目次
○非接触吸着/東京工業大学/香川利春・黎 しん
様々な非接触搬送技術の中には、空気を媒介とした空気圧式非接触搬送装置が実用化されている。本稿では、上からワークを把持する特徴を有する空気圧式非接触搬送技術のベルヌーイ法とボルテックス法をそれぞれ説明し、今後の課題を紹介する。
○静圧気体軸受による非接触搬送技術/同志社大学/平山朋子
近年の超精密機器技術の発展に伴って利用がますます拡大している静圧気体軸受に焦点を当て、その種類と動作原理を述べるとともに、応用事例である光ディスクマスタリング装置用スピンドル、超精密位置決めアクチュエータ、大型液晶ガラス搬送装置等の技術紹介を行う。
○非接触吸着機器“フロートチャック”/大阪府立大学/中嶋智也/ソーラーリサーチ研究所/明石 博
非接触懸垂型搬送デバイスの開発経緯と、その原理、機構を紹介する。また、商品化されたフロートチャックについて、産業界での適用に対応した各機種を紹介するとともに、あたらしいC型の性能向上のメカニズムを解説する。
○非接触搬送機器/コガネイ/真島和弘
非接触搬送機器NCTシリーズは、バキュームパッドやメカハンドでは搬送が困難なワークの搬送を可能にしてきた。本機器の存在をより多くの人に認知してもらうために、簡単ではあるが、原理、仕様、用途例や特長などを紹介する。
○非接触搬送システム/ハーモテック/岩坂 斉
「非接触」・「低ストレス」技術で世界最高レベルに達した、VOLTE、チャックKUMADEの秘めたるパワーとその使用例を解説する。
○非接触ハンド”ひせっしょ君”/ティー・ケー・エム エンジニアリング/川嶋康眞
真空吸着方式とは異なるエアーと吐出方式でワークに揚力を与えこの揚力と吐出エアーのバランスでワークを浮上保持させワーク面に触れることなく非接触ハンドリングできる非接触ハンドを紹介すると共にこれの導入留意点を述べる。
○キヤノンのエアベアリングの紹介/キヤノン/久本憲司
キヤノンのエアベアリングは多孔質絞りを採用し、高精度、高剛性を達成しています。またクリーンエアの消費量が極めて少なく、その材料特性からエア遮断時にも焼きつかないといった特徴があります。
■基礎講座:空気圧システムの基礎とシミュレーション 9
○絞りのシュミレーション例/中野和夫
絞り面積一定の固定絞りを例にとり、絞り上流側圧力一定で下流側圧力をランプ状に変化させたり、平均圧力を中心に正弦波状に変動させたりした場合や、絞り下流側大気開放で上流側圧力を変化させた場合などのシミュレーションを示す。
■解説
○ウォータージェット加工技術/日本大学/清水誠二
ウォータージェット技術で用いられる各種噴流の分類を概説した後、硬質材料の切断やせん孔に用いられるアブレシブジェットについて、加工の基礎と技術動向を述べる。
○雪庇処理への流体力の利用/長岡技術科学大学/上村靖司
豪雪地域では上から雪の塊が落ちて起こす事故が後を絶たない。強い風で雪が送電線に吹き付けられて大停電を引き起こしたこともある。冠雪(かんせつ)、雪庇(せっぴ)、着雪といった雪固有の現象に対処するため、現在取り組まれている除去技術を紹介する。
○空圧を用いた人命救助ロボット・機器の開発/東京工業大学/広瀬茂男・青木岳史
災害時に確実に作動し消火活動、救助活動に活躍する装置を実現しようと、フルードパワーの利用は著しく有効である。本解説では東工大広瀬研究室においてこれまで開発してきた空圧を用いたレスキュー用ロボットと人命救助機器の研究の一端を紹介する。
■製品と技術
○HB10000世界最大の油圧ブレーカ/アトラスコプコ/今川正男
2007年4月、アトラスコプコは世界最大の油圧ブレーカHB10000を発表した。重量10tの本体から、16,000Jの強大な打撃力を発生することができる。これによって、油圧ブレーカ切削での生産性の向上は、新たな領域へと踏み出された。
○非接触精密エア位置決め装置(エアステッパ)について/エスイーエス研究所/大隅雄三郎
エアベアリング浮上したピストンを空気圧にて位置決めする「エアステッパ」の原理・応用例をわかり易く解説する。これらのエアサーボ機器は、省エネルギー、クリーン等多くの利点があることから、将来の位置決めステージへの提案と、応用製品のスペックを紹介する。
■H&P情報
○油空圧機器出荷集計(平成20年5月)/日本フルードパワー工業会
■News & Products
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商品情報・内容
- 出版社:日本工業出版
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月1日
- サイズ:B5判
■ 流体応用工学の専門誌
油圧技術と空気圧技術は、ともに流体のエネルギーを利用する動力伝達に関する技術です。油圧技術の本格的な導入は1950年以降で、この優れた生産性と経済性はあらゆる産業において注目され、その領域も広げてきました。空気圧技術は、経済性と機能性に優れた技術で、今日では生産ラインにおいて不可欠な技術であり、宇宙開発、海洋開発、医療、レジャー産業から工具まで幅広く利用されています。本誌は、この油圧・空気圧は勿論、電子技術、真空技術を含めた流体応用技術の専門誌として、実務面の解説、システムの設計、研究開発、機器の選定、メンテナンス、経済効率、技術資料等を提供します。対象読者は生産技術関係、設計者を中心に、開発、管理部門まで読者層の広がりがあり、30歳代を中心に安定した読者層を持っております
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