目次
○〔巻頭言〕フルードパワーとシミュレーション技術の発刊にあたり/法政大学/田中 豊/足利工業大学/桜井康雄
フレッシュメンを迎える季節の5月、「フルードパワーとシミュレーション技術」特集号発刊にあたり、従来の解析技術と新しい解析技術の位置づけの違いについて言及し、解析技術の基礎的な一般事項や解析事例、ソフトウェアの紹介を通して、若い油空圧技術者への一助としたい本特集号の趣旨について述べる。
○空気圧の集中定数系の解析モデル/福岡工業大学/加藤友規
空気と空気圧機器には一般に、圧縮性や非線形性があるため、モデル化や解析、シミュレーションは難しいと考えられがちである。しかし、実は結構扱いやすいのである。本稿では、圧力微分計を例に、空気圧の集中定数系の解析モデルの基本について解説する。
○液圧系の流れのシミュレーション(CFD基礎)/九州工業大学/田中和博・清水文雄
フルードパワーのシミュレーション技術は、システムのダイナミクスや制御に関するモデリング&シミュレーション技術と作動流体の内部流れに関するシミュレーション技術の2つに大別される。本稿では、後者に関する数値計算の基本となる有限差分法について紹介する。
○液圧系の流れのシミュレーション事例/アイシン・エィ・ダブリュ㈱/山口 健
当社の主力製品であるオートマチックトランスミッション内の油圧回路に二つの新しい流体解析手法を適用した事例を紹介する。一つ目は、一次元解析と三次元の流体解析を組み合わせてシミュレーションを行った事例。二つ目は、格子ボルツマン法を用いて解析を行った事例である。
○空圧系の集中定数系のシミュレーション事例/SMC㈱/藏上大輔・張 護平
空気圧は簡便、低コスト等の特徴のため、産業各分野に広く使用されており、工場の自動化・省力化に欠かせない存在となっている。本稿では、空気圧シリンダ駆動システムを対象に、シリンダと配管を集中定数系として考えた時のモデリング手法及び解析事例を紹介する。
○1D CAEのシステムシミュレーションへの適用/ニュートンワークス㈱/田中友和
SimulationXは物理モデリング手法を用いてマルチドメインモデルを解析するソフトウェアである。本稿ではSimulationXの機能と特徴について、油空圧ライブラリを使用したシステム解析モデルの事例を紹介する。
○油空圧機器の設計検証とアセスメント/ダッソー・システムズ㈱/武本幸生
近年、油空圧機器の信頼性検証にはシミュレーションが用いられることが多くなってきた。当社の構造解析ソフトウエアAbaqusは、油空圧機器の信頼性検証に役立つ機能を多く備えている。
○scFLOWによる熱流体解析の可能性/㈱ソフトウェアクレイドル/渡邊則彦
当社は創業以来一貫して熱流体解析ソフトウェア、また付随するソフトウェアツールを開発している。その中で、新しい非構造系熱流体解析ソフトウェアscFLOWについて紹介する。
○電子機器の熱設計が身近になる熱流体解析ツール「6SigmaET」/Future Facilities㈱/池田利宏・菅野れいら・宮野 慧
エンジニアリングソフトウェアは“買取導入(資産化)の時代”からニーズに合わせた“リースの時代”となり導入がしやすくなった。また、年々、熱設計向けの熱流体解析ツールも改良が加えられ、当社の「6SigmaET」含め、機能追加は元より操作性ならびに処理スピードが向上し、短期設計・開発のニーズに対応している。昨今のトレンドを含め、当社の6SigmaETについて紹介する。
○流体を含むマルチドメインシミュレーション/MathWorks Japan/小林昇洋・福井慶一
本稿では、MATLAB/Simulink上で動作するSimscapeの機能について、例題を交えて紹介する。Simscapeは、電気・流体など複数のドメインを扱うシステムのシミュレーションを実現し、開発の効率化に貢献する。
■特 集:作動油・潤滑油管理の実務2
○油圧トラブルを未然に防ぐ精密フィルター/㈱アメロイド日本サービス社
油圧トラブルの多くは油の汚れが原因である。トラブルを未然に防ぎ、設備を安定的に稼働させるためには作動油をクリーンな状態に維持する清浄装置が重要な役割を果たす。液体清浄装置の専門メーカーである当社の製品群から油圧作動油用CJCフィルタを紹介する。
○作動油・潤滑油の清浄度管理におけるろ過と計測技術/日本ポール㈱/難波竹已
油圧・潤滑機器の精密化により、作動油・潤滑油の清浄度管理の重要性が増している。その清浄度管理のためには確かなフィルターをシステムに設置し、流体清浄度をモニタリングする必要がある。本稿では最新のフィルターと流体清浄度計測機器について紹介する。
■連載
○油圧装置に於ける二大故障の根本的解決方法10/山本和夫
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商品情報・内容
- 出版社:日本工業出版
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月1日
- サイズ:B5判
■ 流体応用工学の専門誌
油圧技術と空気圧技術は、ともに流体のエネルギーを利用する動力伝達に関する技術です。油圧技術の本格的な導入は1950年以降で、この優れた生産性と経済性はあらゆる産業において注目され、その領域も広げてきました。空気圧技術は、経済性と機能性に優れた技術で、今日では生産ラインにおいて不可欠な技術であり、宇宙開発、海洋開発、医療、レジャー産業から工具まで幅広く利用されています。本誌は、この油圧・空気圧は勿論、電子技術、真空技術を含めた流体応用技術の専門誌として、実務面の解説、システムの設計、研究開発、機器の選定、メンテナンス、経済効率、技術資料等を提供します。対象読者は生産技術関係、設計者を中心に、開発、管理部門まで読者層の広がりがあり、30歳代を中心に安定した読者層を持っております
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