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文藝の内容

綿矢りさ、羽田圭介、青山七恵、磯﨑憲一郎、町屋良平、若竹千佐子……文学シーンに多くの新人を送り出す「文藝賞」と、文学の「いま」を発信!
20代から30代を中心に幅広い読者をターゲットにした文芸誌。毎号、気鋭・新鋭からベテラン作家まで、多くの書き下ろし小説(長篇・中篇・短篇・掌編)を掲載。また、毎年冬号で発表される「文藝賞」は、田中康夫(「なんとなく、クリスタル」)、山田詠美(「ベッド・タイム・アイズ」)、長野まゆみ(「少年アリス」)、星野智幸(「最後の吐息」)をはじめ、綿矢りさ(「インストール」)、羽田圭介(「黒冷水」)、白岩玄(「野ブタ。をプロデュース」)、山崎ナオコーラ(「人のセックスを笑うな」)といった、文芸シーンに新たな風を吹き込む作家たちを輩出。近年では2017年に同賞でデビューした若竹千佐子(「おらおらでひとりいぐも」)は、同作で芥川賞を受賞し50万部を突破、社会現象を起こしました。つねに文学の「いま」を発信する季刊誌「文藝」にご注目下さい。

文藝の商品情報

商品名
文藝
出版社
河出書房新社
発行間隔
季刊
発売日
1,4,7,10月の7日
サイズ
A5
参考価格
1,485円

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文藝 2024年冬季号 (発売日2024年10月07日) の目次

【第61回文藝賞発表】
◎受賞作
待川匙「光のそこで白くねむる」

◎受賞作
松田いりの「ハイパーたいくつ」

◎受賞の言葉
待川匙・松田いりの

◎選評
小川哲・角田光代・町田康・村田沙耶香

◎受賞記念対談
村田沙耶香×待川匙「“記憶の不確かさ”を暴く異彩の詩情」

◎受賞記念対談
小川哲×松田いりの「実用性ゼロ。ハイパーな魂の屹立を」

◎選考経過
◎第62回文藝賞応募規定



【特集 ゲームをせんとや生まれけむ】
◎創作
斜線道有紀×桜庭一樹「場外戦/怪物のまま生きてゆく」
二人の作家が描く、“ゲームオーバー”からはじまる二つの物語。夜明けの秋葉原を舞台に、「七つの条件」の設定のもと、愛と裏切りが交差するドラマティック共作!

柚木麻子「ゴーホーム美容沼」
「結婚前の妻さんに戻す方法が、七つあります」子育て中の妻の容姿の変化を、職場の謎めいた美人・深田さんに相談した枝野。すると思わぬクエストが課され……!?

本谷有希子「垢、澱、デュアルショック」
カズヲくんとゲームの中で再会するためなら、親指砕け潰れても平気――。ワンルームで垢と澱にまみれながらコントローラーを握り続ける私に訪れる、衝撃のエンディング!

王谷晶「君色の季節へ……」
「君はこの春から私立河出学園の一員だ!」個性的な生徒や教師たちとの出会い。〈恋が成就する教室〉の噂。そして世界の真実……青春のすべては君の【選択】次第だ!

間宮改衣「ライフリクエスト」
休職し家に引きこもり、生活もままならないIは、ある日、ひとりで病院まで行くことに。希死念慮を払うため、パズルゲームのBGMで脳を埋めて電車に乗るが……。

◎論考
近藤銀河「個人の生を語るインディゲーム」

◎エッセイ
三木那由他「ゲームを、そして私自身をプレイする
麻布競馬場「人生ってゲームなんですか?」
ソーシキ博士「見る・遊ぶ・買う」
村雲菜月「彼女や彼らを現実に連れ出すために」

◎論考
山本貴光「そこは何ができる場所なのか ゲームのエコロジーに向けて」

◎特別企画
近藤銀河+葛西祝「個人の現実が世界を創る ゲーム作家ガイドAtoZ」



【創作】
大前粟生「物語じゃないただの傷」
「男の僕が有害な男性性を告発することが、僕の大義なんだ――一体、どこで間違った?」リベラル知識人としてメディアで話題の男・後藤。ある日、片脚の悪い男・白瀬が、後藤の秘密を盾に「お前の家に住ませろ」と脅迫してきて……。男性性の問題を見つめ続けてきた著者渾身の衝撃作!

紗倉まな「ガールズ・ファイト」
キックボクシングジム「BooBoo」に通う5人の女たちは、レッスンごとにシャワー争奪戦を繰り広げつつ、一定の距離感を保って過ごしていた。ところがやたら人懐っこい女・オキシオが入会してきたことで均衡が崩れ始め……。最後に笑う女は一体誰なのか。水面下の戦いが幕を開ける!



