目次
○〔巻頭言〕フルードパワーとハイブリッド技術の発刊にあたり/法政大学/田中豊
「フルードパワーとハイブリッド技術」特集号発刊にあたり、ハイブリッド技術の位置づけについて言及し、STEAMと呼ばれる油圧ハイブリッド技術を紹介しながら、油空圧技術者への一助としたい本特集号の趣旨について述べる。
○プレス機械の省エネ、高精度制御に貢献、コンパクト油圧システム「パワーマイスター」/㈱不二越/久保光生
油圧プレス機では油圧シリンダの動きがワークの加工精度に大きく影響を与える。大きな力を出力できるという油圧システムが持つ特長と、制御性の良さや省エネに優れた電動システムの特長を合わせ持つ、プレス機械に最適な油圧システムを紹介する。
○油圧制御弁等の鋳鉄切削加工部品のハイブリッド化洗浄機/森合精機㈱/松村繁廣
気液二相の二流体ノズルの有する洗浄力と揺動チャンバー洗浄法の特徴を融合させた高い洗浄性能を有する揺動チャンバー洗浄機は、大きな動力を必要とされるフィールドで活躍する油圧機器で機能上高い清浄度が求められ制御弁の洗浄に大きな効果を発揮する。
■特集:災害復旧や防災で活躍するフルードパワー2
○ImPACTタフ・ロボティクス・チャレンジにおける災害対応重作業ロボット/大阪大学/吉灘 裕
革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)タフ・ロボティクス・チャレンジで研究開発を進めている建設ロボットの第一ステップの評価プラットフォームとして、既存のミニ油圧ショベルを改造した単腕モデルを試作した。この単腕モデルに、研究開発中の6つの要素技術を搭載して、フィールドでの評価実験を行った。
○極限環境下で移動・作業可能な4肢ロボット/早稲田大学/橋本健二・高西淳夫
災害対応ロボットとして開発している4肢ロボットWAREC-1について紹介する。WAREC-1の各関節には電動モータと減速機を使用しているが、減速機は衝撃に弱く、力強い作業時に問題となる。油圧化することで問題の解決が期待される。
○ImPACTタフ・ロボティクス・チャレンジにおける超高出力油圧機器/東京工業大学/難波江裕之・広田善晴・井上 淳・鈴森康一
ImPACT/タフ・ロボティクス・チャレンジにおいて、筆者らが進めているのが、油圧コンポーネントに関する研究である。本稿では、これらの研究成果のうち、ロボット用の高出力油圧アクチュエータ、パワーパック、そして継ぎ手やホースといった周辺コンポーネントについて紹介する。
○電動油圧シリンダ式起伏式防潮扉/㈱宇根鉄工所/宇根利典
昭和63年、宮島に設置した電動油圧シリンダ式起伏式防潮扉は、省スペース設計と景観保護を両立した画期的な防潮扉であった。しかし、高コストが災いして、以後、計画採用されることはなかった。今、30年を経て大幅なリニューアルを行い新たな製品となる。
○防災用油圧爪つきジャッキ/㈱今野製作所/白須一博
当社の爪つきジャッキは、本来「重量屋」と呼ばれる工作機械などの移設業者向けの道工具であった。彼らの要望と作業の安全性を考慮して改良を重ねた結果、災害現場のようなハードな環境で一般市民が使用できるものへと進化していった。その油圧ジャッキの機構を紹介する。
○油圧ショベル双腕仕様機の災害対応/日立建機㈱/土井哲弘
双腕仕様機は、油圧ショベルの「腕」を高度化する事で、より複雑な作業への対応を目的に開発された。2つの腕を持つことで、人の立ち入れない場所での細かな作業など災害対応技術としても期待されている。本稿では各機種の特徴と災害対応事例を紹介する。
○油圧ショベル用無線遠隔操縦ロボット/コーワテック㈱/小松智広
災害復旧、林業、廃炉作業など危険を伴う環境下において、既存の油圧ショベルを簡易に遠隔化できる空気圧ゴム人工筋ロボットを開発した。本稿ではその概要と使用事例、今後の取り組みについて紹介する。
○広角長射程、可変消火ノズル/㈱ケーエスケー/楠健治郎
火災面積に比べ、なぜ棒状放水直径0.3mなのか、もっと拡げて放水できないか。世界主流の噴霧ノズルはできなかったが、この課題をクリアした当社の大面積長射程、更に棒状に角度変化できる国際特許革新ノズルを紹介する。
○防潮扉・止水板/㈱ノムラフォーシーズ/上平雅巳
窒素ガス圧を利用した駆動装置は、電気やガソリンを不要とする装置である。災害時の停電や断水不安を除き、確実に稼働させる新しい駆動装置としての用途は広い。この新技術を活用して他企業とのコラボによる新製品の開発を目指したい。
■連載
○油圧装置に於ける二大故障の根本的解決方法13/山本和夫
■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計
■製品ガイド
○作動油
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商品情報・内容
- 出版社:日本工業出版
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月1日
- サイズ:B5判
■ 流体応用工学の専門誌
油圧技術と空気圧技術は、ともに流体のエネルギーを利用する動力伝達に関する技術です。油圧技術の本格的な導入は1950年以降で、この優れた生産性と経済性はあらゆる産業において注目され、その領域も広げてきました。空気圧技術は、経済性と機能性に優れた技術で、今日では生産ラインにおいて不可欠な技術であり、宇宙開発、海洋開発、医療、レジャー産業から工具まで幅広く利用されています。本誌は、この油圧・空気圧は勿論、電子技術、真空技術を含めた流体応用技術の専門誌として、実務面の解説、システムの設計、研究開発、機器の選定、メンテナンス、経済効率、技術資料等を提供します。対象読者は生産技術関係、設計者を中心に、開発、管理部門まで読者層の広がりがあり、30歳代を中心に安定した読者層を持っております
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