目次
○〔総論〕国内における解析技術/足利大学/桜井康雄
本稿では、熱流体解析ソフトおよびマルチドメイン・システムシミュレーションソフトを用いた国内の解析技術について概観した。前者についてはスプール弁の流れ解析に関する近年の研究成果に注目し、後者については有益な機能に注目し概観した。
○スプール弁のキャビテーション/日立建機㈱/熊谷賢人
油圧制御弁として建設機械等の油圧システムに用いられるスプール弁で生じるキャビテーションは、弁の流量特性を変化させるため、その影響の考慮がスプール弁設計においては重要となる。本稿では、流体解析を用いたスプール弁の流量特性へ与えるキャビテーションの影響評価に関する一事例を紹介する。
○気泡混入/青山学院大学/坂間清子
本稿では、作動油に混入する気泡が油圧システムの特性におよぼす影響について解説する。さらに、作動油中の気泡を除去する方法として気泡除去装置を利用した方法を紹介し、気泡除去装置内の流れの可視化実験および数値解析の実施事例を紹介する。
○ウォータハンマの数値解析法について/横浜国立大学/眞田一志
ウォータハンマは配管のバルブの急操作で発生する危険な圧力上昇で、油や水の漏れや配管の破裂を招くため、避けなければならない。最近の数値解析手法を利用すれば、容易にウォータハンマを予測することができるようになった。本稿では、ウォータハンマの数値解析法について紹介する。
○液圧機器摺動部の数値解析/室蘭工業大学/風間俊治
液圧ポンプ・アクチュエータの信頼性や性能は、その摺動部に因るところが大きい。本稿では、代表的な3形式のポンプ・モータの摺動部を主対象としたモデリングやシミュレーションに関する研究例を紹介するとともに、スリッパに対する具体的な解析事例を紹介する。
○ピストンポンプ・モータの解析技術/川崎重工業㈱/吉田 毅
高度化なバランス設計が要求される中、直接観測が難しい油機内部の局所的、動的な現象把握が可能な解析技術の活用が進んでいる。一方で、解析の信憑性の確認、精度の向上のためには試験計測も重要な役割を果たしている。このような当社の取り組みの一部を紹介する。
○シリンダクッションの最適形状/コマツ/田﨑佳介・金丸健二・飯谷英史
油圧ショベル用シリンダのクッションにおいて、開口面積を変更した際の挙動をシステム解析ソフトAMESimを用い解析を実施し、品質工学的アプローチによって評価した。解析結果から、開口面積を変更することでクッションに要するストロークを低減できる可能性がある事が分かった。
○電磁弁解析/横浜国立大学/佐藤恭一
油圧、空気圧システムの電気的操作弁には電磁弁が多用されている。本稿では、弁体を駆動する電磁アクチュエータとして代表的な二位置ソレノイドや比例ソレノイドの設計への電磁界解析の適用、設計最適化、電磁界解析と弁体の運動解析をつなぐ連成解析について紹介する。
○油タンク最適設計への取り組み/HYDAC Fluid CareCenter GmbH/Alexander Wohlers・Alexander Backes/RT-Filtertechnik GmbH/Dirk Schonfeld/訳:㈱ハイダック
油タンクの設計で直面する課題を解決するための実験及び数値シミュレーション技術を合わせた油タンクの最適設計について紹介する。特殊な数値化ツールを用いて、油タンク内の脱泡性能を評価し、油タンク、特に樹脂製油タンクの冷却機能を熱伝達の数値シミュレーションで調査した。
■特集:真空を作る、真空を使う2
○メカニカルブースターポンプ/神港精機㈱/浅見 博
メカニカルブースターポンプは、後段の真空ポンプと直列に取付ける機械的原理に基づくブースターである。中・低真空領域で排気速度を増加させ、後段の真空ポンプに必要な排気速度を減少させることができる。
○真空パッド/㈱日本ピスコ/小池信一
現在の市況を背景にロボット市場が急速に拡大している中、ロボットのハンドリングの一つの手段である吸着搬送に広く利用されている真空パッドについて、当社のラインアップを例に、その用途と選定方法について紹介する。
■連載
○ゴルフパロディ百人一首(第6回)/北川楊篤
○フィルタの正しい知識と使い方(最終回)/KEWEngineering(キューエンジニアリング)/伊澤一康
フィルタの寿命、ろ過精度及び圧力損失などの性能はフィルタの構造や作りにより大きく影響を受ける。したがって、標準的な試験方法により比較することが大事である。また、清浄度はベータ値だけで決まるものではない。常に、清浄度を検証する必要がある。
■製品ガイド
○作動油
■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計
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商品情報・内容
- 出版社:日本工業出版
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月1日
- サイズ:B5判
■ 流体応用工学の専門誌
油圧技術と空気圧技術は、ともに流体のエネルギーを利用する動力伝達に関する技術です。油圧技術の本格的な導入は1950年以降で、この優れた生産性と経済性はあらゆる産業において注目され、その領域も広げてきました。空気圧技術は、経済性と機能性に優れた技術で、今日では生産ラインにおいて不可欠な技術であり、宇宙開発、海洋開発、医療、レジャー産業から工具まで幅広く利用されています。本誌は、この油圧・空気圧は勿論、電子技術、真空技術を含めた流体応用技術の専門誌として、実務面の解説、システムの設計、研究開発、機器の選定、メンテナンス、経済効率、技術資料等を提供します。対象読者は生産技術関係、設計者を中心に、開発、管理部門まで読者層の広がりがあり、30歳代を中心に安定した読者層を持っております
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