【連載】
皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図Ⅱ」【第5回】
朝吹真理子「ゆめ」【第7回】
絲山秋子「細長い場所」【第7回】水と異者
町田康「ギケイキ」【第46回】

山本貴光「文芸的事象クロニクル」2024年6月~8月



【季評】
水上文 「たったひとり、私だけの部屋で 記憶と文学」 2024年7月~2024年9月



【書評】
奥泉光『虚史のリズム』【評】片山杜秀
千早茜『雷と走る』【評】宮田愛萌
円城塔『コード・ブッダ』【評】八島游舷
金原ひとみ『ナチュラルボーンチキン』【評】高瀬隼子
小川哲『スメラミシング』【評】雨宮純
羽田圭介『タブー・トラック』【評】ニシダ(ラランド)
星野智幸『ひとでなし』【評】木村友祐
高瀬隼子『新しい恋愛』【評】早乙女ぐりこ



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文藝のレビュー

  • 総合評価: ★★★★★ 4.64
  • 全てのレビュー: 73件
勉強に
★★★★☆2024年09月01日 はな 大学生
文学を読む力をつけたくて定期購読してます。年四回なのでゆっくり読めるのでちょうど良いです。少し難解なところもありますが、良い作品が載っているのでおすすめです。
季刊文芸誌で重厚な内容。
★★★★★2023年10月06日 ひろし 無職
年四回の発行。ボリュームが素晴らしい。充実している作品が多数。新しい才能に出会える。新鮮な読書感覚を味わえる。楽しみに待てる。
文学に疎く無知な自分を克服するため
★★★★★2023年07月28日 はまち 主婦
幼い頃から読書が好きなのですが、読むジャンルや作家さんに偏りがあるので定期購読しようと思いました。 これから出会える作品や感性が楽しみです。
楽しく鋭く!
★★★★★2023年06月20日 ヌーヌー アルバイト
毎回の特集が「ありそうでなかった」テーマで、楽しくて鋭い!新人賞も若い人の受賞が多く、勢いがある。文芸誌は好きだけど毎号一気に読むのは大変、その点で『文藝』は季刊なので、のんびり読めるし大体気になるところwp読破した後に最新号が届くのでありがたいです。
オススメされたとおり
★★★★☆2023年06月06日 しん パート
始めは友人に勧められて手に取りましたが、毎回特集が面白く、今は定期購読で読むようになりました。
特集が面白い!
★★★★★2023年03月07日 coco 大学院生
毎回の特集が面白く、最初から最後のページまで読み応えがあります。毎号届くのを楽しみにしています!
読むのが追いつかないけどやめられない
★★★★☆2022年11月21日 hys 専門職
皆川博子さんの連載が始まると知り定期購読をしました。「文藝」との出会いは中学の頃に遡りますが、定期購読は初めて。年四冊の季刊にもかかわらず、一冊全部読み終わらないうちに次の号が届いたりしてアワアワすることもあります。夏→秋季号がまさにそうでしたが、冬季号の文藝賞受賞作品を目にした時はわーっと気分が高揚しました。今年1年間だけにしようかとも思いましたが、来年も継続しようかと思っています。皆川博子さんの物語を見届けたいので。
受け取りました
★★★★☆2022年09月26日 k その他
本が封開きで届いたので、雨天時だと困るなと思いました。 雑誌は、いろいろな方の文章が読めるものです。
特集のセンス
★★★★★2022年09月24日 えいみー 会社員
特集のセンスが毎号圧巻です。日常の中のモヤモヤへの答えが見つかる気がします。とても読みやすく、文芸誌の定期購読デビューを果たしました。
連載も特集も良い
★★★★★2022年09月14日 ろくたろう 会社員
定期購読中。いとうせいこうの東北モノローグや柳美里を楽しみにしている。今回の2022年秋号は、私小説についての千葉雅也の論考が面白かった(私小説とは何ぞやと考えていたのでタイムリーだった)。また、日本翻訳大賞受賞記念企画が素晴らしかった。自分では見つけなかっただろう、海外の作家の作品と解説が非常に良かった。
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文藝をFujisanスタッフが紹介します

文藝は、株式会社河出書房新社が発行している昭和8年創刊の季刊文芸誌です。なお、文芸誌とは大まかに分けて大衆文学系と純文学系に分かれますが、こちらの雑誌は典型的な純文学系雑誌になります。1962年からは「文藝賞」という純文学系若手作家を対象とした文学賞を主催しています。なお、文藝は基本的に大人世代ではなく10代から30代くらいの若い世代をメインターゲットにしている雑誌です。しかし、誌面を確認してみたところ、実際には若い世代ではなく純文学が好きならば、どの世代のかたでも楽しく読める媒体であるように感じます。

編集部は若い作家を発掘して育てていく事を大事にしており、これまで数えきれないほどの若手作家が文藝を通じて高い評価を受け、大物作家へと成長していきました。そういった歴史があるため新人の純文学系作家の中には、この権威ある雑誌に自身の作品を掲載してもらう事を大きな目標にしている人が多数存在する事で有名です。誌面には短編系・長編系の純文学小説作品(読み切り・連載)だけでなく、気軽に読めるエッセイ・対談まで幅広い分野の文章が掲載されています。毎号かなりたくさんの作品が掲載されますので、純文学作品ファンのかたが新たに有望な新人作家を見つけたい場合に最適な雑誌と言えるでしょう。

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