特集 よみがえる長谷川伸
―格差社会に問う、「義理人情」とは何か?―
日本が近代化へ向けて疾走した明治から今日まで――。
私たちが捨て去り、失っていったものを数えあげれば、
「義理人情」」はその筆頭にくるかもしれない。
長谷川伸は、江戸期に材をとりながら、明治・大正・昭和の時代に、
「義理人情」と「仁義」に篤い庶民の姿を、繰り返し描き続けた。
目の前から失われゆく大事なものを、まるで愛惜するかのように・・・・。
いま、「格差社会」が深刻化して、弱者、敗者が増え続けるとき、
その趨勢を押しとどめるものは何だろう。
一人ひとりの「弱気を助ける」という〝まっとうな思想〟に意味はないのか?
社会の底辺から出発した作家・長谷川伸が生涯見据えていたもの、
まっとうな人のあり方、世間のあり方・・・・。
それをいま、私たちは共有することができるだろうか。
■特集インタビュー いま、なぜ「長谷川伸の復活」なのか
はぐれ者、弱者、敗者がうごめく時代に 山折哲雄(宗教学者)
■「股旅もの」から「民間史学」への懸命な旅
“良心”の二文字でしか呼べない作家 縄田一雄(文芸評論家)
■“原郷”の横浜を歩いて考える
長谷川伸が心で聞いた「先祖の呼び声」 朝倉喬司(ノンフィクション作家)
■義理や人情には慣れないけれど……
いまの若者にこそ読ませたい長谷川伸 樽本周馬(国書刊行会編集部)
■誰がこの「原稿」を書いたのか
長谷川伸の「絶筆」をめぐるミステリー 編集部
■コラム・長谷川伸とは、どんな人か 編集部
§連載§
人が“資源”と呼ばれる時代に ………… 吉田敏浩(ジャーナリスト)
もうひとつの日本への旅…………川田順造(人類学者)
からくり世相ひと皮剥けば ………… 吉田 司(ノンフィクション作家)
百年の日本語 ………… 小林千草(東海大学文学部教授)
あの日・あの味 …………桃井和馬(フォトジャーナリスト)
街の記憶 ………… 安房文三(エッセイスト)
§ジャーナル§
◆足立倫行連続対談〈団塊世代の転進と再生〉
罵倒されたからこそ頑張れた・ゲスト涌井 徹(大潟村あきたこまち生産者協会 代表)
◆転換期コミュニティーを歩く
在日ブラジル人、試練の冬…………三山 喬(ジャーナリスト)
◆『民団新宿60年史』編纂に込めたもの
在日同胞の縮図がここにある…………曺 章煥(在日本大韓民国民団東京新宿支部団長)
§口絵§
ハッピーエンドレス ………… 長尾みのる
茶店から社会を見る ………… 大村次郎
○望星歌壇 選・馬場あき子
○望星俳壇 選・黒田 杏子
商品情報・内容
- 出版社:東海教育研究所
- 発行間隔:月刊
- サイズ:A5
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