目次
○巻頭言:真空の用途と真空ポンプ選定の基礎/東京学芸大学/松本益明
真空ポンプを選定するに当たって最低限必要な真空排気の基本的な事項について概略を簡単に述べ、いくつかの真空の用途と真空システムについて、圧力領域や使用される真空ポンプとその使用上の注意点等について概説する。
○ターボ分子ポンプ/㈱大阪真空機器製作所
ターボ分子ポンプには多種多様な構造が存在する。複合分子ポンプは、この多種多様な構造を使って対応する必要のあった要求性能の大部分を包含することができる。日本でターボ分子ポンプの開発経歴の最も長い当社が、世界で初めて開発した。この複合分子ポンプの技術を中心に紹介する。
○気泡除去装置/㈱オーパスシステム/鈴木隆司
先ず気泡除去装置の原理を説明し、次に形式としてスタンダード形、インライン形、サニタリー形、コーター形、ポンプ一体形のあることを説明している。次に潤活油や油圧作動油の場合、油温上昇、油劣化、機器摩耗、油剛性の低下、キャビテーション壊食の増加などに対し気泡除去装置が有効に作用することを述べている。
○真空を用いた油中溶解水分の除去/㈱ハイダック/関戸麻紀子・水村彰志
油中コンタミナントの一つである液体コンタミナント(水分)。遊離水だけでなく、油中溶解水も油圧機器や潤滑油に悪影響を与える。真空技術を用いた油中水分の除去原理と装置を紹介するほか、他の原理による水分除去方法との比較を例示する。
○エジェクタ/㈱妙徳/網野青空
吸着搬送の真空源である真空エジェクタについて紹介する。当社製品を例にして基本的な真空エジェクタの他に「流量多段形」、「圧力多段形」と3種類の真空エジェクタについての構造と特徴の説明、真空ポンプと比較した際のメリットについて述べる。
○ドライルーツ式真空ポンプ/㈱アンレット/竹田昌史
独自の技術で、地球環境・作業環境改善および・省エネシステム・IoTとますます高度化・多様化するニーズを始め、先端テクノロジーの発展を支える基盤製品である「多段ドライルーツ式真空ポンプ」について紹介する。
○イオンポンプ/キヤノンアネルバ㈱/石原恒介
イオンポンプは一般的にスパッタイオンポンプ(Sputter-Ion Pump, SIP)と呼ばれ、磁場中で冷陰極放電を起こすことにより、電離されたガス分子が陰極に埋め込まれること、また陰極との衝突の際の陰極材料(チタン)をスパッタして、活性なゲッター膜を連続に作りガスを吸着させて排気を行う超高真空ポンプである。
○大型放射光施設SPring-8蓄積リングの真空システム/(国研)理化学研究所/大石真也・高橋 直/(公財)高輝度光科学研究センター/小路正純・田村和宏
理化学研究所の大型放射光施設「SPring-8」は、周長1,436m、圧力e-9Pa台の巨大な超高真空装置である。放射光の照射により真空チェンバ類から発生する多量のガス放出に対して電子加速器に求められる超高真空をどのように実現しているかを紹介する。
○大強度陽子加速器施設J-PARCの真空技術/(国研)日本原子力研究開発機構/神谷潤一郎
J-PARC(Japan Proton Accelerator Research Complex)は、素粒子、物質・生命科学、原子力など幅広い分野の最先端研究を行うことを目的とし、現在茨城県東海村で駆動中の大強度陽子加速器ある。J-PARCにおける真空装置とビームラインの真空の挙動の記述をとおして、“大強度ビーム”加速器に特有な真空技術を紹介する。
■特集:ロボティクス分野におけるフルードパワー技術2
○空気圧人工筋肉を用いた柔らかい生物型ロボットの開発と応用事例/中央大学/中村太郎・山田泰之
高粘度流体や固液混合流体は、スクリューコンベア等では混合搬送が難しい。そこで、食塊を混合搬送する腸の蠕動運動を、空気圧人工筋肉で模倣した蠕動運動型混合搬送機を開発した。例として、高粘度流体と金属粉体を混合する固体ロケット燃料の製造を試みた。
○機能性流体・機能性材料の医療・福祉機器への応用/東京電機大学/三井和幸
著者らは、機能性流体・材料の開発とその医療・福祉分野への応用に関する研究を行っている。本稿では、機能性流体分野としてEHDポンプを、機能性材料分野としてEAMブレーキを利用した新たなデバイスを紹介するとともに、その医療・福祉分野への応用を目指して開発した機器について紹介する。
■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計
■製品ガイド
○コンプレッサ
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商品情報・内容
- 出版社:日本工業出版
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月1日
- サイズ:B5判
■ 流体応用工学の専門誌
油圧技術と空気圧技術は、ともに流体のエネルギーを利用する動力伝達に関する技術です。油圧技術の本格的な導入は1950年以降で、この優れた生産性と経済性はあらゆる産業において注目され、その領域も広げてきました。空気圧技術は、経済性と機能性に優れた技術で、今日では生産ラインにおいて不可欠な技術であり、宇宙開発、海洋開発、医療、レジャー産業から工具まで幅広く利用されています。本誌は、この油圧・空気圧は勿論、電子技術、真空技術を含めた流体応用技術の専門誌として、実務面の解説、システムの設計、研究開発、機器の選定、メンテナンス、経済効率、技術資料等を提供します。対象読者は生産技術関係、設計者を中心に、開発、管理部門まで読者層の広がりがあり、30歳代を中心に安定した読者層を持っております
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