴の影響下で家族及び近隣住民計5名を殺傷するなどした殺人、殺人未遂等の事案につき、捜査段階で行われた2名の精神科医による各精神鑑定の信用性を検討した上、心神喪失状態にあった疑いが残るとして無罪を言い渡した事例
(神戸地判令3・11・4)
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