文學界2020年2月号 【創作】村上春樹「品川猿の告白」 連作短編「一人称単数」その7
24年ぶりの朗読会「冬のみみずく朗読会」(2019年12月17日、紀伊國屋サザンシアター)で村上さんがその短縮版を朗読し大好評を博した新作短編を掲載!
吉村萬壱「精神病苑エッキス」
「ミユは病気なのよ」――女が連れて行かれた先は不可思議な施設だった
西村賢太「人糞ハンバーグ 或いは『啄木の嗟嘆も流れた路地』」
北町貫多十五歳、初めての独居生活。女体を知る銭欲しさに働きに出るが……
杉本裕孝「神様以上」
骨髄提供者の精神的昂揚とそこからの墜落を描いた、新鋭の野心作
最果タヒ「あなた紀」
5000万円を手に入れたみーちゃんは、それを埋めた。幸福とは何なのか
【特集】吉田修一という多面体
〈対談〉吉田修一×角田光代「垣根を越えて書き続ける」
〈誌上読書会〉朝井リョウ×瀧井朝世×町屋良平「人からあふれ出すもの----『青春』を読む」
〈エッセイ〉山田詠美「シューマイの姉、かく語りき」
行定勲「同じ年に生まれて 吉田さんと私のこと」
沼田真佑「近く、遠いまなざし」
鹿島茂「語り得ぬものに近づくこと」
加藤秀行「良さがわかるのは自分だけ」
吉田修一「淡水」
【評論】蓮實重彦「ジョン・フォード論 第一章-I 馬など」
フォード論は、人間ではなく、あくまで馬について語ることから始まる----ライフワークたる映画批評の始動!
吉川一義「プルーストのサドマゾヒズム」
芳川泰久「『地下鉄サリン事件』以降の村上春樹----メタファー装置としての長篇小説(後篇)」
片岡大右「『惑星的ミサ』のあとで----『ゲーム・オブ・スローンズ』覚え書き」
【巻頭表現】堂園昌彦「冬に映画を見ていると魚になったような気分になる」
【エセー】松村正人「ミュージックライフ2019」
【コラム Author's Eyes】DJ松永「優勝した後の話」
【強力連載陣】山内志朗/落合陽一/横尾忠則/宮本輝/松浦寿輝/木村衣有子/犬山紙子/柴田聡子/武田砂鉄/九龍ジョー/古谷利裕/小林久美子 ほか
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