■特集:フルードパワーとロボティックス
○空気圧人工筋を用いたロボットシステム
/東京大学 宮嵜哲郎・川嶋健嗣
本稿では、著者らの研究グループで開発している空気圧人工筋を用いたロボットシステムについて研究成果を紹介する。具体的には、医療用途や福祉用途に関連する運動支援・運動教示システムの話題を紹介する。
○手術支援ロボット用MR流体デバイス
/大分大学 菊池武士
当研究室では、機能性流体の一種であるMR流体を用いた回転型トルク制御デバイスと、その高い力制御性能を応用した力覚提示デバイスの開発を行っている。本稿では、遠隔操作型手術支援ロボットに反力提示機能を付加する目的で開発された力覚提示デバイスについて述べる。
○水駆動ソフトロボットの環境認識
/大阪工業大学 田熊隆史
ソフトロボットの一種である水駆動ソフトロボットは、質量を有する水により駆動する。本稿は多脚を有する水駆動ソフトロボットが障害物のある環境で適切な脚を選択することを想定して、異なる形状の経路から突破可能なものを判別するためのセンシング手法について説明する。
○お座敷シミュレータのための多脚移動ロボット
/岡山理科大学 赤木徹也
VRゴーグルをつけて遊びながら体幹訓練を行う自宅用健康支援機器として、伸長型柔軟空気圧アクチュエータ3本を用いた四面体型アクチュエータを脚とした多脚移動ロボットを開発し、人を載せた状態での6方向への並進運動と正逆回転が実現できた事例を紹介する。○管内外からアクセスする配管検査ロボット
/岡山理科大学 赤木徹也
本稿では、錆などで径が変化した汚れた管内を走破するため、とぐろを巻きながら進む安価な細径配管検査ロボットの開発を紹介する。さらに、断熱材で覆われた管の非破壊検査のため、管を掴み替えながら管に沿って移動できる配管検査ロボットの開発事例も紹介する。
○空気圧アクチュエータとロボット
/大阪工業大学 谷口浩成
本稿では、空気圧で駆動するロボットアームを搭載したテレプレゼンスアバターロボットについて、ロボットのコンセプト、空気圧アクチュエータとロボットアームの構造および動作特性、そしてテレプレゼンスアバターロボットのジェスチャ動作を紹介する。
○空気圧アーム
/オムロンサイニックエックス㈱ 田中一敏
本稿は空気圧ロボットアームについて紹介する。先端的な学術研究を参照しながら、ロボットアームを駆動する空圧機器の原理、空気圧アームの特徴、空気圧アームを駆動するアクチュエータの分類、空気圧アームの応用事例について説明する。
○レスキューロボットの可能性
/㈱テムザック 久米康歳
近年日本では、地震・台風・豪雨と甚大な被害をもたらす自然災害が頻発している。当社は、阪神淡路大震災後、消防関係者等と協力し危険な環境で人に代わって作業を行う双腕レスキューロボット「援竜」シリーズを開発し、機能の向上を図ってきた。本稿では「援竜」の開発背景や特性について、新潟県中越沖地震後の復興活動の事例を用いて解説する。
■製品と技術
○「失敗できる」DX
/㈱名張ホールディングス 武藤英行
製造業の現場改善から生まれた、現場視点のDXツール。その最大の特徴は「失敗できる事」。デジタル活用に向けたデータ収集の障壁を、自社工場での課題をヒントに解決。始めて見ると進みづらい、データ収集を現場視点で支援する。
■連載
○イチから学ぶ油圧のメカニズム 第37回
/西海孝夫
○技術者の提案 第9回
/長谷川和三
■H&P情報
○油空圧機器出荷統計
○建設機械出荷金額統計
■製品ガイド
○空気圧バルブ
油空圧技術の内容
- 出版社:日本工業出版
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月1日
- サイズ:B5判
流体応用工学の専門誌
油圧技術と空気圧技術は、ともに流体のエネルギーを利用する動力伝達に関する技術です。油圧技術の本格的な導入は1950年以降で、この優れた生産性と経済性はあらゆる産業において注目され、その領域も広げてきました。空気圧技術は、経済性と機能性に優れた技術で、今日では生産ラインにおいて不可欠な技術であり、宇宙開発、海洋開発、医療、レジャー産業から工具まで幅広く利用されています。本誌は、この油圧・空気圧は勿論、電子技術、真空技術を含めた流体応用技術の専門誌として、実務面の解説、システムの設計、研究開発、機器の選定、メンテナンス、経済効率、技術資料等を提供します。対象読者は生産技術関係、設計者を中心に、開発、管理部門まで読者層の広がりがあり、30歳代を中心に安定した読者層を持っております
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